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a flood of circle、[Alexandros]と剥き出しのロックンロールが激突! 日本武道館公演目前のツアーファイナルが熱狂の一夜に

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a flood of circle『20周年記念ツアー“日本武道館への道”』 Photo:新保勇樹

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Text:森朋之 Photo:新保勇樹(a flood of circle)

a flood of circle『20周年記念ツアー“日本武道館への道”』のファイナル公演が4月28日、東京・Zepp DiverCityで開催。ゲストは[Alexandros]。日本を代表するライブバンド同士が火花を散らす、圧巻のロックンロール・ナイト。5月6日(水・祝)『LIVE AT 日本武道館』に向けて最高のステージが繰り広げられた。

1月の新代田FEVERからスタートした『日本武道館への道』。SPARTA LOCALS、9mm Parabellum Bullet、cinema staff、Nothing’s Carved In Stone、バックドロップシンデレラ、GLIM SPANKY、ヒトリエ、BIGMAMA、ドレスコーズ、山中さわお&ELPIS、PK shampoo、w.o.d.、SIX LOUNGE、My Hair is Badを招いて巡ってきたこのツアーが、ついにファイナルを迎えた。

いつものように開演前のBGMはナシ。会場は奇妙な静寂に包まれていたが、フロアを埋め尽くした観客からは、ここから出現するはずの熱狂に対する期待がはっきりと伝わってきた。

19時ちょうどにライブはスタート。聴き馴染みのあるSEとともに川上洋平(vo,g)、磯部寛之(b,cho)、白井眞輝(g)、リアド偉武(ds)が登場すると、オーディエンス全体がグッと前のめりに。前方への圧が高まるなか「Girl A」が放たれる。鋭さと煌びやかさを共存させたギター、獰猛なベースライン、金属的な響きをたたえたドラムが共鳴し、フロアの熱狂は瞬く間に上昇していく。さらに「踊り狂おうぜ、東京!」(川上)という煽りからドラムンベース的なリズムが炸裂する「Claw」、アグレッシブにチューンアップされた「Mosquito Bite」を連発し、冒頭からトップスピードでぶっ飛ばしまくる。

[Alexandros]は現在、ファンクラブツアーの真っ最中。サポートメンバーを入れず、4人だけで初期の楽曲を交えたライブを行っているのだが、原点回帰とも言えるステージのなかで彼らは、ロックバンドとしての衝動を改めて掴み直しているのではないかーーこの日のパフォーマンスからも、そのことがダイレクトに伝わってきた。

「後ろのほうにはこんな感じ(腕組み)で見ていらっしゃるフラッドのファンの方もいると思いますが(笑)、そんなの関係なく虜にしますので。最高にロックな夜にしましょう、よろしくです」と、川上が丁寧な口調で煽った後は、「Human License」(a flood of circle)のカバーを挟み、ライブアンセムの一つである「Waitress, Waitress!」へとなだれ込む。アコギを鋭くかき鳴らしながら美しくも激しいボーカルを響かせる川上、エキゾチックな旋律で空間を彩る白井、パーカッシブなビートを奏でるリアド、スラップを交えながら華やかなベースラインを描き出す磯部。ロックの激しさ、楽しさ、無限の可能性を感じさせるアンサンブルによって、観客のテンションをさらに引き上げていく。

さらに新曲「Hallelujah」(アニメ『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』オープニングテーマ)と2010年の1stシングル「city」を繋いだ後、MCタイム。 「我々は2010年にデビューしてるんですけど、その頃にa flood of circleと対バンさせてもらって。あのときの対バンがなければ、今の我々はいないと思っています。ありがとうございます」(川上)と感謝を表明した後、“お弁当の横にお茶があって、磯部くんがゴクゴク飲んだら、お茶割りだった”“佐々木くんとは一緒に運転免許を取ったんですよ”というトーク、そして「あ、そうだ、言わなくちゃいけないことがあった。HISAYO姐さん、俺、昔から惚れてました!」という告白(?)を挟み、「ワタリドリ」で圧倒的なカタルシスを演出。「“FUCK FOREVER”しようぜ!」とa flood of circleの曲名を絡めたシャウトから「閃光」を高らかに響かせ、ステージを後にした。

セットチェンジの間もBGMはナシ。ドラム、アンプなどの機材がセッティングされるなか、いつもの“素肌に革ジャン”姿でステージに現れた佐々木亮介(vo,g)は黒のレスポールを鳴らし、一人で弾き語りを始める。〈君の水色のアイライナー/溶けて 空になってゆく〉(「全治」)、〈今夜 月に照らされて 言わないはずの言葉を喋っていました〉(「本気で生きているのなら」)。リハにしちゃ長いというか、めっちゃ本気で歌ってるな……と思っていたら、アオキテツ(g)、HISAYO(b)、渡邊一丘(ds)も姿を見せ、「おはようございます。a flood of circleです」といういつもの挨拶とともにそのままライブが始まった。

〈歌ってくれ ロックンロールバンド 今日が最後かも知れない〉という佐々木の独唱から始まったのは、そう、「ロックンロールバンド」。事前に受け取っていたセットリストとは違う曲だったので、佐々木がいきなり曲を変えたのだろう。おそらく他のバンドではありえないことだが、a flood of circleにとってはこれが日常。何事もなかったかのようにバンドは音を鳴らし、この瞬間、この場所にしか生まれないロックンロールが立ち上がる。「紹介します。ギター、俺!」とギターソロをぶちかます佐々木もいつも通り絶好調だ。

「では2曲目」とそっけなく「The Beautiful Monkeys」を披露し、間髪入れず「SNAKE EYES BLUES」を叩き込む。最新アルバム「夜空に架かる虹」に入っているこの曲で佐々木は〈金が半端に 前よりある〉〈思いつきをただ歌ってる〉などとあからさまな本音をぶちまけているのだが、身も蓋もないこんな言葉がこのバンドのロックンロールには本当によく似合うし、興奮する。こんな言葉をロックンロールにできる人はほかにはいないと改めて思う。

「理由なき反抗(The Rebel Age)」では佐々木がギターを床に投げ捨て、そのまま客席へと突入。フロア全体に“シャラララ”のシンガロングが巻き起こる。ステージに戻ってギターを手に取ると1弦が切れていたのだが、佐々木はまったく気にせずそのままライブを続ける。本当に何が起きるかわかんないな、メンバー大変だなとか思っていると、笑いながら手を叩いてるHISAYOの楽しそうな姿が目に入る。それを知ってか知らずか、佐々木は緑茶割りをグビッと飲んで最初のMC。「僕と洋平くんの共通点は運転免許を一緒に取ったことと、oasisに印税払ったほうがいいかなってこと。僕がoasisをパクった曲をやります」という言葉から始まったのは名曲「月面のプール」。川上洋平も素晴らしいメロディメイカーだが、佐々木も全然負けてない。アオキテツの抒情的にしてブルージーなギターソロも素晴らしい。

「“もう2度と布団から起き上がれないかも”みたいな日。あと“本当に戦争なくなってほしい”という日。その二つには絶対、昨日よりマシにするという力が必要で、俺はそのことをロックンロールと呼んでるんですけど、俺がそのことを忘れてたら言ってください。思い出せではなく、くたばれと」 カッコよすぎる宣言とともに演奏された「くたばれマイダーリン」からライブは徐々にクライマックスへと向かい始める。といっても特別なことは何もなく、ただバンドが演奏し、観客が反応しているだけ。照明は地明かりのままで変化はなく、もちろん演出的なこともない。ビートとメロディと歌だけが空間に広がっているのだが、“他には何も要らない”という説得力が今のa flood of circleにはしっかりと宿っている。特に印象的だったのがリズムセクションの強靭さ。それによって佐々木の歌、アオキのギターが際立つというポジティブな循環が生まれていたのだ。

新たなアンセム「夜空に架かる虹」と「月夜の道を俺が行く」で本編は終了。すぐにステージに戻ってきた4人は「KILLER KILLER」「ベストライド」「全治」を披露し、ツアー“日本武道館への道”はエンディングを迎えた。

20周年を記念した『LIVE AT 日本武道館』の開催が発表されたのは、昨年11月9日のフリーライブ「I'M FREE 2025 LIVE AT 新宿歌舞伎町野外音楽堂」だった。あれから4人はいつも通りにライブを重ね、あっという間に半年が過ぎた。〈5月6日 武道館/目を開けて夢を見ている〉(「夜空に架かる虹」)。そのとき4人はどんな光景を我々に見せてくれるのか。それを自分の目で確かめるため、5月6日(水・祝)、筆者は武道館に足を運びたいと思う。

<公演概要>
a flood of circle『20周年記念ツアー“日本武道館への道”』
4月28日 東京・Zepp DiverCity
ゲスト:[Alexandros]

【[Alexandros] Setlist】

1、Girl A
2、Claw
3、Mosquito Bite
4、Human License(a flood of circleカバー)〜 Waitress, Waitress!
5、Hallelujah
6、city
7、ワタリドリ
8、閃光

【a flood of circle Setlist】

1、ロックンロールバンド
2、The Beautiful Monkeys
3、SNAKE EYES BLUES
4、理由なき反抗(The Rebel Age)
5、月面のプール
6、くたばれマイダーリン
7、伝説の夜を君と
8、New Tribe
9、マイ・モーターサイクル・ダイアリーズ
10、Diamond Rocks
11、プシケ
12、シーガル
13、夜空に架かる虹
14、月夜の道を俺が行く
アンコール
15、KILLER KILLER
16、ベストライド
17、全治

<ライブ情報>
『“a flood of circle 20周年記念公演 LIVE AT 日本武道館”』
5月6日(水・祝) 東京・日本武道館
開場15:00 / 開演16:00

【チケット情報】
一般指定席:7,700円(税込)
学割指定席:5,500円(税込)
Tシャツ付き 一般指定席:11,000円(税込)
Tシャツ付き 学割指定席:8,800円(税込)

▼チケットはこちら
http://afloodofcircle.com/budokan2026/

関連リンク

『“a flood of circle 20周年記念公演 LIVE AT 日本武道館”』特設サイト
http://afloodofcircle.com/budokan2026/

a flood of circle オフィシャルサイト
http://www.afloodofcircle.com/

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