Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 望海風斗、坂本昌行ら集結 名曲とともに愛され続ける傑作『ファニー・ガール』日本版が始動

望海風斗、坂本昌行ら集結 名曲とともに愛され続ける傑作『ファニー・ガール』日本版が始動

ステージ

ニュース

ぴあ

ブロードウェイミュージカル『ファニー・ガール』製作発表記者会見より、左から)益岡徹、水田航生、望海風斗、坂本昌行、高泉淳子、中尾ミエ

続きを読む

望海風斗が主演するミュージカル『ファニー・ガール』の製作発表記者会見が6月22日、都内にて行われた。1964年にブロードウェイで初演、1968年には映画化もされた作品で、劇中歌「People」「パレードに雨を降らせないで」などの名曲は現在も世界中で歌い継がれている。今回は2022年のブロードウェイ・リバイバル版をベースに上演され、同版を手がけた鬼才マイケル・メイヤーが来日し、日本版の演出を担当するのも話題だ。会見にはファニー役の望海風斗をはじめ、共演の坂本昌行、水田航生、高泉淳子、益岡徹、中尾ミエが登壇した。

「人と違うところ」を武器に
望海風斗が語るファニー役への思い

物語は実在したブロードウェイのレビュースター、ファニー・ブライスの半生をもとに、下町育ちの女の子が持ち前のユーモアと根性でショービジネスの世界で駆け上がっていく姿を、ギャンブラーの夫ニック・アーンスティンとの波乱万丈のドラマとともに描いていくもの。マイケル・メイヤー版は、ダンスやショーシーンを洗練させ、古典的名作を現代の観客が純粋に楽しめるエンターテインメントに生まれ変わらせたと評価されている。

会見冒頭の挨拶で望海は、「長い間愛され続ける『ファニー・ガール』に出演できること、そしてファニー役を演じられることを大変嬉しく思っています」と喜びを語り、「『ファニー・ガール』の魅力は、エンターテインメントとして、ショーとしても楽しんでいただけるミュージカルだということ。加えて、長らく愛されている楽曲がたくさんあります。本当に“ザ・ミュージカル”といった、ミュージカルの魅力がたくさん詰まった作品」とその魅力を話す。

演じるファニーという人物についても「私も宝塚時代、どうやって自分の個性を出していくか、どうやって人に見つけてもらうかを考えた時に“人と違うところ”をすごく探しました。自分の歩んできた道のりとファニーの人生で共鳴できる部分もあると感じています。私はどちらかというと強く堅いイメージがあり、私自身もそういう役を得意としていますが、ファニーのユーモラスなところやしなやかさ、情熱は、私にとっても学びになるなと思っています」と、すでにファニー役への挑戦を楽しみにしている様子だ。

ファニーの夫ニック・アーンスティンを演じる坂本昌行は「ニックはプライドが高く、自立心が強く、そして哀愁漂うハンサムなギャンブラー。私自身にはギャンブラーの気質はまったくなく、1ミリも重なっていません。何をやるにも石橋を叩いて渡るタイプで、『やってみないとわからないじゃないか』というタイプの方が羨ましいとずっと思っていました。どういう風に演じていこうかと考えているところですが、ファニーだけでなくお客様も惹きつけられるように頑張っていきたい」と意気込みを。

「リバイバル版に触れ、エディ・ライアンという役をぜひやってみたいと強く思い、オーディションを受けました」と語る水田航生は、ファニーの親友であるダンサー、エディ・ライアン役。「タップダンサーの役なので、ダンスなどまだまだ深めていかなければいけないところがたくさんありますが、皆さんを素敵なエンターテインメントの世界に引き込んでいけるよう精進してまいります」と語る一方で、すでに本作のタップ振付担当のアヨデル・カセルのレッスンを受けにNYへ渡航したというエピソードも明かす。物語に関しては「すごく現代的な話だなと思いました。『ちょっと変わっているね』と言われている人が、実はとても自立している。この時代だと女性が自立していることはおかしいことだったけれど、今ではそれは素敵なことになっています。それをあの時代から訴えかけていた作品だというのは、現代のお客様にも届くのではないでしょうか」と見どころを話した。

ブライス夫人のポーカー仲間のストラコシュ夫人を演じる高泉淳子は、学生時代に映画『ファニー・ガール』を観た思い出を披露。「東京に出てきたばかりで不安だった頃、『パレードに雨を降らせないで』を聴いて本当に力をもらった」と明かし、「その曲を今回、望海さんが毎回歌ってくれるのを袖で聴けるのが嬉しい」と笑顔を見せる。さらに「今でも女性はわがままを言えず、仕事では子どものことや家庭のことは理由にできない。日々戦っている人はたくさんいる。でも本当に『パレードに雨を降らせないで』という曲は力づけてくれると思うので、生きていくのが嫌になっちゃっていたり、仕事をやめたいと思っている人、みんな来てほしい。自分の夢を叶えようと思えるから」と熱く語った。

ファニーを見出すプロデューサー、フローレンツ・ジーグフェルド役の益岡徹は「映画を観ましたが、話はシンプルだけど深く、ハッピーエンドというものでもない。『あの当時はそうだったよな』という想像を飛び越えてくる、現代的な内容でした。主演のバーブラ・ストライサンドが自然にそこにそのままでいるというところも感銘を受けましたが、その部分が今回の舞台でも肝になっていくんじゃないかなと楽しみにしています」と期待を語る。

さらにファニーの母親であるブライス夫人役の中尾ミエは「年がら年中ポーカーをやっている母親です。実際にステージ上でもやりましょうかね(笑)」と会場を笑わせつつ「“あの時代”を味わえるのは、こういうミュージカルなどを観ていただくことでしかできないし、その時代にしか生まれない音楽というものもある。『People』などは、今の時代には絶対に生まれない、ロマンティックな音楽です。あの時代はこういう音楽が流行ったのかと感じながら、懐かしんでいただきたい。そういうことを伝えられるのは、ミュージカルだからできることです」と、エンタメの力というものにまで言及しつつ、作品の魅力を話した。

鬼才マイケル・メイヤーと創る新たな名作
個性豊かなカンパニーの魅力も披露

『春のめざめ』でトニー賞を受賞し、メトロポリタン・オペラで『椿姫』『アイーダ』なども手がける現代の鬼才、マイケル・メイヤーとの創作については、望海が「最初にしっかりテーブルワークを行い、作品への共通認識を作ると聞いています。一緒に話しながら作品を作れることが楽しみ」と期待を寄せる。すでにメイヤーとリモートで話したという坂本は「温かくて包み込んでくれるような方」とその印象を語り、「日本のキャストにどんな新しいエッセンスを加えてくださるのか楽しみ」とコメント。水田もまた「最終的な脚本は、稽古場に入ってからキャストとディスカッションをして決定したいとマイケルさんがおっしゃっていたとお聞きしました。すでにブロードウェイやツアー公演で上演されている『ファニー・ガール』を、日本の観客に寄り添い作り上げようとしてくださっていることに感銘を受けています」と話す。

また、望海と坂本は初共演となるが、望海は坂本について「現場にいらっしゃった瞬間、空気が温かくなる。身を委ねられる安心感がある」と話し、対する坂本は、望海が出演中の舞台を観劇した際、カーテンコールで客席に向かって「おやすみなさい」と声を掛けた姿が印象的だったと語り「明るくてユーモアがあって、その瞬間に“ファニーだ”と思った」と語るなど、すでにいい関係性が出来上がりつつある様子も垣間見えた。

会見後半では、作品タイトルに絡め「最近あった“ファニーな出来事”」をキャストに問うシーンも。

中尾は「最近、毎朝公園でほぼ同世代・平均年齢80歳くらいのおばあちゃん20人くらいが集まっているんです。来年、私はプロデュース公演を作ろうと思っていて、どうせならみんなに出てもらおうと、コーラスやらない? と持ちかけて、つい数日前からレッスンを始めたのですが、みんな、人生で初めてステージに立つということで大興奮(笑)。ファニーな毎日を過ごしています」と話せば、坂本は「以前、益岡さんと共演していた舞台の最中に、僕の前歯が飛んだ……。歯がない状態で一曲歌ったのですが、それがファニーでした。幕が閉まってから、コンタクトレンズを探すようにみんなで歯を探しました」と衝撃の告白で会場をざわつかせ、望海は「今回もですが、今までも何度か海外の演出家の方と仕事をしたことがあって、そのたびに英語ができたら良かったなと思い英語を頑張り、挫折を繰り返しています。今も何度目かの正直で英会話に通っていますが、先生たちが陽気に『今日は何したの?』と聞くので『舞台をやってきた』と答えるしかないじゃないですか。でもミュージカルやってるって言っても、知ってるミュージカルも皆さん少なくて……全然会話が通じない英会話を頑張っています(笑)。毎回、ファニーです」と話すなど、ユニークな回答ばかりで、個性豊かなカンパニーであることもうかがえた。

この楽しくも実力派なキャストと、ブロードウェイのクリエイティブチームとが出会う日本版『ファニー・ガール』は、どんな新たな輝きを放つのか。開幕への期待は高まるばかりだ。

公演は9月8日(火)に東京・日生劇場で開幕。その後大阪、福岡、愛知でも上演される。

ブロードウェイミュージカル『ファニー・ガール』速報PV


取材・文・撮影:平野祥恵


<公演情報>
ブロードウェイミュージカル『ファニー・ガール』

音楽:ジュール・スタイン
歌詞:ボブ・メリル
脚本:イソベル・レナート
改訂台本:ハーヴェイ・ファイアスタイン
演出:マイケル・メイヤー
振付:エレノア・スコット
タップ振付:アヨデル・カセル
演出補:ジョハンナ・マッケオン

【キャスト】
ファニー・ブライス(ジーグフェルド・フォリーズの大スター):望海風斗
ニック・アーンスティン(ファニーの夫で賭博師):坂本昌行
エディ・ライアン(ファニーを支えるダンサー):水田航生
ストラコシュ夫人(ブライス夫人のポーカー仲間):高泉淳子
フローレンツ・ジーグフェルド(フォリーズの生みの親/プロデューサー・演出家):益岡徹
ブライス夫人(ファニーの母親):中尾ミエ

【東京公演】
2026年9月8日(火)~29日(火)
会場:日生劇場

【大阪公演】
2026年10月9日(火)~18日(日)
会場:梅田芸術劇場 メインホール

【福岡公演】
2026年10月24日(土)~11月1日(日)
会場:博多座

【愛知公演】
2026年11月10日(火)~15日(日)
会場:御園座

関連リンク

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/funny-girl/

公式サイト:
https://www.tohostage.com/funny_girl