『シンシナティ美術館展』上野の森美術館で ゴッホが生前最後に仕上げた作品を含む84点が来日
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『シンシナティ美術館展~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~』が、10月10日(土)から2027年1月10日(日)まで上野の森美術館で開催される。
アメリカ・オハイオ州シンシナティに拠点を置くシンシナティ美術館が145年にわたって収集してきた膨大なコレクションから、厳選された84点が海を渡り日本へやってくる。コロー、セザンヌ、モネをはじめとする19世紀から20世紀までのヨーロッパ美術を代表する巨匠たちの作品が一堂に会し、そのうち81点は初来日作品となる。中でもファン・ゴッホが生涯最後の時期に描いたとされる《ポプラ林の中の二人》(1890年)の来日が今回の目玉だ。
1890年夏に描かれた《ポプラ林の中の二人》は、同年7月に亡くなったゴッホが生前最後に仕上げたとされる作品のひとつ。6月には弟テオへ「横1メートル、縦はわずか50センチ」という珍しい寸法のキャンバスに取り組み始めたことを伝えており、紫がかったポプラの幹が「柱」のように風景を垂直に横切っているとも記している。7月初めの手紙には、ポプラ並木の間を歩くふたりの人物のスケッチも残されており、足元に生える長い草や花が円や短い鋭い線で表されている。
高い視点から描かれた画面は、地面の草木の繁茂に多くの面積を割き、上部の細い暗い帯が奥の森の深さを示す。人物を取り囲む木の幹は画面いっぱいに伸び、木の先端部は切り取られている。暗い紺碧の背景と縞状の紫の樹皮は、下草の緑や白、黄色、オレンジと鮮やかに対比し、どこか不穏な印象を与える。印象派が色と光の効果を忠実に記録しようとしたのとは異なり、ゴッホは色を象徴的に用いていたことが分かる。彼は弟への手紙で「目の前にあるものをただ正確に再現するのではなく、自己を強く表現するために、色をより恣意的に使っている」と述べている。
本展は、ジェローム、ブグローをはじめとする「ロマン主義とアカデミズム」から、コローなどの「バルビゾン派」、マネ、セザンヌ、クールベによる「伝統への反逆者たち」、モネ、ルノワールの「印象派」、ゴッホ、ゴーギャンの「ポスト印象派」「ナビ派」、ピカソなどの「キュビスム」、そして「表現主義」までヨーロッパ近代美術の移り変わりを系統立てて紹介する構成となっている。またドガの踊り子やジャコメッティ、シナールの胸像など、彫刻作品5点も展示される。
<開催情報>
『シンシナティ美術館展~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~』
会期:2026年10月10日(土)~2027年1月10日(日) ※会期中無休
開館時間:10:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで
会場:上野の森美術館
【富山展】
2027年1月23日(土)~4月11日(日)
会場:富山県美術館
【名古屋展】
2027年4月23日(金)~7月4日(日)
会場:後日発表
【大阪展】
2027年7月17日(土)~9月26日(日) 予定
会場:大阪市立美術館
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/cincinnati-art2026/
公式サイト:
https://www.cincinnati-art2026.jp/

