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『松本零士展 創作の旅路』集大成となる名古屋会場が開幕。零時社代表の摩紀子氏に見どころを聞く

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『松本零士展 創作の旅路』の名古屋会場が名古屋市美術館で開幕した。

東京、北九州と各地を巡回してきた本展であるが、名古屋会場では、未公開の原画の展示や新たに作成されたフォトスポットなどが登場。開幕に先立ち開催された内覧会には、松本零士氏の長女であり、零時社代表を務める松本摩紀子氏も訪れた。父・零士氏が遺したアトリエの舞台裏や、本展の見どころを語ってもらった。

名古屋会場は「フルパッケージ」版と呼べる展示

これまでの巡回展では、会場の都合により初期作品の点数を絞ることもあったが、今回の名古屋会場は「フルパッケージ」と呼ぶにふさわしい、充実した展示内容となっている。初期から全盛期に至るまでの貴重な原画が贅沢に並ぶほか、名古屋会場限定の「フォトスポット」も設置されているのも、ファンには嬉しいところだ。

摩紀子氏は、今回のアーカイブ化の過程をこう語る。
「生前は家族ですら『うちには原稿が全然ない』と思い込んでいました。出版社からの依頼にも『本からスキャンしてください』と答えていたこともありました。しかし、亡くなってからアトリエを整理し始めたところ、机の引き出しの奥などから、紛失したと思われていた原稿が次々と見つかりました」

特筆すべきは、本展で公開された資料の多さだ。長年、日光や空気に触れることなくアトリエの奥深くで眠っていた原稿は、数十年以上前に描かれたものとは思えないほどの状態である。「整理が追いついていなかったことが、結果的に最高の状態で保存されることにつながった」という幸運が、生き生きとしたタッチを来場者が目にできることに繋がった。

創作を支えた「名脇役」たち

2階の展示コーナーでは、松本氏の書斎で大切に保管されていた「創作の道具」にもスポットが当てられている。摩紀子氏が「名脇役」として紹介したのは、意外な生活用品だ。

「例えば、ゴムホースを留めるための金具。父はこれを使って、あの独特の『星を飛ばす』表現を描写していました。机の上に何十年もあったものだが、あまりに日常に溶け込みすぎていて、私自身もこれまで気がつかなかったんです」と振り返る。さらに、膨大な蔵書の中から摩紀子氏が「夜なべをして選んだ」という参考書籍も公開されている。父と娘の思い出を繋いだ遺品たち。それは、松本零士の緻密なメカニック描写や壮大な設定の源泉がどこにあったのか、その一端をファンが垣間見ることができる貴重な品でもある。

未来へ繋ぐ、巨星の足跡

「今回の展覧会は、未整理だった膨大な原画を整理し、アーカイブ化する本当に良い機会でした」と摩紀子氏は語る。日本だけでなく、海外にまで影響が及ぶ松本零士の世界観を、創作物と、そのバックボーンとともに目にすることができる本展。松本零士が思い描いた「夢」と、その裏側にある「情熱」を、ぜひその目で確かめてほしい。


©松本零士/零時社



松本零士展 創作の旅路

会期:3月20日(金・祝)~6月7日(日)
会場:名古屋市美術館
開館時間:9時30分~17時、金曜日は20時まで
※いずれも最終入場は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日(ただし5月4日[月・祝]は開館)、5月7日(木)

■チケット情報
https://w.pia.jp/t/leiji-m-exh/

【当日券】
一般 2,400円
高大生 1,700円
※小中学生無料

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