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ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 心温まる珠玉の人間ドラマ 『TOKYOタクシー』が配信開始

心温まる珠玉の人間ドラマ
『TOKYOタクシー』が配信開始

映画
PR 第1回 2026年5月20日
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山田洋次監督が、倍賞千恵子、木村拓哉らをキャストに迎えた感動作『TOKYOタクシー』のデジタル配信が始まり、ブルーレイとDVDが発売された。本作は、偶然に出会った女性とタクシー運転手の人間ドラマ。東京という街の、東京で生きてきた人々の歴史が浮かび上がってくる名作だ。

現代の東京を舞台に描く感動作!

本作の舞台は現代の東京。そこでは多くの人々が暮らし、通りを行き交い、それぞれの人生をおくっている。そこには、ひとりひとりの生活があり、悩みがあり、歴史がある。

この街でタクシー運転手をしている宇佐美浩二(木村拓哉)もまた、毎日の仕事に追われ、家族を支えていくことの重圧を感じ、日々、悩みを感じていた。

そんなある日、彼のタクシーに85歳のマダム・高野すみれ(倍賞千恵子)が乗り込む。東京・柴又から、神奈川県にある高齢者施設へのドライブだ。

運転手と乗客として出会ったふたりは当然のようによそよそしいが、次第にふたりは車内で打ち解けていき、すみれは

「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがあるの」

と依頼する。浩二の運転でふたりは東京の様々な場所を巡っていく。そこで浮かび上がってくるのは、すみれの壮絶な人生。偶然に出会ったふたりの一日の出来事が、それぞれの人生を大きく動かしていく。

本作は、昨年11月に公開され、大ヒットを記録しただけでなく高評価が続出した作品だ。デジタル配信では本作を気軽に楽しめるほか、豪華版ブルーレイにはメイキング映像、キャスト、山田監督が語るイベント映像集も収録。作品をより深く楽しむことができる。

『TOKYOタクシー』

豪華版Blu-ray 数量限定生産/Blu-ray2枚組
¥9,020(税込)
本編 約103分+映像特典 約135分

【映像特典】
特報/予告
メイキング
イベント映像集
(ピンクカーペット、完成披露試写会、初日舞台挨拶、大ヒット御礼舞台挨拶)

【封入特典】
アクリルスタンド(タクシー型・イラスト使用)
ポストカード(4枚)

【外装特典】
特製スリーブケース
通常版Blu-ray
¥5,720(税込)
通常版DVD
¥4,620(税込)
本編 約103分+映像特典約2分

【映像特典】
特報/予告

倍賞千恵子、木村拓哉ら豪華俳優陣だから描けたドラマ

本作の最大の見どころは、何と言っても俳優陣の演技だろう。

タクシーに乗り込むマダムを演じたのは、日本映画界を代表する名優、倍賞千恵子。『下町の太陽』『男はつらいよ』『幸福の黄色いハンカチ』など山田洋次作品に欠かすことのできない俳優で、作品によって見せる顔も異なるが、本作では少しぶっきらぼうで、派手な姿が印象に残るマダムすみれ役を演じ、新たな一面を見せる。

タクシー運転手の浩二を演じるのは木村拓哉。山田作品『武士の一分』では緊迫感のある演技を披露したが、本作では東京で家族を支えるために必死に働く平凡な男性を、巧みな演技で体現し新境地を開拓。俳優、木村拓哉の新たな代表作のひとつになった。

両者が乗り込むタクシーはきわめて狭い密室空間。両者のセリフのちょっとしたトーンや、会話のテンポ、表情、仕草がシーンを大きく左右する。お互いのことを何も知らず、緊張感すら漂うふたりが、少しずつ距離を縮め、時に相手の行動を促していく過程が繊細な演技の積み重ねで描かれる様は、一見、何げない場面に見えるが圧巻。繰り返し観ることで、ふたりの演技の凄みがさらに感じられる。

また、蒼井優が若き日のすみれを、すみれの人生を大きく動かしていく人物をイ・ジュニョン、迫田孝也、神野三鈴らが演じる。そして、浩二の妻を優香が、娘を注目の若手俳優、中島瑠菜が演じるほか、笹野高史が、すみれの弁護士役で出演。劇中にはアッと驚くゲスト俳優も登場する。

山田監督は、信頼を寄せる俳優を繰り返し自作に起用してきたが、本作も“山田組”の俳優と、新たな顔ぶれがバランスよく起用されている。

なお、本作の脚本は『釣りバカ日誌』シリーズや『キネマの神様』も手がけた山田洋次+朝原雄三のゴールデンコンビが担当。近年の山田作品を支える撮影監督・近森眞史ら腕利きのスタッフが顔を揃える一方、『竜とそばかすの姫』や『ファーストキス 1ST KISS』などを手がける音楽家の岩崎太整が山田作品に初参加。確かなクオリティと新鮮さが同居する作品になっている。

名作から名作を生み出す山田洋次監督の魅力

本作は、2022年にフランスで製作された映画『パリタクシー』がベースになっている。『戦場のアリア』や『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』などを手がけたクリスチャン・カリオン監督の作品で、パリのタクシー運転手と乗客の一日のドラマを描いている。

振り返れば、山田洋次監督は“名作”をベースにして、名作をつくる達人ではないだろうか。

山田監督はキャリアの中で数々の人気小説、名作を“脚本家”として脚色してきた。また、監督として1966年に『運が良けりゃ』で古典落語をベースに時代劇を創作。2010年には脚本・水木洋子、監督・市川崑の名作にオマージュを捧げた『おとうと』を発表した。『東京家族』(2013)では、小津安二郎監督の『東京物語』をモチーフにオリジナル作品を描き、2016年には成瀬巳喜男監督の『妻よ薔薇のやうに』を思い出させるタイトルをもつ『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』を完成させた。

『TOKYOタクシー』も、これまで山田洋次監督が手がけてきた“優れた物語や作品をベースに、そこから想像力をさらにふくらませ、独自の魅力を持つ新作を生み出す”作品群に連なる1作になっている。

また、本作は近年、山田監督が繰り返し描いてきた“町と人の歴史”を描く作品でもある。映画はふたりがタクシーで東京の各所を旅する“ロードムービー”の趣きがあり、東京の様々な光景とそこで暮らす人々の人生が浮かび上がってくる。タクシーが移動するのは東京と神奈川だが、ふたりの道行きは“旅”と呼びたくなるものだ。

そして、描かれる光景や人々のすべてに“歴史”が刻まれていることがわかる。穏やかに人々が行きかう橋も、かつては自然災害から逃げのびた人々が集ったことがあるかもしれない。建ち並ぶビル群はかつて小さな集落があったエリアかもしれない。

映画は人を映し、町を映し、さらにその背後にある歴史も描き出す。本作を何度も観ることで、山田監督が作品に込めた想いがさらに見えてくるはずだ。

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