木村多江「静かなはずの図書館が大カオスに」 小沢道成の最新作『わたしの書、頁を図る』本日開幕
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紀伊國屋書店創業100周年記念公演『わたしの書、頁を図る』より (撮影:小岩井ハナ)
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すべて見る2026年7月3日(金) に東京・紀伊國屋ホールで初日を迎える、紀伊國屋書店創業100周年記念公演『わたしの書、頁を図る』。この度、7月2日に行われた囲み取材でのコメントと、舞台写真が到着した。
『わたしの書、頁を図る』は、自ら作・演出・美術を手がける演劇プロジェクトEPOCH MANの『我ら宇宙の塵』で、第31回読売演劇大賞3部門受賞の快挙を遂げた小沢道成による最新作。「静かな図書館を舞台にした“華やかな”物語が観てみたい」という、これまで温めてきた構想から誕生した。小沢が得意とする、人の心の喜怒哀楽に寄り添い深層までえぐるような情感あふれる緻密な脚本を、デジタルとアナログを融合した斬新かつ繊細な演出と、表現力豊かな出演者たちによる芝居・歌・演奏で彩る。木村多江が主演を務めるほか、味方良介、光嶌なづな、中井智彦、坂口涼太郎、猫背椿が出演する。
主人公の図書館職員・柳沢町子役を演じる木村は、本作について「静かなはずの図書館が気づくと大カオスになっていく、騒々しくて楽しくて笑える、なのにちょっと切ないという、いろいろな感情が渦巻く、観たことのないような世界が繰り広げられていきます」と見どころをアピール。「タイトルにある『図る』の意味、そして自分の『図る』その世界を、この舞台を観て探していただきたいです」と呼びかけた。自主映画監督として町子に出演を持ちかけ、その運命を大きく動かしていく岸口慶太役の味方は、「ひとりひとりのキャラクターや感性が混じり合って、この物語が完成していくので、オープニングからラストまでみんなのバトンの渡し方、みんなで戦っているところ全てが見どころです」と作品の魅力を表現した。


不登校の女子中学生・小山田奏那役の光嶌は、「私自身の今の緊張や動きと、奏那の動きがごちゃごちゃしているのですが、そこも含めて全部舞台の上で発揮できたらいいなと思います」と初々しい思いを覗かせた。無職の男・財前鼓一朗役の中井は、「脚本を読んだ時点で面白い作品になるということは確定していましたが、実際にみんなで演じてみるとさらに面白くなりました」と充実した稽古の日々を振り返り、「そういったお稽古を上り詰めてきての成果が今ここにあるわけですので、観ていただいたお客様がどういう反応をしてくださるのか、楽しみでしょうがないです」と自信と期待をにじませた。


売れない舞台役者・佐藤伊吹役の坂口は「町子さんの妄想の世界では、売れない劇団の劇団員という妄想を抱かれていますが、真相はいかに……! ということで、ぜひご期待いただければと思います」とユーモアたっぷりにアピール。現実逃避にやって来る主婦・飯島千弦役の猫背は、「後半、多江さん演じる町子さんを応援していくような役になりますが、観に来てくださったお客様にとにかく楽しい気持ちになっていただけるようにというのを、とても心がけています」と本番への真摯な思いを寄せた。公演は7月19日(日) まで。

撮影:小岩井ハナ
<公演情報>
紀伊國屋書店創業100周年記念公演
『わたしの書、頁(ページ)を図る』
作・演出・美術:小沢道成
出演:木村多江/味方良介 光嶌なづな 中井智彦/坂口涼太郎 猫背椿
2026年7月3日(金)~19日(日)
会場:東京・紀伊國屋ホール
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/watashinosho/
『わたしの書、頁を図る』囲み取材での出演者コメント全文
■柳沢町子役:木村多江
私の役は柳沢町子という図書館の職員の役で、孤独な日常を紛らわすために来る人たちを妄想して、楽しんで、少しでも自分の存在意義を見つけたいと思っている人です。
初日を迎えることにドキドキが止まらないですが、本当に素晴らしい共演者の方たちとみんなでワンチームでいきます!
小沢さんが「木村さんのロックな姿が見たい」とあて書きをしてくださいました。お客様にどう感じていただけるのか、まだ分からないところですが、魅力的にロックに演じたいと思っています。
町子という役は等身大で、人付き合いがちょっと下手になってきたり、なんかうまくいかなくなってくるところが出てきたりとだんだん私が町子になってきている部分もあります(笑)。
なんとなく町子という人をとても愛おしいと思いつつ、ちょっと不甲斐なさとか、私と町子が心の中で戦う状態になっています。
私自身、道を歩いている人や木々にアフレコをしたりして普段から妄想をしているので、町子の妄想癖を、私だ!と思って演じています。
静かなはずの図書館が気づくと大カオスになっていく、騒々しくて楽しくて笑える、なのにちょっと切ないという、いろいろな感情が渦巻く、観たことのないような世界が繰り広げられていきます。この面白さを私自身も客席で観たいくらいです。タイトルにある「図る」の意味、そして自分の「図る」その世界を、この舞台を観て探していただきたいです。
■岸口慶太役:味方良介
僕は岸口慶太という映画監督の役で、自分にないものを求める、探す、そんな思いを持って図書館に現れるちょっと変わった青年です。稽古を通してさまざまな発見があり、自分自身を見つめる良い機会にもなったので、初日に向けてさらにブラッシュアップして戦えたらと思っています。ひとりひとりのキャラクターや感性が混じり合って、この物語が完成していくので、オープニングからラストまでみんなのバトンの渡し方、みんなで戦っているところ全てが見どころです。一瞬たりとも気を抜けないですが、その中で面白おかしいパートもあり、みんな一生懸命やっている姿がすごく人間らしくて、人間臭くていいなと思いました。多江さんは俳優として、座長としてかっこいいなと思う瞬間が沢山あるので、そこもぜひ劇場で観ていただきたいです。
■小山田奏那役:光嶌なづな
私は不登校の中学生、小山田奏那を演じています。不登校だったり、中学生だったりと奏那自身もたくさんのものを抱えていて、周りの大人たちの話に耳を傾けながら、自分の中の感情がすごく動いているので、私自身の今の緊張や動きと、奏那の動きがごちゃごちゃしているのですが、そこも含めて全部舞台の上で発揮できたらいいなと思います。
稽古場では、皆さんいつも温かい目を向けてくださって、「今日はどう?」「大丈夫?」と声をかけてくださいます。休憩中は温かい目線をいただくのですが、稽古が始まると皆さん荒れ狂っていて(笑)。私はそれを一歩引いて見ている役なので、皆さんのギャップにいつも「おおお!」と胸が震えています(笑)。
■財前鼓一朗役:中井智彦
財前鼓一朗を演じます。この役と出会って、お金とは何か、生きるということはどういうことなのかと考えた末に、愛とは何か、にたどり着きました。すごく素敵な作品に出会わせていただいたなと思っております。
脚本を読んだ時点で面白い作品になるということは確定していましたが、実際にみんなで演じてみるとさらに面白くなりました。稽古場での「脚本を書いたときはこうだったけど、やっぱりこうしてみたい」という小沢さんとのディスカッションに対して、みんながグングン吸引していく過程が見ていて楽しかったです。そういったお稽古を上り詰めてきての成果が今ここにあるわけですので、観ていただいたお客様がどういう反応をしてくださるのか、楽しみでしょうがないです。
ショルダーキーボードとフルートの生演奏もあります。列車が好きということで、衣裳のTシャツも列車になりました(笑)。そういったところにもぜひ注目していただきたいです。
■佐藤伊吹役:坂口涼太郎
佐藤伊吹を演じます。町子さんの妄想の世界では、売れない劇団の劇団員という妄想を抱かれていますが、真相はいかに……!ということで、ぜひご期待いただければと思います。テナーサックスも演奏します。吹き替えではございません! 全員生演奏でとても豪華なので楽しみにしていてください!
見どころは荒れ狂う木村多江さんです。私たちの見たかった木村多江さんが全部詰まっています。最後まで釘付けなので、余すところなくぜひ見ていただきたいです! 個人的な私の見どころを言わせていただくと、ブルージャイアントばりにテナーサックスを吹きます! みなさんに楽しんでいただけるよう、ジャズプレイヤーぐらい吹き鳴らすというのを目標に1カ月間頑張ってきたので、チケット代のいくらかになれたらうれしいです(笑)!
■飯島千弦役:猫背椿
主婦の役をやらせていただきます。後半、多江さん演じる町子さんを応援していくような役になりますが、観に来てくださったお客様にとにかく楽しい気持ちになっていただけるようにというのを、とても心がけています。劇場にいらっしゃったお客様にはぜひ楽しんでお帰りになっていただきたいです。
多江さんの歌声の涼やかさがとても素敵なので楽しみにしていただきたいです。自分としては弾き語りをするのが初めてで、今も上手くいくのか分からなくてスリリングなのですが、全力で頑張りたいと思っています!
関連リンク
公式サイト:
https://www.watashinosho.jp
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