ボストン美術館からの里帰り品も! 構想20年を経て「南都仏画」の全貌に迫る初の大展覧会が奈良国立博物館で開催
アート
ニュース
国宝《十一面観音像》平安時代(12世紀) 奈良国立博物館 [展示期間:7月18日~8月16日]
続きを読むフォトギャラリー(5件)
すべて見る7月18日(土)より、奈良国立博物館 東西新館で、『南都仏画―よみがえる奈良天平の美―』が前期(7月18日・土〜8月16日・日)、後期(8月18日・火〜9月13日・日)に分けて開催される。ボストン美術館と奈良国立博物館による約20年の構想を経て実現した、「南都仏画」を紹介する史上初の大展覧会だ。

「南都仏画」とは、「南都」と呼ばれた奈良に、古代から連綿と受けつがれてきた仏教絵画のことを言う。遣唐使によってもたらされ、大陸の図像や絵画表現を色濃く反映した南都仏画の歴史は、法隆寺金堂壁画に始まり、豊麗な彩色をたたえた天平絵画へと発展する。同展では、まず南都仏画の原点として、昭和24年(1949)の焼損前の姿を伝える法隆寺金堂壁画の模写や、図像的に密接な関係を持つ国宝・《伝橘夫人念持仏厨子》(通期展示)などの重要作品を紹介。また天平文化の精華として、国宝《吉祥天像》なども展示される。

平安時代の南都では、京都の絵仏師の作とみられる貴族好みの仏画が受容された。華麗な截金文や彩色をこらした平安仏画の最たるものが、国宝《普賢菩薩像》(展示期間8月18日〜9月13日)や、法隆寺に伝わった平安仏画の最高傑作、国宝《十一面観音像》(展示期間7月18日〜8月16日)といえるだろう。そして南都復興期の鎌倉時代以降は、特に興福寺に所属する「南都絵所」の絵仏師たちが、南都特有の伝統的な図像や豊かな画風を後世に伝えた。

さらに、平安時代に創建され、奈良県天理市に壮麗な伽藍を誇った「内山永久寺」旧蔵の仏像や仏画も展示。この名刹では、かつて南都の仏師や絵仏師たちが技を競いながらさまざまな造形を生み出していた。同展では、ボストン美術館からの里帰り品をはじめ、国内外の美術館や博物館に所蔵されている同寺旧蔵の仏像、仏画を一堂に紹介。南都で活躍した伝説の絵仏師・重命(ちょうみょう)の《四天王像》など、南都仏画の特色を示す貴重な品々をぜひじっくりと鑑賞してほしい。

<開催情報>
『ボストン美術館共同企画 特別展「南都仏画―よみがえる奈良天平の美―」』
会期:2026年7月18日(土)~9月13日(日)
会場:奈良国立博物館 東西新館
[前期]7月18日(土)~8月16日(日) [後期]8月18日(火)~9月13日(日)
※会期中、一部の作品は展示替えを行います。
休館日:月曜、7月21日(火)(※ただし、7月20日(月・祝)、8月10日(月)は開館)
時間:9:30~17:00(※土曜は~19:00、8月5日(水)~7日(金)・8月9日(日)~14日(金)は~18:00)、入館は閉館の30分前まで
料金:一般2200(2000)円、高大生1500(1300)円、中学生以下無料
※()内は前売りおよび20名以上の団体料金
※前売券は、7月17日(金)23:59まで販売
公式サイト:
https://nantobutsuga2026.exhibit.jp/
フォトギャラリー(5件)
すべて見る
