メディアアートの父、ナムジュン・パイクの没後20年の大回顧展がワタリウム美術館で開催
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ナムジュン・パイク《ニュー・キャンドル》1993年 ろうそく、ろうそく立て、カメラ1台、ビデオプロジェクター4台
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すべて見る「メディアアートの父」と呼ばれるナムジュン・パイクの回顧展『没後20年 ナムジュン・パイク じゅげむ展』が、7月19日(日)から11月23日(月)まで、ワタリウム美術館で開催される。展覧会タイトルの「じゅげむ」は、子どもの長寿を願う落語の笑い話「寿限無」にちなみ、2006年に没したパイクの作品が時代を超えて生き続けられるようにと付けられた。
ナムジュン・パイク(白南準)は1932年、日本統治下の京城(現在のソウル)に生まれ、51年に日本へ渡り、東京大学で美学美術史を学んだ。卒業後はドイツで音楽史を学び、ジョン・ケージの影響を受ける。61年にはジョージ・マチューナスとの出会いを機に国際的な芸術運動「フルクサス」に参加。63年には、テレビやビデオなどのメディアを初めてアートに取り入れた「メディアアート」を創始。翌年アメリカに移住し、今日のメディアアートへと続く基礎を作り、注目を集めていった。

ワタリウムとパイクは縁が深く、78年には、ワタリウム美術館の前身であるギャルリー・ワタリでの初個展『ジョン・ケージに捧げる』を開催。以後、いくつもの展覧会をギャルリー・ワタリで行った。93年には、第45回ヴェネチア・ビエンナーレで、東西統一後初となるドイツパビリオン代表に選ばれ、金獅子賞を受賞。同年、ワタリウム美術館で新作個展『パイク地球論』を開催している。

今回の個展では、ワタリウム美術館全体を使い、「森」「縁」「心」という3つの空間で構成。「森」では実際の木を用いて《ケージの森/森の啓示》(1993)などを展開。「縁」ではブラウン管を用いた立体作品やドローイングを展示。「心」では三原色で壁に大きく映し出された蝋燭《ニューキャンドル》(1993)などを展開する。

「何よりも重要なのはコミュニケーションだ」という言葉を残したパイク。スマートフォンやAIが席巻する現代、テクノロジーと東洋の思想、テレビと人間、テクノロジーと自然を融合させるような作品群に改めて触れてほしい。
<開催情報>
『没後20年 ナムジュン・パイク|じゅげむ展』
会期:2026年7月19日(日)~11月23日(月・祝)
会場:ワタリウム美術館
休館日:月曜(ただし7月20日、9月21日、10月12日、11月23日は開館)
時間:11:00~19:00
料金:大人 1,500円、学生(25歳以下)1,300円
公式サイト:
http://www.watarium.co.jp
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