英国手話、視覚言語とセリフ(英語)による『Love Beyond(Act of Remembrance)』が日本初上陸 神奈川、高知で上演へ
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『Love Beyond(Act of Remembrance)』
2026年6月12日(金) から14日(日) に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場、6月19日(金)・20日(土)に高知・高知県立美術館ホールにて、作・ラメシュ・メイヤッパン、演出・マシュー・レントンによる『Love Beyond(Act of Remembrance)』が上演される。手話(英国手話)、視覚言語、口話でのセリフ(英語)で、繊細かつ豊かに表現されたラブ・ストーリーであり、Scottish Theatre Awards 2024(最優秀スコットランド作品賞)のほか数々の賞に輝いた傑作。今回が日本初上演となる。
国際的に高く評価される演劇アーティスト、メイヤッパンは、自身もろう者であり、サーカスの技術やパペット、イリュージョンなどを取り入れ、強い物語性を持つ視覚的な作品を生み出している。2006年にスコットランドへ移住して以来、聴覚障がい者のパフォーマーや演出家の認知度を高めるために活動、スコットランド王立音楽院では「BSL(英国手話)と英語によるパフォーマンス学士課程」のプログラム設計に関わり、現在も指導を行っている。『Love Beyond (Act of Remembrance)』では、初めて手話と音声を融合させ、独自の視覚表現を展開。聴力を失い、認知症が進むハリーを演じる。
演出のレントンは、劇団ヴァニシング・ポイントの創設者兼芸術監督で、2024年にKAAT神奈川芸術劇場で上演された『品川猿の告白Confessions of a Shinagawa Monkey』 が記憶に新しい。レントンは、「本作には私の興味が詰め込まれている。それは言葉やコミュニケーションの在り方や、発話される言葉だけがコミュニケーションの方法だろうかという思い。そうした考えに向き合いながら、美しい視覚要素を使い、掘り下げ、表現した」とメッセージを寄せている。
本作はアーティスト側の意向により、日本語字幕は使われない。2025年3月の香港での公演の際には、観客に対して以下のようなコメントが示された。
「多様な語りの手法を用いることで、英国手話(BSL)を使用するろう者の観客、BSLを使用しない観客、さらには英語を母語とする聴者や英語を第一言語としない観客に至るまで、幅広い観客に対して巧みに物語が届けられます。本作に字幕が用いられていないのは、ろう者と聴者の双方にとって等しい体験を生み出すための芸術的な選択です。互いに完全には理解し合えないままコミュニケーションを試みる登場人物たちに共感し、つながることを可能にします。観客はそれぞれ自身の言語や文化的背景に基づいて受け取り方を形成するため、物語の理解には多様な解釈が生まれるでしょう」
登場人物たちが互いを理解しようと、葛藤を抱えながらそれぞれに向き合う姿は、多様な社会の在り方を考えるきっかけに。手話(英国手話)、視覚言語、口話でのセリフ(英語)を融合させ、聴覚障がいのある観客と聴者の双方が等しく楽しめる作品を目指しているという。
また、2026年6月16日(火) には、東京芸術劇場がデフアクター向けの「ビジュアル・ストーリーテリング」ワークショップを実施。メイヤッパンを講師に迎え、英国手話(BSL)通訳、日本手話(JSL)通訳、日英通訳を交えながらワークショップを展開するという(定員に達したため募集は終了)。
【『Love Beyond(Act of Remembrance)』あらすじ】
耳の聞こえないハリーは、ケアホームの一室で暮らし始めます。看護師メイは懸命に寄り添いますが、手話が分からないまま言葉を重ね、二人はすれ違ってばかり。やがて、部屋で過ごすハリーの心のなかに、亡き妻エリーズとの時間が幾度もよみがえります。レストランでの初めてのデート、海辺で過ごしたひととき、手話を通して確かめ合った愛。しかし、認知症の進行とともに記憶はほころび、過去と現在の境界が少しずつ揺らぐなか、メイがやっと覚えた手話さえも、ハリーは忘れ始めるのです。そして、ある“名前”と出来事をきっかけに、夫婦の人生に刻まれた大きな喪失が輪郭を帯び始めます……。
<公演情報>
A Raw Material & Vanishing Point Co-Production
『Love Beyond(Act of Remembrance)』
作:ラメシュ・メイヤッパン
演出:マシュー・レントン
出演:リンクー・バーパガ、エリシア・ダリ、エイミー・ケネディ、ラメシュ・メイヤッパン
【神奈川公演】
2026年6月12日(金)〜14日(日)
会場:KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>
※鑑賞サポート:全公演、オーラキャストにより難聴支援あり
◼️アフタートーク
2026年6月13日(土) 18時公演
登壇者:ラメシュ・メイヤッパン、長塚圭史(KAAT神奈川芸術劇場芸術監督)
※手話通訳、日英通訳あり
【高知公演】
2026年6月19日(金)・20日(土)
会場:高知県立美術館ホール
◼️アフタートーク
2026年6月19日(金)公演
登壇者:松本志帆子(藁工ミュージアム 学芸スタッフ)
※手話通訳、日英通訳あり
<イベント情報>
デフアクター向けの「ビジュアル・ストーリーテリング」ワークショップ
講師:ラメシュ・メイヤッパン、リンクー・バーパガ(サポート講師)、エイミー・ケネディ(サポート講師)
2026月6月16日(火) 13:00~16:00予定
会場:東京・東京芸術劇場リハーサルルームL
※定員に達したため、受付終了。
関連リンク
神奈川公演公式サイト:
https://www.kaat.jp/d/lovebeyond
高知公演公式サイト:
https://moak.jp/event/performing_arts/lovebeyond_kochi.html
東京芸術劇場 ワークショップ公式サイト:
https://www.geigeki.jp/performance/theater413/

