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ぴあ 総合TOP > 【TETSUYA & Like-an-Angelライヴ特集 PART1】TETSUYA、ヴォーカルとベースの二面性で魅了──音楽人生の全てを見せた〈「TETAUYA BIRTHDAY CELEBRATION」LIVE 2025“THANK YOU”〉 1st&2ndライヴ全網羅レポート

【TETSUYA & Like-an-Angelライヴ特集 PART1】TETSUYA、ヴォーカルとベースの二面性で魅了──音楽人生の全てを見せた〈「TETAUYA BIRTHDAY CELEBRATION」LIVE 2025“THANK YOU”〉 1st&2ndライヴ全網羅レポート

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昨年、L’Arc-en-Cielのtetsuya(Ba)が自身の誕生日である10月3日、“THANK YOU”と題したバースデーライヴを開催した。今回は<「TETAUYA BIRTHDAY CELEBRATION」LIVE 2025“THANK YOU”>とタイトルをアレンジし、東京 恵比寿The Garden Hallにおいて、1stではTETSUYAがヴォーカリストとして歌うTETSUYA &The Juciy Bananas、2ndではtetsuyaがベースを弾くL'Arc-en-Cielのパラレルバンド Like-an-Angelと形態を変えて、1日2公演を開催し、話題を集めた。演奏する楽曲だけではなく、担当パートまで異なる2つのバンドでライヴを行なうという、自身の限界突破にチャレンジした今年の”THANK YOU“公演。ここでは、その1st、2ndステージの模様をたっぷりつめこんだレポートをお届けする。

<1st / TETSUYTA&The Juicy-Bananas>

3年ぶりのライヴがスタート

今回の誕生祭は,タイトルから様子が違っていた。いつもの“THANK YOU”に、2025年1月、東京ドームで開催したL’Arc-en-Ciel初のバースデーライヴ<L’Arc-en-Ciel LIVE 2025 hyde BIRTHDAY CELEBRATION-hyde誕生祭->との繋がりを感じさせるようなサブタイトル「TETSUYA BIRTHDAY CELEBRATION」を付け加えるという粋な計らいで、フアンを喜ばせていたTETSUYA 。そのタイトルの繋がりに引き寄せられるように、当日TETSUYA は東京で、HYDEは大阪 関西万博で、それぞれがスペシャルなライヴを開催することになった。

TETSUYAが TETSUYA &The Juciy Bananas(以下、TJB)名義でライヴを行なうのは東京 日比谷野外大音楽堂でソロデビュー20周年を記念したライヴ『20th ANNIVERSARY LIVE』以来。じつに3年ぶりとなる。中村佳嗣(Gt),室姫深(Gt),IKUO(Ba)、山崎慶(Dr),岸利至(Key)という豪華ミュージシャンで構成されたJuice-Bananasの面々がステージにスタンバイ。観客たちが振る黄色いむきん砲゜(←バナナ型の水鉄砲)とフロアの黄色い歓声に迎えられ、TETSUYA(Vo)が舞台中央に構える。みんながずっと待ち望んでいたバンドスタイルのTETSUYAソロは、“大切な~”という歌いだしから、「Eureka」で幕を開けた。

“Close your eyes.Open your heart”という歌詞のメッセージを伝えるように、冒頭からTETSUYAはサングラスを装着。3年ぶりにステージに揃ったTJBの6人は、少し大人びた雰囲気に見える。それでも「Make a Wish」が始まると、TETSUYAの真っ直ぐに突き抜けてくるヴォーカルから、やっぱりワクワクが止まらない! 華やかなバンドサウンドが曲のきらめきをさらに後押して、早くもTETSUYAが創り出すキラキラしたポップな世界観が場内の隅々まで、いっぱいに広がっていく。この曲でオーディエンスを楽しく揺らしたあと、演奏はロマンチックな「REVERSE」へ。

タメを効かせつつもコシのあるグルーヴで弾むサウンド、そこにダイブするようにTETSUYAは曲中にストンとしゃがみ込み、ヴォーカリストならではのパフォーマンスでフアンを魅了していく。続けてロックな「FATE」を畳みかけると、ここでは艶っぽさに包まれた中低音域を存分に使った絡みつくような歌唱で観客を惹きつけ、場内の緊張感をどんどん高めていく。

サングラスを外し、観客の「キャー!」という大歓声を浴びながら「こんにちは~、TETSUYA &The Juciy Bananasでーす」、と拍子抜けするくらい明るくラフな雰囲気で最初のMCを切り出すTETSUYA。「どう? 久しぶりのバンドは(観客「待ってた!」)。進化してる?(観客「してる!」)え! 止まってる? 後退した?(観客「してなーい!」)」と、フアンとひとしきり会話のキャッチボールを楽しんだあと、次は3年ぶりに集ったメンバーの変化した髪型や髪色をそれぞれいじって楽しむTETSUYA。ソロのライヴでは、こんなにも親近感溢れるTETSUYAの姿が見られるところがたまらない。

久しぶりに体感したTJBのバンドサウンドについて、TETSUYA自身は落ち着いたトーンで「3年ぶりとは思えないほど演奏はさらに進化してると思った」と感慨深げに語り、それを感じて「さらに(歌を)頑張ってきました」と明かした。そうして「今日はいろいろ気合いが入ってる。(Like-an-Angelとの)対バンだから」とこの日、2部構成になっていたライヴのコンセプトについて触れ「今日のライバルはjekyll(Vo/Like-an-Angel)であり、IKUO君だからね」といって、自身に気合いを入れた。

「僕が育ちがいいってことは気づいてたでしょ?」

真っ赤なレーザーと照明が場内に広がり、曲は「TIGHTROPE」へ。TETSUYAのヴォーカルはこの日「頑張ってきた」という本人の言葉を裏付けるように、並々ならぬ仕上がり具合。「TIGHTROPE」では、さらに深みを増したせつない声色を滑らかに響かせつつ、そのヴォーカルをサビに向かってどんどんエモーショナルにまくし立ててみせた。それに呼応するように、バンドも激しいサウンドを轟かせていくというスリリングな展開で場内を興奮させたあと「愛されんだぁI Surrender」の演奏が始まると、ここではバンドメンバーがTETSUYAお得意のコーラスワークを生歌で美しく再現。TETSUYAのヴォーカルとメンバーの声が織りなす立体的な歌声が広がり、耳心地のいい空間を作り出すなか、オーディエンスはこの曲の変則的なクラップをバッチリ揃えて、曲の躍動感を高めていった。

続いて、「誰がために鐘は鳴る」を演奏。バンド一丸のアンサンブルとクールな電子音、歌詞のなかに“重箱の隅をつつく人々”というTETSUYAならではのフレーズを織り込んだシリアスな歌が、場内にどんどん不穏さを充満させていく。それを、次に披露した「Time goes on~泡のように~」で、透明感あるせつない歌声を繊細に操り、ゆったり、じんわり、伸びやかに会場中に広げていって、モヤがかかったような会場の空気を、歌で綺麗さっぱり拭い去っていったところは見応えたっぷりだった。

「はーい、テッちゃんでーす! 楽しい? 楽しんでる?」とまくし立てて、感動に浸りそうな場内の空気を一瞬にして陽気なムードへと変えてみせるTETSUYA。誕生日を迎えたこの日の朝、「起きてベッドの中での第一声。“お父様、お母様、ありがとうございます”ってお祈りした。これ、ホンマやで」と打ち明けた。「ちょいちょい気づいてたでしょ? 僕が育ちがいいってことは」という問いかけには、フアンもバンドメンバーも大いにうなずく。そうして、靴はキチンと揃えるというところから、ゴミが落ちていたら拾いたくなるという話題までマナートークは発展。さらにグッズとしてゴミ拾い用のトングを作りたいというアイデアまで飛び出したところで、トークは終了。

ライヴは「lonely girl」から終盤戦へと突入。TETSUYAの甘さをたっぷり含んだせつなさがきらめくウインターソングで、場内を冬景色に染めたあとは、スリリングなロックチューン「蜃気楼」へと展開。ここでは、イントロからメンバーがフロントに飛び出してきて、客席から大歓声が沸き起こる。キレキレのギターリフが興奮を掻き立て、オーディエンスは激しく腕を振り上げるなか、攻撃的なヴォーカルで攻めたてるTETSUYAが指さして、IKUOが華麗なベースソロを繰り出すと、バンドとオーディエンスはさらに熱狂。最後は、みんなで申し合わせていたかのように全員で山崎を見つめ、この曲のエンディングをバンドらしくカッコよく締めくくった。

ここで高まった熱狂を、とびきり爽快なポップチューン「LOOKING FOR LIGHT」へと繋いでいく。まばゆい歌とメロディ-が場内の隅々まで広がり、TETSUYAがメンバー、オーディエンス全員を巻き込んで、首を左右交互に倒しながら振っていくというTETSUYA独自の振り付けで、この曲の一体感を全員で味わったあとは、さらに「READY FOR WARP」を畳みかける。高音続きのメロディアスな歌を、TETSUYAはここにきていっそう力強く伸びやかなヴォーカルで、宇宙の彼方まで響き渡るように届けていって本編は華やかな空気を残したまま、終了した。

「誕生日にこの歌詞を歌いたかった」

アンコールに応えて戻ってきたTETSUYAとメンバーは、楽器を持って舞台に用意されていたクラシカルなチェアにそれぞれ着席。「僕も」とTETSUYAがいうと、スタッフがTETSUYAのところにベースを持ってくる。「え! まさか!?」という空気が一瞬にして広がり、フアンは悲鳴を上げながら驚愕! 「新曲用意してなくて申し訳ないなと思って。初めてベース2本で演奏するんだけど、みんな知ってると思う。では、披露したいなと思います」といって、ベースを構えると、場内は壮大な歓喜に包まれていく。「なんでこの曲を選んだかというと、誕生日にこの歌詞を歌いたいなと思ったから」と選曲理由を言葉にして添えたあと「聴いて下さい」といって始まったのは「未来世界(L’Arc-en-Cielカヴァー)だった。

TETSUYAがタイトルを告げた瞬間、フアンはハッとしながら悲鳴を飲み込む。それもそのはず。「未来世界」はkenが作曲したスローバラードだ。緊張感に包まれた場内。一人だけスポットに照らされたTETSUYAが、息を混ぜたやわらかい声色でゆっくりと「未来世界」の出だしを歌い出すと、そのあまりにもやさしくて美しい歌声に心が震える。L’Arc-en-Cielの一番のフアンだからこそ、きっと相当な練習を重ねたのだろう。

息をするのも忘れて聴き入るオーディエンスは、どこまでも心温まる空間のなかでうるうる。間奏ではその空間にとけていくようなベースソロをTETSUYAが丁寧に奏で、会場にいた誰もが童心へと返っていった。だが、そう思ったのもつかの間。歌い終えたTETSUYAは、岸のピアノの音色に導かれるようにチェアから立ち上がり、ベースを置く。そうして、このあとは「未来世界」と対比させるように、自身の死生観を織り込んだ、この年齢だからこそ説得力を持って歌える大人のバラード「白いチューリップ」を静かに熱演。

この2曲で、自分が生まれ死んでいく意味。それを客席が一丸となってじっくり噛みしめるような、バースデーライヴならではの深く濃密な時間を作り出してみせたTETSUYAに、心底心を打たれた。だが、TETSUYAといえばやっぱりこれがなくちゃ! ということで、TJBのメンバーがタオルを持ち、始まったのはもちろん「Roulette」! キラキラのポップチューン投下に、オーディエンスは歓喜乱舞。客席では観客たちがタオルとむきん砲゜をブンブン振り回して熱気を勢いよく拡散していく。

ステージ上では、TETSUYAがバンドメンバーをそっと追いかけていっては、演奏している楽器やボディをタッチ。お茶目な笑顔を浮かべ、楽しそうにアイコンタクトを交わしていく。そんな彼らが、間奏では、歌も演奏も動きもすべてがストップ! そのままフリーズ状態をキープし続けるというこの曲恒例のパフォーマンスも3年ぶりに飛び出し、会場を大いに盛り上がった。そこに、さらに追い打ちをかけるようにTETSUYAのパーティーチューン「Are you ready to ride?」を繰り出して、オーディエンスとのコール&レスポンスでさらなる狂騒空間を作り上げていったところで、残念ながらライヴは終了。

「ありがとう。楽しかったね」とフアンに伝えたTETSUYAは、フロントにメンバー全員を呼び込み、全員で手を繋いで挨拶。「まったねー!」といってTETSUYAは手を振り、6人は電車ごっこのように連なって、可愛らい姿で退場していった。

<2nd/Like-an-Angel>

男性フアンが急増中のLike-an-Angel

1stステージの終演時間から約4時間30分後、2ndステージの開幕に合わせて多くのフアンが集まってくる。この日は1stステージからロビーの横に真っ白い横断幕が張ってあり、フアンが自由にTETSUYAに向けたお祝いのメッセージやイラストを書き込めるようになっていた。書き込まれたイラストはTETSUYAの特徴をとらえたものばかりで、どれもかわいしかったりカッコよかったりオシャレだったり、みんな上手くてセンスがいい。メッセージに至っては、定規を当てて書いたのかと思うほど、みんなが文字をきっちり整列させて書き込んでいたのが印象的だった。

場内に入ると、すでにフロアは人でぎゅうぎゅう。ライヴを重ねるたびに男性フアンが急増中のLike-an-Angel。この日も多くの男性が見受けられた。BGMがエアロスミスの「Angel」に変わり、ライクのライヴの始まりを告げると、フロアから大歓声が沸き起こる。色とりどりのレーザーが放たれ、新しくなったSEをバックにhibiki(Dr),saki(Gt),tetsuy(Ba),reno(Gt),jekyll(Vo)が白をベースにした衣装で次々と登壇。白煙が勢いよく天井に向かって噴射するというド派手なオープニングから、この日は会場がある恵比寿ガーデンプレイスの雰囲気に合わせて「the Fourth Avenue Café」でオシャレに幕開け。

クラップに包まれる場内に、この曲で秋の季節の終わりを穏やかに告げたあとは、jekyllとtetsuyaの声が美しく重なり、冬を呼び込むように曲は「winter fall」へと展開。まもなく世界最大級のバカラシャンデリアとイルミネーションが灯り、大人の冬を鮮やかに彩るガーデンプレイス広場の光景を重ねながら、renoとsakiが2本のギターで彩っていくロマンチックな冬景色を堪能。そこからさらに冬は深まり、sakiがエレキをアコギに持ち替えて、次に始まったのはウインターバラード「BLESS」だった。jekyllの伸びやかな歌声はどこまでも広がり、白い衣装も相まって冬の幻想的なムードに場内が溶け込んでいったところに、renoがエンディングで情熱的なギターソロを響かせ、会場をすっぽりおおっていた雪を解かしていく。

このあと「みなさーん、こんばんは! 会いたかったよ」とjekyllがいきなり日本語で挨拶を始めると、観客たちは悲鳴を上げて大喜び。今日はtetsuyaの誕生日であることに触れ「Celebration for tetsuyaさん!」と伝えるとtetsuyaは身体を客席に向けて、控えめに一礼。さっきまでLike-an-Angelでヴォーカリストとしてきらめきを放ちながら、パフォーマンスをしていた自分から切り替えて、tetsuyaはここではバンドマン、ベーシスト、リーダーに徹した姿でその存在感を見せつけていく。

オリジナル曲が引き出したバンドのパワー

sakiがガットギターを構え、始まったのは「flower」だった。後半にいくに従ってhibikiのドラムがどんどんエネルギッシュになり、ロックなテンションを高めていったところで、続けて「HONEY」をドロップ。バンドが一丸となってこの曲でflyしていくのが伝わってくる。reno,sakiはお立ち台に上がって激しいパフォーマンスを繰り出し、jekyllはtetsuyaの側に行ってフロアを煽り、そのtetsuya とhibikiはお互いを意識しながらグルーヴしていく。それらすべてが本当にカッコよくて、場内からは大歓声が湧き起こる。sakiがギターでカッティングを鳴らすと、それを合図に場内が照明で真っ赤に染まり、曲は「花葬」へ。

赤いレーザーとjekyllの絡みつくようなヴォーカルが神秘的なムードを高めていったところに、renoのギターから「浸食~lose control~」を続けてアクト。黄緑色のレーザーに赤い照明が交わっていくと、妖しさは倍増。jekyllの静かな歌いだしはけだるく、そこから吐き捨てるよう叫ぶ歌唱へと変貌していく。

sakiは身体をうねらせながらギターをワイルドにかき鳴らし、renoは繊細なアルペジを奏でていたと思ったら、そこから髪の毛を振り乱して激情のギターソロを弾きまくる。リズム隊はどこまでも熱く、ナイフのような切れ味で、この曲の静寂と狂騒を生み出す変拍子を緊迫したプレイでコントロール。最初から最後まで、ゾクゾクするような緊張感みなぎるパフォーマンスで観客を魅了したあと、jekyllが「Everybody!」とオーディエンスの注目を集め、続けて「Angel beside yoU」をドロップ。

この曲で視界がいっきに開けるような、華やかな光景が広がる。それぐらい、破壊力が凄かった! この曲は昨年のtetsuyaの誕生日に、メンバーがサプライズでプレゼントした楽曲だ。ライクというバンドに芽生えた自我を尊重するように、tetsuyaはこの曲をものすごいスピードで作品化して、ライクのデビューシングルとしてリリースしてみせた。ラルクのトリビュートバンドという枠組みから飛び出し、ライクの運命を変えたこの曲は、鍵盤の音から始まる。そのイントロが響いたとたんに、オーディエンス全員が大興奮! 重低音が放たれていくと、観客は激しく揺れ動いて、ライクのオリジナル曲投下にすさまじい盛り上がりで反応してみせる。

ステージにいるメンバーも、ここではギアが自然とトップに入り、ヘヴィな音像を奏でながらも、全員が解き放たれたようなプレイでこの曲を謳歌。これこそ、オリジナル曲のパワーが引き出したライク像だ。そのカッコよさに、会場にはむせかえるような熱気が溢れていく。曲中では、タイミングを合わせたように、この日初めてtetsuya、jekyll、saki,renoがお立ち台に並んで立つ瞬間が奇跡的に起こった。4人の後ろには笑顔のhibiki。このときの彼らははじけるように生き生きしていて、バンドの生命力が漲って眩しいほどにステージで輝いていた。

ソロ曲「I WANNA BE WITH YOU」を会場全体でシンガロング

「ハロー、Like-an-Angelのjekyllです」といって、改めて自己紹介を告げたjekyllは、表情もにこやか。次は英語で「僕たちのデビューシングル、好きですか?」とフロアに問いかけると、観客はコブシをつきあげ「イェー!」と大歓声をあげる。ここで手応えを確かめたあと、jekyllはフロアをいきなり「Right」「Middle」「Left」と呼び分けて、「騒げー!」といって煽って、声出しバトルを開催した。ライクでこのようなバトルが飛び出したのは今回が初めてだったが、これが大盛り上がり! この日はバトルの結果、Rightが勝利を手にした。まだ日本語がしゃべれないjekyllがどうやってフロアを盛り上げ、オーディエンスと会話のキャッチボールを楽しんでいくのか。この日のjekyllはそこをなんとかしようと自ら果敢チャレンジ。日本のフアンの彼に対する好感度は、このライヴを通して間違いなくアップしたはずだ。

そうして、フロアと距離を縮めたあとは「次の曲はEnglish Version!」と英語で伝えて、フロントで白煙が勢いよく噴き上がるなか、先日ラルクがリリースしたばかりの「YOU GATTA RUN-English Version-」をパフォーマンス! オーディエンスは驚愕しながらも、tetsuyaと一緒にコーラスを大声で歌って、会場のボルテージは急上昇。そんな観客のテンションを感じ取ったjekyllは、すかさず“RUN”と歌うところを自分は歌わず、観客に歌わせ、フロアの一体感を高めていった。ここから、ライヴはラストスパートへ。hibikiのドラムの高速フィルを合図に「HEAVEN’S DRIVE」が始まると、場内のテンションはさらに上昇。

ここでは、tetsuyaがヴォーカルに負けない存在感を放つコーラスを正確に歌いながら、手元ではこれぞtetsuyaと思わせるテクニックを詰め込んだベースを刻んでいく。そして、彼らの初ライヴからすでにライクのキラーチューンに大化けしていた「GOOD LUCK MY WAY」へとなだれ込む。メンバーは自由に動き、jekyllは積極的に客席へ身を乗り出して、フアンを煽って熱狂させていく。

そうして、tetsuyaが初めてセンターのお立ち台までやってくると、場内に大歓声が巻き起こる。tetsuyaの煽りに応えて、観客たちは2番のサビを大声で大合唱! 間奏でrenoがギターソロをカッコよく弾き始めると、ステージ前方では白煙が勢いよく吹き上がり、hibikiのツーバスが炸裂! ラストに向かってhibikiがさらに爆音でツーバスを踏み、曲を爆走させると、驚いたrenoが思わずhibikiを振り返る。そうして、このあとさらに演奏が始まり、それがTETSUYAのソロ曲「I WANNA BE WITH YOU」だと分かった瞬間、観客は絶叫! tetsuyaがこの曲を歌わず、ベースを弾くという激レアなパフォーマンスを見て、幸せな気持ちでオーディエンスはjekyllと一緒にこの歌をシンガロングンして、本編は終わりを告げた。

New Single 「Crash to Rise」を初披露

アンコールを待っていると、ステージ上にスクリーンが降りてきて、客席がざわめき立つ。そのスクリーンを通して、次の曲は撮影がOKといメッセージが伝えられ、続けて“Like-an-Angel New Single 「Crash to Rise」”という文字が浮かび上がると、場内は騒然となる。“ウォーオーオー”というコーラスが鳴り響くなか、5人が再び姿を表わし、そのコーラスにつなげて、ライクの新曲「Crash to Rise」を宇宙で一番早くこの場で初アクト。観客はスマホでその様子を撮影しながら、激しく鳴り響くギターリフに合わせてもう片方の腕を振り上げる。曲はカッコいいアップチューンで、冒頭のコーラスパートは曲中にもあり、今後ライブでは観客も一緒になってコーラスを歌いたくなる、盛り上がり必須のナンバーになりそうだ。

「みんな、新曲どう? カッコいい? みんなで歌うところあったでしょ?」と演奏が終わったとたんにtetsuyaが尋ねると、「カッコいい!」、「(コーラス)練習したい!」、「もう1回演って」とフロアのあちこちから声があがる。そうして、tetsuyaはメンバーから「Angel beside yoU」をもらったのが「1年前の今日」と回想。その間に「Angel~」をリリ-スしてミュージックビデオを撮影。さらには海外(インドネシアの大型野外フェス)でもライヴをやったことを振り返った。

tetsuyaは「すぐにアルバム作りたい!」と言葉を続け、「メンバーから届くデモを聴くのが楽しくて。音を奏でるって、幸せだなって」としみじみつぶやくと、場内からは自然と拍手がわきおこった。「僕たち5人の未来を奏でます」と静かに伝えて、アンコールは温かいバラード「ミライ」で幕を開けた。“今虹がかかり~”ではレイボーカラーのライティングが広がり、最後はメンバーとフアンが一緒になってこの曲を合唱。会場全体が1つにつながったところに、エンジン音が響き渡る。ライヴではおなじみのキラーチューン「Driver's High」が始まると、大気圏を突破するほどのスピードで場内のテンションは爆上がり。この日は大サビを観客が一丸となって歌い、最後の“Yeah!”も全員でジャンプを決めると、jekyllが投げキッスと指ハートを会場に投げまくる。jekyllのこれまで見たことがないようなファンサに、客席は悲鳴を上げて大興奮。

そこに「Link」を投下すると、イントロからtetsuyaがこの曲でいつもやっているパフォーマンスをフロント全員が真似して、みんながクルクル回転! 見ているだけで心が躍る楽しさに、観客はクラップをしながら飛び上がり、爆発的な盛り上がりでこの曲を思う存分楽しんでアンコールは終了した。

場内が暗転すると、hibikiの横にドラムセットが運び込まれる。いったい何が? と思っていたら、ライクのメンバーとともにThe Juicy-Bananasのメンバーが現われ、観客は絶叫しながら狂喜乱舞。総勢10人が集結したステージを見て、tetsuyaは「凄い豪華!」とキラキラの笑顔を浮かべる。「ひとり一人に手紙を書きたいぐらい」といって、集ってくれたメンバーに「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたあと、「僕、センスあるよね」とニンマリ。ラルクを含め、TJBもライクも、メンバーを集めたのはこのtetsuyaだ。素晴らしいセンスの持ち主であることは間違いない。

そのtetsuyaがベースを持たず、マイクを持ったまま「じゃあみんなで楽しくパーティーする? Are you fuckin’ ready?」と叫ぶと、いきなりスクリーンに“HAPPY BIRTHDAY TETSUYA”の文字が浮かび上がり、バンドが「Happy Birthday」を奏でる。renoがケーキを運び込み、ろうそくに火をつけると、tetsuyaはメンバーのサプライズに唖然としながらも、ローソクの火を吹き消す。このあと、みんなで記念撮影を行なったあとは、プレゼントとして渡された手書きのメッセージとイラストがびっしり書き込まれた横断幕をマントのように羽織って、tetsuyaは「1日でヴォーカリストTETSUYAとベーシストtetsuyaができた」と笑顔を浮かべた。

「音楽漬けの人生を送れて、すっごい幸せです。ありがとう。みんなのお陰」とメンバーとフアンに感謝を告げたあとは「じゃあもう1回、いくでー」と叫んで「READY STEADY GO」へ。シルバーの銀テープが舞い降りるなか、ライクとTJBのメンバーとともに、TETSUYAはjekyllとダブルヴォーカルでこの曲を歌唱。豪華絢爛なセレブレーションで多幸感が広がるなか、パーティーはここで終了。「これからもTETSUYA,The Juicy-Bananas、Like-an-Angel、L’Arc-en-Cielをよろしくね!」と言葉を告げたあとは、10人で手を繋いで最後の挨拶へ。「まったねー」といってtetsuyaが挨拶を締め括り、メンバーは全員で電車ごっこのように連なってステージを去っていった。

終演後にはスクリーンを通して、今日披露した「Crash to Rise」をライクの2ndシングルとして12月17日にリリースすることを発表。それにともなって12月21日から神戸、名古屋、福岡、横浜の4都市を巡るツアー<TOUR 2025-2026”Crash to Rise”>こと。さらに、1年後の10月3日にはBIRTHDAYライヴを行なうことも告げて、最後は前回と同じように“We’ll be back”という言葉をスクリーンに映し出し、<TETSUYA BIRTHDAY CELEBRATION>は大団円を迎えた。

(取材・文/東條祥恵)

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