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スマホの待ち受けは弥勒菩薩!大塚明夫が特別展「空海と真言の名宝」で音声ガイド(ナレーション)を担当! おススメは貴重な天弓愛染

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弘法大師生誕1250年記念 特別展「空海と真言の名宝」 音声ガイドナレーター 大塚明夫(声優)

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弘法大師(空海)の生誕1250年を記念した特別展で、空海と真言宗各派の至宝が一堂に会する「空海と真言の名宝」が東京・上野の東京国立博物館にて7月14日より開催される。展覧会ナビゲーターのMISIAさんとともに本展の音声ガイドを担当するのは、『攻殻機動隊』シリーズ(バトー役)、『ONE PIECE』(黒ひげ役)、『ルパン三世 PART6』(次元大介役)などでもおなじみの声優・大塚明夫。実は大の仏像好きで、広隆寺(京都)の弥勒菩薩像の写真をスマホの待ち受けにしているという大塚が、本展の見どころや期待していることなどを語ってくれた。

――特別展「空海と真言の名宝」の音声ガイドのオファーが届いた時の心境を教えてください。

大塚 音声ガイドの仕事は時々、やらせていただいておりまして、好きな仕事です。以前、仏教美術の催しでも一度、お手伝いをさせていただいたことがありましたが、またやらせていただけるのは嬉しかったですね。
空海という人物について、みなさん、歴史の教科書で、「天台密教の最澄と真言密教の空海」というのだけを暗記しているという人が多いと思うんですけど、実はこの空海っていう人のすごさを知っていただくと、この展示も非常に面白く見ていただけるんじゃないかと思います。

――800年代(平安時代)に中国語とサンスクリット語をマスターして、危険を承知で唐に渡り、現地で学んだ成果を日本に持ち帰って真言宗を開いて……と凄まじい人生です。

大塚 いや本当に凄まじいと思います。あの時代、遣唐使として中国に渡って、二十年以上も帰れないような人もいたといいますが、それが空海は2年で免許皆伝となって帰国するわけですから化物ですね。また向こうで師事した僧侶から「お前が来るのを久しく待っていた」と言われたというのもすごいじゃないですか。非常にロマンティックで、いまの若い人もそういった様々なエピソードを知ると俄然、興味を持てるんじゃないかと思います。

――大塚さんご自身は、以前から仏像や仏教にご興味はおありでしたか?

大塚 ありました。実は僕は高校生の頃、お坊さんになりたいと思っていた時期がありまして(笑)。その後、役者を志したんですけど、お坊さんになるための試験があって、それがあればお彼岸の際にお寺でアルバイトができるらしいなんて話を聞いたりして「やってみようかな?」と考えたり(笑)。 いまもスマホの待ち受け画面は弥勒菩薩です。弥勒菩薩って素敵じゃないですか? だってどんな悪人であっても、成仏させてあげよう――ただし、56億7千万年後って(笑)。
密教というのは、マントラ(真言)を唱えたり、また特別なものがあって、特に空海という人は、人間のみならず、動物も含めて生きとし生けるものすべてを救うという、ものすごくスケールが大きいですよね。

国宝・重要文化財を多数含む
寺宝が一堂に会する貴重な機会

――仏像や仏教の歴史に詳しくなくても、仏像を見て、思わず拝んでしまったり、どこか心が安らいだり、美しさや艶めかしさを感じたりという経験が誰しもあると思います。大塚さんは仏像の魅力はどういう部分にあると思いますか?

大塚 やはり「癒し」ではないでしょうか。宮本武蔵が晩年に不動明王立像を彫ったと言われていますが、自分で手を動かして、無心に彫ることが、ある種の禅の修行のような役割を果たしている部分もあったのではないかと思いますし、癒しを与えてくれるんだと思います。

――今回の特別展「空海と真言の名宝」で大塚さんが楽しみにされている仏像や美術、名宝はありますか?

大塚 天弓愛染(天を射るように顔の前で弓矢をつがえる珍しい姿の愛染明王坐像/重要文化財/山梨・放光寺蔵)はぜひ見たいです。明王様というのは恐ろしい顔をしていることが多いんですけど、天を見るでも獲物を見るでもなく、絶妙のフォルムが美しいなと感じて、作者の思いが迫ってくるような迫力があります。
東京国立博物館の児島(大輔/学芸研究部 保存科学課 保存修復室長)さんに教わったんですが、この天弓愛染というのは、絵に描かれることはありますが、彫刻作品として残っているものは3体くらいしかないそうです。
他の仏像、名宝もお寺によって「30年に一度、開帳する」とか「50年に一度」とか、「いつ開帳するかわからない」というものもあったりするので、そういうものが一堂に会するというのは本当にすごいことです。能動的に見て回ろうと日本中を旅しても、何年かかるかわからないわけですから。

音声ガイドナレーター 大塚明夫(声優)

――そこで空海の遍歴や真言宗の歴史、そして名宝について解説をする音声ガイドのナレーションを務めることになります。

大塚 収録はこれからですが、これだけ格式高い仏様を前にして、砕けた調子では困るし、かといって、あまりに格式高くアナウンスするだけでは眠くなってしまうかもしれないので、悩ましいところですが、しっかりと言葉が伝わるようにナレーションできればと思っています。

――アニメーションのキャラクターや洋画の吹替で声を当てる場合と今回のような音声ガイドのナレーションでは、声や気持ちのつくり方など違ってくるものですか?

大塚 アニメーションなどの場合、シーンの状況として目の前の相手と話すというシチュエーションがほとんどですが、ナレーションの場合、ナレーターの存在を忘れて、対象の絵や風景などに意識を集中していただくのが主たる務めだと思うので、そこは違います。
先ほど述べた、どれくらい格式高くやるかという部分とも関わりますが、教え諭すような生きた言葉で伝えるのか? それとも、やや無機質なトーンで静かに寄り添うのか? 当日、現場で相談しながら決めたいと思います。空海や仏像に詳しい方はもちろんですが、歴史や仏像の裏にあるドラマについて、あまり詳しくないという方も多くいらっしゃると思うので、聴いてくださった方の心にしっかりと残るような解説を届けられたらと思います。

取材・文:黒豆直樹

<開催概要>
弘法大師生誕1250年記念
特別展「空海と真言の名宝」

日程:2026年7月14日(火)~9月6日(日)
会場:国立博物館 平成館
時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
※毎週金・土曜日、7月19日(日)は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし、7月20日(月・祝)は開館)、7月21日(火)

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/kukai2026-tokyo/

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