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にしな、3年半の軌跡を詰め込んだ最新アルバム『日々散漫』制作背景&全国ツアーへの思い語る「目の前にいる人を幸せにすることが大事」

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Text:森朋之

ミュージシャン・にしなからニューアルバム『日々散漫』が届けられた。 先行配信された「ドレスコード」「婀娜婀娜」、リードトラック「グローリー」などの新曲8曲を含む本作は「disc 1:日々」「disc 2:散漫」のCD2枚組。前作『1999』(2022年7月)から3年半の軌跡、そして、今現在の彼女のリアルな感情が反映された作品に仕上がっている。 アルバムリリース後には全国ツアー『にしな ツアー2026「日々散漫」』を開催。「日常と音楽がいい感じに混ざってきた」という彼女に、アルバム『日々散漫』とツアーについて語ってもらった。

── ニューアルバム『日々散漫』がリリースされました。前作『1999』以降の3年半は、にしなさんにとってどんな時期でしたか?

音楽が自分の生活になじんできた3年半だった気がします。制作も続いていて、ツアーもあって。充実した音楽ライフだったし、同時にお友達に会いに行ったり、家族との時間を取ったり、旅したり、音楽と離れた時間もあったんですよ。そういう時間って、自分の思考や人間性を形成していくうえですごく刺激になっていて。作るものや書くものにも影響しているんじゃないかなって思いますね。

── その充実ぶりは今回のアルバムからも伝わってきました。本作は「disc 1:日々」「disc 2:散漫」の2枚組。すごいボリュームですね。

全部で21曲です(笑)。既存の曲、新曲があるなかで、アルバム全体のコンセプトを見つけて、タイトルを付けるのがかなり大変で。いろいろ考えて、悩みながら曲を聴いているうちに「日常的な側面と、混沌とした側面があるな」と気づいたんです。そのふたつの軸を表すワードを探して、“日々”と“散漫”という題名にして。通して聴いて楽しいアルバムにしたかったので、あまりテーマに捉われすぎず、曲順を組み立てていきました。

── なるほど。“日々”は、まさににしなさんの日常が感じられて。

そうかもしれないですね。どんなアルバム?って聞かれたら、3年半の自分の日記みたいなものかなって。生活のなかから生まれてきた曲や音が詰まっているので。“散漫”にはあまり良くない意味合いもあるけど、私としては「かわいいな」という気持ちもあるんですよ。意識が散漫になったり、部屋が散らかることは誰にでもあるだろうし、それって人間らしいところじゃないかなって。

── では、アルバムの新曲について聞かせてください。“日々”の1曲目は「intro」。にしなさんの鼻歌、日常の音で構成されてますね。

アルバムを聴いてくださった方に、にしなというミュージシャン、自分自身の人間性や思考が伝わったらいいなと思って。作品として1本、筋を通すためにイントロが必要だなって思ったんですよね。「生活のなかで曲を書いて、音を生み出している」という表現でもあるし、そうやって作り出した曲がみなさんの生活のなかに存在してくれたらいいなと。

── にしなさんの“日々”に入っていく入り口なんですね。「婀娜婀娜」はブラックミュージックのテイストを取り入れた楽曲。 アフロビートにチャレンジしたかったんです。母親がR&Bやブラックミュージックが好きで、私も小さい頃からずっと聴いていて。今も“後ろノリ”が好きだし、自分でもやってみたいなと思って「ぜひYaffleさんにお願いしたい」ということになったんですよ。一緒にスタジオに入らせてもらって、基盤になるトラックを作ってもらって。それを持ち帰って、自分なりにメロディや言葉を載せて作っていきました。

── <蔓延る思想歌舞伎町/見上げる空に群青/そろそろここを抜け出よう>というライムも気持ちいいですね。

最初はノリ重視で、口の動きやメロディとの相性を意識して書いていて。“歌舞伎町”も韻から出てきたワードなんですよ。そうやってピースをつないでいたんですけど……この世界って、いろんな人がいるじゃないですか。善意とか悪意のなかにいるわけですけど、本当の意味で誇れることは、何も着飾らない姿でいられることなのかなと。他人の判断ではなく、自分として胸を張れたらいいな、その様が美しいなっていう歌詞になりました。私自身、周りの人が気になるところがあるので“そうなりたい”という希望も含まれているかもしれないです。

──「in your eyes」は穏やかで切ないラブソング、「ドレスコード」は<いつもよりも着飾って/お別れを告げに行こう>というフレーズが印象的なポップな失恋ソングです。

「in your eyes」はギターを持って、メロディを歌いながら作った曲ですね。“瞳のなかで泳ぐ”みたいなイメージがあって、それってどういうことだろう?と自分のなかで膨らませて。そういうパターンが多い気がしますね、私は。「ドレスコード」は、「ドレスコードって素敵な行為だな」という気持ちと、「大事な人とお別れするときは素敵な姿でいたい」という気持ちが重なっている曲ですね。ドレスコードがある場所に参加したことはなくて、ふだんはジャージばっかりなんですけど(笑)、そういう状況に憧れがあるのかも。

── そして「音になっていくよ」は永澤和真さんとのコライト。音楽が生まれる過程がそのまま曲になっている印象がありました。

まさにそうですね。永澤さんと一緒に制作するのは3度目で。今まではアレンジだけをお願いしていたんですけど、今回はゼロから一緒に作ってもらったんです。「最近こういう曲をよく聴いているんですよね」みたいな話から始まって、その場でトラックを作ってもらって。永澤さんの作る曲は“青春”“爽やか”というイメージがあるんですけど、今回も風のイメージがありましたね。歌詞は自分で書いたんですが、Aメロのパート(〈点と線、/まるで僕らは/夜を泳ぐメロとリズム〉)がすんなり出てきて。人とのコミュニケーション、呼吸のリズムみたいなものが音楽になっていくというか。その関係値みたいなものを歌詞にしてみたかったんですよね。

── このアルバムにもいろいろなジャンルのクリエイターが参加していて。コミュニケーションはもともと得意なんですか?

全然です(笑)。どちらかというとシャイで、人との距離感を探るタイプなので。初対面の方とゼロから作るのは得意じゃないんですよ。何度かアレンジをお願いしたり、少しずつ距離を縮めていくことが多いですね。

──「disc 2:散漫」の1曲目は「今日も今日とて remix」。インスタグラムのブランドキャンペーンのために制作した15秒のオリジナル音源のリミックスバージョンです。

「フル尺にしようか」という意見もあったんですけど、私としては「15秒で完結」という感じだったので、長くすることができなくて。リミックス音源を作ったことがなかったので、PARKGOLFさんにお願いしました。disc 2のスタートなので、ちょっと味変みたいなトラックになったらいいなと思って(笑)。すごく素敵なリミックスを作っていただいてうれしいです。

── アルバムのリードトラック「グローリー」も本作のポイント。<君を愛せる/ただこんな日が/続くように>というフレーズが心に残りました。

ギターを弾きながら作ったんですけど、どんなきっかけだったか覚えてなくて。本当に生活のなかで生まれた楽曲で、作りかけのまま置いてあって。ちょうどこのタイミングで完成したんですよ。歌詞については、この人生を歩んでいくなかで……というと話が大きくなっちゃいますけど(笑)――大切な人たち、好きな人たちに囲まれて、このまま穏やかに生きていきたいなという気持ちがどんどん大きくなっていて。そういう感情を歌にしてみたかったのかなと。

── <どこかで今銃声が/少女はいのち手放してく>というワードもありますが、曲自体はすごくポップ。このバランスについては?

自分としてはポジティブな曲だと捉えていたんですけど、もしかしたら重く聴こえるかもしれないなと思って。そこをカバーするのは音だなと思って、(アレンジを担当した)トオミヨウさんに「爽やかなサウンドにしてほしいです」とお願いしたんです。アレンジを聴いたときは「ちょっとポップ過ぎるかな」と思ったんですけど(笑)、何度も聴いていくうちに「これがいちばんいい」と実感するようになって。最後のセクションは「他の誰かの声が聴こえてほしい」と思ったので、いろんな方に参加していただきました。ライブでもぜひ歌ってほしいですね。

── アルバムの最後に収められた「Twinkle Little Star」はアコギと歌を軸にしたアコースティックな楽曲。

最初にも言いましたけど、既発のシングルがあるなかで、「新曲どうしようか」といろいろ考えて。アルバムの最後は、今の自分の思考、現在地みたいなものが見える曲を入れたかったんですよね。そうすることでアルバムに私という筋を通せるんじゃないかなって。

── にしなさんの現在地というのは……?

アルバムを3枚出すことができて、日々の生活と音楽が馴染んできて。上手くいくことといかないこと、結果が出たり出なかったりを繰り返すなかで「ミュージシャンとしてどうしていきたいか?」と自分なりに考える瞬間が増えてきたんです。
「売れたい」「有名になりたい」というのも重要だけど、自分としてはそれ以上に、目の前にいる人、手の届く範囲にいる人を幸せにすることも大切にしたくて。自分の生活だったり、周りの人たちとのコミュニケーションをおろそかにしたら、何も描けないし伝わらない気がして……。そういう気持ちを歌にしたのが「Twinkle Little Star」ですね。好きなように形を変えていくことが生きることだし、自由には不安がつきまとうけれど、だからこそ私たちの可能性はどこまで広がっていてどこにでも飛べるんだって思っています。

── アルバムの“たっぷり盤”(初回生産限定)には、『MUSICK at 東京国際フォーラム ホールA(2025.4.12)』を収めたBlu-rayも。今振り返ってみるとどんなライブでしたか?

物語があったんですよね、その日は。リハーサルでちょっとトラブルがあって、上手く歌うことができなかったんですよ。メンタルがドーンと落ちちゃったんですけど、その後一気にV字回復して、すごく楽しいライブになって。いろいろ学びがありました(笑)。会場も音もすごくきれいで、包み込まれるような感覚があって。じんわりと温かい、優しい時間だったなって。

── アルバムのリリース後は『にしな ツアー2026「日々散漫」』が開催されます。

これだけ新曲を持ってツアーに行けるのはすごく久しぶりなので、ドキドキしてます。よくライブに来てくれる方も、初めて私のライブに来てくれる方にも楽しんでもらえるように、最後までしっかり回りたいなと思っています。「日々散漫」は私の日記のようなアルバムだし、そのままの自分でステージに立ちたくて。ちゃんと自分が伝わるツアーにしたいですね。

── ライブを楽しみにしているファンの方にはどんな思いがありますか?

ありがたいなという気持ちはもちろん一番感じることで、その上で、友達みたいな感覚もあります。「同じクラスだったら絶対、友達になってるよね」っていう。なのでライブは近況報告みたいな面もあります、私のなかで。ときどき集まって、楽しんでストレスを発散して、またそれぞれの生活に戻って。そうやって続けていけたらいいですよね。

<リリース情報>
3rdフルアルバム
『日々散漫』
3月18日(水) リリース

■たっぷり盤(初回生産限定/2CD+ Blu-ray):8,800円(税込)
■すてき盤(初回生産限定/2CD):5,700円(税込)
■おてごろ盤(1CD):2,500円(税込)

おてごろ盤 ジャケット

【Blu-ray収録内容】※たっぷり盤のみ付属
『MUSICK at 東京国際フォーラム ホールA(2025.4.12)』(副音声付き)
01. アイニコイ
02. クランベリージャムをかけて
03. 東京マーブル
04. ケダモノのフレンズ
05. あれが恋だったのかな
06. bugs
07. 夜になって
08. 1999
09. FRIDAY KIDS CHINA TOWN
10. ランデブー
11. It’s a piece of cake
12. 真白
13. スローモーション
14. シュガースポット
15. U+
16. つくし
17. ヘビースモーク
18. わをん
19. ねこぜ
20. weekly
21. harmonic flight

【CD収録内容】※全形態共通
「disc 1:日々」
01. intro
02. weekly
03. シュガースポット
04. bugs
05. 婀娜婀娜 ※先行配信
06. in your eyes
07. ドレスコード ※先行配信
08. 輪廻
09. 春一番
10. 音になっていくよ
11. わをん

「disc 2:散漫」
01. 今日も今日とて remix
02. クランベリージャムをかけて
03. plum
04. パンダガール
05. ホットミルク
06. It’s a piece of cake
07. ねこぜ
08. つくし
09. グローリー [★Lead Track]
10. Twinkle Little Star

シングル
先行配信「ドレスコード」
配信サイト:https://nishina.lnk.to/dresscode

シングル
先行配信「婀娜婀娜」
配信サイト:https://nishina.lnk.to/adaada

▼CD予約/購入サイト
https://nishina.lnk.to/hibisanman_CD

<公演情報>
『にしな ツアー2026「日々散漫」』

3月29日(日) 福岡・Zepp Fukuoka
4月4日(土) 大阪・Zepp Namba(OSAKA)
4月5日(日) 愛知・Zepp Nagoya
4月12日(日) 北海道・Zepp Sapporo
4月18日(土) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
5月23日(土) 宮城・仙台Rensa
5月30日(土) 岡山・岡山CRAZYMAMA KINGDOM
6月6日(土) 石川・金沢RED SUN
6月13日(土) 香川・高松オリーブホール
6月20日(土) 熊本・熊本 B.9 V1

【チケット情報】
一般:5,500円(税込)
https://w.pia.jp/t/nishina/

にしな オフィシャルサイト

https://nishina247.jp/

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