河合郁人が朗読劇に初チャレンジ! 『したいとか、したくないとかの話じゃない2026』で切り拓く新境地
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河合郁人
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すべて見る足立紳原作の小説『したいとか、したくないとかの話じゃない』を足立伸と新井友香の共同脚本によって朗読劇化したVISIONARY READING『したいとか、したくないとかの話じゃない2026』が5月、東京・よみうり大手町ホール、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演される。
過去2度の上演で、通常の朗読劇とは異なる、映像を多用した斬新な演出や、「セックスレス」をきっかけに夫婦や子育てのあり方を模索するストーリーが、多くの観客の心を掴んだ本作。今回は、河合郁人×橋本マナミ、松崎祐介×宇垣美里のWキャストで上演される。浮気相手に捨てられた売れない脚本家の夫・孝志を演じる河合が取材に応じ、朗読劇に挑む意気込みや演技に対する思い、2026年の目標を語ってくれた。
――河合さんの舞台出演は、2023年『ABC座星(スター)劇場2023 〜5 Stars Live Hours〜』以来、3年ぶりになりますね。
河合 そうなんです。ですからお話をいただいて正直、悩みました。何より、今回は朗読劇という、人生初めてのチャレンジ。戸惑いもありましたが、お声がかかれば常に新たな挑戦をしたいという気持ちでいますから、お芝居から逃げずに頑張ろうと思い、お引き受けしました。
――と言っても、これまでお芝居から“逃げていた”わけではないですよね?
河合 もちろん、お芝居は嫌いではありませんが、正直、苦手意識はありました。ファンの皆さんや、お仕事関係の方々から「舞台が見たい」「お芝居やらないの?」という声もいただいていましたし、舞台に立つこと自体は大好きなんです。パフォーマンスをお見せして、お客さまから反応をいただくことで新しい発見、新しい出会いがありますから。ですから、今回の挑戦も、自分としては楽しみな部分が大きいです。さらに、いろんなことにチャレンジできる自信につなげられたら嬉しいです。
――あえて、お聞きしますが、お芝居のどんな部分に苦手意識があったんでしょう?
河合 そうですね、そもそもお芝居ってそういうものという話ですけど(笑)、自分の言葉や感情でしゃべれないことに違和感を覚えてしまうことがあって。ただ、あくまで苦手意識があったというだけで、お芝居は“好き”ですし、やはり、自分ではない存在になれるところは大きな魅力です。非現実的な瞬間を味わって、知らないことを吸収できる。これまでの演じるという経験を通して感じてきたことです。
――脚本をお読みになった感想を教えてください。どんな魅力を感じましたか?
河合 妙にリアルだなって(笑)。もちろん自分が結婚していないので、リアルに感じられない部分もありますが、夫婦に限らず、カップルや友だち同士でも、長く一緒にいるとこういう感覚って生まれてくるな、という部分には共感できました。結婚している同世代の友人を見ていると、こんなこともあるのかな……とか(笑)。いろいろ想像させてくれる脚本です。
――もしも、主人公に共感できる部分があるとすれば、どんな点だと思いますか?
河合 孝志は妻の活躍に複雑な思いを抱いているんですけど、僕もなんていうか、他人の喜びを同じように喜べない時期があったんです。そこは正直、すっかり共感してしまいました。
――そういう時期もあったんですね。
河合 例えば、仕事とかうまくいかないときでも「自分は間違っていない」「僕は絶対正しいんだ」と思いこんでしまって、周りから意見をもらっても素直に聞くことができなくて。今、思うと、理想を形にできないのは完全に自分のせいなんですけど(笑)。ですから、孝志の気持ちを考えると、先ほど言ったようにとてもリアルだし、怖くて笑えるし、悲しくもなって。結末にも「あっ、こんな終わり方なんだ」って……。
――脚本を通して、ご自身の結婚観に、何か変化はありましたか?
河合 変化ではありませんけど、自分が結婚したなら、やっぱり奥さんのことをしっかり大切にしたいと改めて思いました。先ほどの話に重なりますが、舞台に立つことで、新たな体験を──今回なら結婚ですけど──できるので、楽しみです。
Wキャストの夫役は松崎祐介「ぜひ両方のパターンを楽しんで」

――妻・恭子は、夫に内緒で応募したシナリオコンクールで優秀賞を受賞し、家事育児だけの生活から外の世界に飛び出そうとする役柄です。共演する橋本マナミさんに対しては、どのような印象をお持ちですか?
河合 皆さんもご存じだと思いますけど、本当にお美しい方で。実際にお会いすると、美しさに加えて、内面から溢れ出るぬくもりや柔和な雰囲気を感じて、きっと“ダメ夫”を簡単に演じられそうな気がしました。思わず、甘えたくなるというか、「かまって、かまって」ってなりそうで(笑)。そういう安心感もある方だと思います。素敵なお芝居で、恭子像を作ってくださると思います。
――そして、Wキャストで孝志を演じるのは、ふぉ〜ゆ〜の松崎祐介さん。お付き合いも長いと思いますが。
河合 まあ、松崎は特殊ではあるので(笑)。Wキャストなので同じ舞台に立つことはないんですけど、やはり、ふぉ〜ゆ〜のメンバーと一緒にいる安心感はあります。舞台経験も松崎のほうが圧倒的に抱負なので、分からないことがあればいろいろ相談しようと思っています。昨年、ふぉ〜ゆ〜と一緒にコンサートもやりましたし、付き合いで言えば、お互い中学生くらいから知っていますし。
――河合さんと松崎さんは、1歳違いで同じお誕生日ですもんね。
河合 そうなんです。あちらが1歳先輩ですけど、今でも会えば同窓会みたいにワチャワチャで。でも、仕事となると一瞬でスイッチが切り替わって、そういう姿はやっぱりカッコいいなと思いながら見ています。
――まったく違った孝志像が見られそうです。
河合 そうなると思います。先ほどもお話しましたが、僕の孝志はちょっと“ダメ”な情けない部分が表に出ると思いますし、松崎の場合は、表現が難しいですけど……ポジティブなアホと言いますか(笑)。同じ役を演じるので、負けたくないという気持ちもありますけど、おっしゃるようにタイプの違う孝志を見てもらえると思うので、ぜひ両方のパターンを楽しんでいただきたいです。
2026年は、河合郁人をもっとたくさんの皆さんに知ってもらえるように

――グループ卒業を機に、河合さんの活動はより幅広いものになっています。
河合 グループを離れて丸2年が経って、そうですね……、1年目はとにかくお声がけいただいたお仕事に必死に取り組んで、自分の力になるように“吸収”した年でした。2年目は吸収にプラスして“攻める”ことを意識して、攻めの姿勢でいろんなことにチャレンジさせていただきました。
――2026年はどんな1年にしたいですか?
河合 卒業して3年目の今年は、今までの経験を“固める”作業に入りたいと思っています。今回の朗読劇のような、さらに刺激を受けられることに挑戦し、“河合郁人”という人物をもっともっとたくさんの皆さんに知っていただけるように固められる1年にしたいと思っています。
――朗読劇をきっかけに、“声”を持ち味にしたお仕事も増えそうです。
河合 ナレーションや吹替のお仕事は好きなんです。特徴のある声だねって言っていただくことも多くて。自分ではそうは思っていないんですけど(笑)。今回は朗読劇なので、どこまで伝えられるだろうという怖さもありますけど、失敗を恐れず「まずやってみる」の精神で挑み続けたいです。その先にある達成感や気づきも、きっとたくさんありますし。仲間たちもいろんなことにチャレンジし、すごく輝いて見えますから。お客様にはそんな僕のチャレンジにも注目していただけると幸いです。
取材・文/内田涼
<公演情報>
VISIONARY READING 『したいとか、したくないとかの話じゃない2026』
脚本:足立伸
脚本・演出:新井友香
【キャスト】
孝志役:河合郁人×恭子役:橋本マナミ
孝志役:松崎祐介(ふぉ〜ゆ〜)×恭子役:宇垣美里
※各役Wキャスト。出演日程は公式サイトでご確認ください。
映像出演:
小栗有以(AKB48) ゆうたろう
【東京公演】
2026年5月12日(火)~17日(日)
会場:よみうり大手町ホール
【大阪公演】
日程:2026年5月29日(金)~31日(日)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/shitaitoka/
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