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ミュージカル『レッドブック』日本版が本格始動! 製作発表で咲妃みゆ、小関裕太はじめ出演者たちが作品の魅力をアピール

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ミュージカル『レッドブック~私は私を語るひと~』製作発表会から 左より)小林香、エハラマサヒロ、花乃まりあ、咲妃みゆ、小関裕太、田代万里生、中桐聖弥、加藤大悟 (撮影:岩村美佳)

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2026年5月に開幕するミュージカル『レッドブック〜私は私を語るひと〜』の製作発表が、3月3日、都内で行われた。脚本家ハン・ジョンソクと作曲家イ・ソニョンのコンビによって生み出された話題作は、2018年の韓国初演以来、数多の観客の心を捉えてきた。その日本初演に向け、ヒロインのアンナを演じる咲妃みゆ、その相手役で新米弁護士のブラウンを演じる小関裕太をはじめ、主要キャストの花乃まりあ、エハラマサヒロ、中桐聖弥、加藤大悟、田代万里生、演出・上演台本・訳詞を手がける小林香が集い、作品や役柄への思いを明かした。

それぞれの人生の中で葛藤し、乗り越えるべき壁に向き合う物語

『レッドブック〜私は私を語るひと〜』の舞台は、19世紀のロンドン。官能的な小説を書くことで自分自身を表現するアンナが、社会の偏見と闘いながら「私」として生きる道を見つけ出す。製作発表の冒頭で披露されたのは、咲妃と小関が歌う「愛は天気のように リプライズ」、咲妃のソロナンバー「私は私を語るひと」、また女性文学会「ローレライの丘」創立者のローレライ役を務める田代、「ローレライの丘」会長で、息子を夫に奪われたドロシー役を演じる花乃とアンサンブルキャストによる「あらま!そんな!すごい!」の製作発表特別バージョンという3つのナンバー。メインキャストたちの扮装姿と表現力たっぷりの歌唱で、作品の魅力を印象付けた。

その後の挨拶で、「自分自身色々な感情に直面するような役。心を込めて演じさせていただきます」と述べた咲妃。演じるのは、辛いときはセクシーな夢を思い出すという変わり者の女性だ。「コメディの要素もふんだんに盛り込まれた作品ですが、根底に流れているのは、他者の尊厳を尊重すること。登場人物たちがそれぞれの人生の中で葛藤し、乗り越えるべき壁に向き合っている物語だと感じました。愛情を持って、この作品に込められている他者への理解、分かち合う心を大切にしたい」と胸の内を明かした。

一方、愛も恋も本で学んだだけの生真面目な新米弁護士、ブラウンを演じる小関は「19世紀イギリスの紳士を象徴するような人物。紳士の“三銃士”が揃って“紳士とはどういうものか”と歌うナンバーでは、名誉のため、愛のため、正義のために、こうでなければいけない、これが紳士だと歌いますが、自由奔放なアンナに出会ったところから自分のペースを崩され、空回りを繰り返す。紳士であることが絶対だと思っていたのに、彼女の影響でほかの選択肢が出てくるというストーリーが生まれます。そこに至るまでがすごく可愛らしい。ぜひ注目して、笑っていただきたいです」。

ミュージカル『レッドブック~私は私を語るひと~』製作発表会から

アンナの恋を応援するドロシーを演じる花乃は、咲妃の宝塚時代の同期。今回、二人のミュージカルの舞台での初共演が実現する。「十代の頃からのご縁ですが、宝塚音楽学校時代から天才演劇少女と呼ばれていました。この作品は楽しい場面もちょっとホロっとする場面もありますので、二人の関係性をいい形で反映させられたら嬉しいなと思っています」。

エハラが演じるのは、ロンドンで最も影響力のある文学評論家で、偽善者ぶった卑劣な人物だが、「老若男女、誰が観ても楽しい髪型にしてきました!」と独自路線でアピール。「ただ悪い奴じゃなしに、チャーミングな一面、人間的な部分も楽しめるように作りたい」と前のめりだ。

ブラウンとともに“紳士三銃士”を名乗る、見栄とハッタリを効かせる格好つけ屋のジャックとその双子の兄弟、アンディを演じるのは、中桐と加藤。「三銃士の輪に入れていただけてとても光栄」(中桐)、「皆さんとコミュニケーションを取り、すごくいいカンパニーと思っていただけるような舞台にしたい」(加藤)と意気込む。

自身の番が来るとすくっと立ち上がり、迫力のドレス姿で場の空気を完全掌握したのは、田代。「変に優雅で気品のある女装男性、ローレライを演じます田代万里生です」と独特のオーラを発散し、女装に取り組むのはこの役が初めてというのが信じ難いほどだ。先に咲妃が歌った「私は私を語るひと」の、小林による訳詞を絶賛しつつ、「他者へのいろいろな理解や尊敬、リスペクトの気持ちを、たくさん得られる作品だと思います」と力説した。

ミュージカル『レッドブック~私は私を語るひと~』製作発表会から

少女漫画より美しく、コメディ漫画より面白く

演出・上演台本・訳詞を担う小林は、「言葉を大切にしているミュージカルです」と本作を紹介する。

「匿名性の高い言葉の濁流の中で弱い人の小さい声はかき消され、賢くて奥ゆかしい方々は誰かを傷つけたくないと口を閉ざす。強い言葉がどんどん増殖していく中で、アンナは自分自身のことを自分の言葉で語ることから、人生を自分のものにしていく女性です。その勇気は、老若男女すべての皆さまがきっと持っている。自分にとってのレッドブックって一体何だろう、私のレッドブックに一体何を書きたいのかしら、と思いを馳せていただけるように作ることができたら」と語った。

「舞台は1894年のヴィクトリア朝、中身にはやはり韓国の魂が入っている作品を、日本で上演する。この3つをひとつにしなければならない。観に来てくださる方に、笑いと穏やかさとともにお渡しできるような形にし、難しくなく、分かりやすくしていくのが日本版になるのかなと思います」(小林)。

衣裳を纏った出演者たちがずらりと並ぶ、その豪華な景色を予測していたという小林。「今日新たに、本番は少女漫画より美しく、コメディ漫画より面白くなると思いました」と自信をのぞかせる。「ともするとフェミニズムの思想が入った作品をお嫌いな方もいらっしゃる中で、それをロマンティックコメディというものにまぶし、分かりやすく、面白く、間口広く届けていくとき、しっかりと考えを分かち合える俳優さんと一緒に仕事をすることはとても大切なこと」。

ミュージカル『レッドブック~私は私を語るひと~』製作発表会から

その核となる咲妃は、これまでにもさまざまな役柄を経験してきたにもかかわらず、「こういった“きゅんきゅん”を担うことはほぼなかった」と告白。「ハッと沸き立ち、頬がポッとなるよう思いを体現する側になったとき、どういうことを感じるのか、ちょっと楽しみではあります。足を引っ張らないように頑張ります」と瞳をキラキラと輝かせた。

取材・文:加藤智子 撮影:岩村美佳

<公演情報>
『レッドブック〜私は私を語るひと〜』

脚本:ハン・ジョンソク
作曲:イ・ソニョン
演出・上演台本・訳詞:小林香
音楽監督:桑原まこ

出演:
咲妃みゆ 小関裕太 花乃まりあ エハラマサヒロ
中桐聖弥 加藤大悟 伊東弘美 KENTARO
可知寛子 栗山絵美 高井泉名 井上花菜
伊藤広祥 感音 坂元宏旬 シュート・チェン
鈴木大菜 米良まさひろ 池田航汰(Swing) 石田彩夏(Swing)
/田代万里生

【東京公演】
2026年5月16日(土)~31日(日)
会場:東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)

【大阪公演】
2026年6月27日(土)~30日(火)
会場:森ノ宮ピロティホール

【愛知公演】
2026年7月4日(土)・5日(日)
会場:御園座

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/redbook2026/

公式サイト:
https://redbookjp.com/

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