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芸術を通して自立に目覚め、時代に抗う姿がカッコイイ!『ヴィヴァルディと私』

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イラストレーション:高松啓二

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映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。

【水先案内人 高松啓二のおススメ】

1716年、ヴェネツィアの孤児院ピエタ院では、孤児の少女達が貴族の前で演奏会を開き、それが大きな収入源だった。ある日、ヴィヴァルディが新しい音楽教師として赴任してくる。そこで楽団の少女チェチリアにヴァイオリンの才能を見いだす。

本作はチェチリアの目線で語られる。驚くのは、ピエタ院では、すでに赤ちゃんポストがあったことだ。孤児達の生活は決して快適とは言えず収容所みたいに過酷。彼女達は貴族のオヤジや軍人に気に入れられると結婚させられる。相手からは多額の寄付金が院に支払われる。

そんな中チェチリアは芸術を通して自立に目覚めていく。演じるテクラ・インソリアの意志の強そうな眼差しが印象的だ。

少女たちの制服はフェルメールの絵のようで、特に外での演奏会は紅い衣裳に仮面を付けて演奏し、優雅で美しく中世絵画のようだ。これがヴィヴァルディの代表作ヴァイオリン協奏曲「四季」のインスピレーションになる。当時は、貴族も孤児も媚びて生きるのが女性の生き方だったが、チェチリアは抗う生き方を選ぶ。自由を渇望するスピリットは、いつの時代もかっこいい!

<作品情報>
『ヴィヴァルディと私』

5月22日(金)公開

公式サイト:
https://vivaldi.ayapro.ne.jp/

(C)2025 20th Century Studios