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『管理人ご夫妻』みのすけ×峯村リエ、ナイロン100℃ 50作目の本公演への思いを語る

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インタビュー

チケットぴあ

(左から)みのすけ、峯村リエ (撮影:石阪大輔)

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ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)率いる「ナイロン100℃」が、ついに50回目の本公演を迎える。だがその新作『管理人ご夫妻』については、まだまだKERAのみぞ知るところで……。そこでナイロン100℃の前身である「劇団健康」時代から中心メンバーとして活躍し、今回タイトルにもなっている夫妻を演じるみのすけと峯村リエに、ナイロン100℃でのこれまでを中心に、新作への抱負も語ってもらった。

――記念すべきナイロン100℃の50回目の本公演です。

みのすけ まさかですよね。第1回公演が33年前だって。

峯村 しかもその前に「劇団健康」時代が7年くらいあるから、もう40年! もちろん劇団なので山あり谷あり、いろいろ乗り越えてきましたけど……。

みのすけ 劇団的に大変だったのは『テイク・ザ・マネー・アンド・ラン』(99年)の時かな。

峯村 そうそう。KERAさんと劇団員が面談して。

みのすけ それぞれ劇団員がどうしていくか、みたいなことをKERAさんと話し合ったんだよね。

峯村 公演として一番大変だったのは、『2番目、或いは3番目』(10年)じゃない?

みのすけ そうだ。台本が上がるのがギリギリで…開幕できるかどうか一番危機を感じたのはそれですね(苦笑)。

――おふたりが特に好きな作品、印象的な作品は?

峯村 私は市川崑監督の映画をリメイクした『黒い十人の女~version 100℃~』(11年)ですね。あと『社長吸血記』(14年)も好き。大概ずっと本番やっていると最後のほうは「あぁ、長いな」って思うんですけど(笑)、これはまったく思わなかった。すっごく楽しくて、ずっとやっていたいなって思った初めての作品でした。

みのすけ 僕は『消失』(04、15年)ですね。あの作品は特にいい感じにできたなと思うのと、あと世界観として、それまであまりKERAさんが書いてこなかったタイプの作品だったので。

峯村 確かに。このへんからKERAさんの作風が変わったよね。

――近年の劇団での創作に関してはいかがですか?

みのすけ 昔はやっぱり若かったし、ぶつかることもありましたけど、ここ近年はすごく風通しのいい感じでやれている気がしますね。

峯村 そうね。みんなもう大人になったし(笑)。

みのすけ KERAさんもほかの公演ではああいうことをやっているから、ナイロン100℃ではこういうことをやろうって、バランスがいいんじゃないかなと。ここのところで言うと、劇団ではわりとナンセンスものが続いている印象ですね。

峯村 そうね。『イモンドの勝負』(21年)とか『江戸時代の思い出』(24年)とか。

みのすけ でも今回は“どナンセンス”じゃなくて。

峯村 会話劇になるって。

みのすけ それも実験的というか、挑戦的でいいなと思います。

――新作『管理人ご夫妻』ですが、KERAさんからはどんなお話が?

みのすけ 舞台は1970年代の東京郊外にあるアパートで。

峯村 そこの管理人をしているのが私たち夫婦、ということみたいです。

みのすけ テイストとしては「“ノワール”っぽくなるかも」と。だからちょっとヨーロピアン的な、退廃的なものになるんじゃないかなと。想像ではですよ!

峯村 ちょっとくすんだ感じの、モノクロ要素多めな感じになりそうですよね。笑えるものではあるけれど、ちょっとこうくすぐる感じというか。……と、勝手に予想しています(笑)。

みのすけ 最終的にはすごく「いい話になる」とかもやりたいんだけどね(笑)。

峯村 あぁ、じゃあ絶対違うよ。

みのすけ (笑)

――客演陣にはまた個性と実力のある面々がそろいましたね。

みのすけ この人たちがアパートの住人だって考えるだけで、ちょっとウキウキしますよね。これは絶対に面白いことになるだろうなって。

峯村 ね。もう野間口(徹)くんなんて、歩いているだけで絶対に「犯人!」って思う(笑)。

みのすけ (笑)。でもナイロン100℃への参加は今回が初なんだよね。あと「MONO」の土田(英生)くんも初めてだけど、きっとKERAさんは役者としての土田くんにも興味があるんだろうなって。

峯村 作・演出家を客演に呼ぶのが好きなんだよね。

みのすけ そうそう、赤堀(雅秋)くんとか。

峯村 マギーとかね。今回の根本宗子さんもそう。

みのすけ 根本さんは『睾丸』(18年)でもご一緒したけど、頼れる人だったな。

峯村 それで言うと長谷川(朝晴)くんはもう何回もナイロン100℃に出てくれているからね。完全に頼りにしています。

みのすけ なんかナイロン100℃って、その時の客演陣の感じに劇団員が寄っていくところがあるよね。

峯村 そうね、劇団員が寄り添う。

みのすけ そうそう。主体性がないってことかもしれないけど(笑)。でもそれぞれバラバラなところが良さでもあるし、客演陣の色に染まって、いい感じに混ざっていく。それがナイロン100℃の面白さでもあるのかなと思います。

取材・文:野上瑠美子 撮影:石阪大輔

<公演情報>
ナイロン100℃ 50th SESSION『管理人ご夫妻』

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:
みのすけ 峯村リエ 三宅弘城 新谷真弓 廣川三憲 村岡希美 吉増裕士
水野小論 小園茉奈 大石将弘/
野間口徹 根本宗子 長谷川朝晴 土田英生

【東京公演】
2026年9月5日(土)〜27日(日)
会場:本多劇場

【岐阜公演】
2026年10月2日(金)・3日(土)
会場:可児市文化創造センター ala 主劇場

【兵庫公演】
2026年10月10日(土)・11日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/nylon50th/

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