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『このごにおよんで愛など』第31回釜山国際映画祭「釜山アワード部門」に正式出品決定

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『このごにおよんで愛など』 (C)2026 K2 Pictures

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11月27日(金)より公開される映画『このごにおよんで愛など』が、第31回釜山国際映画祭の「釜山アワード部門」に正式出品されることが決定した。

是枝裕和や西川美和の監督助手を務め、柳楽優弥主演の映画『夜明け』でデビューを果たした広瀬奈々子監督が、「いろんな家族の形があっていいんじゃないか」と自ら企画・脚本を手掛けた本作。長澤まさみ、柄本佑、石橋静河らが出演し、既存の価値観にとらわれない作品をつくりたいという思いから、撮影監督ヤオ・ホンイーら台湾スタッフを迎えた日台合作の意欲作だ。

絵本作家の小島詩(長澤まさみ)と保険会社に勤める小島杜夫(柄本佑)は、結婚3年目の夫婦。詩は「そろそろ子どもをつくらない?」という杜夫の提案をはぐらかす傍ら、その夫に隠れて担当編集者の倉持潤奈(石橋静河)と不貞関係を続けていた。どちらかを選ぶこともできず、子どもを作る提案にも踏み切れない詩は、ある日「3人で子どもを作る」という自分勝手な提案をする。初めのうちは戸惑う杜夫と潤奈だが、3人で一緒に暮らしていくにつれ次第に関係が変わっていき、ついに潤奈の妊娠が発覚するのだが。

釜山国際映画祭は、世界中の映画人から愛されるアジア最大級の映画祭。本作が出品される「釜山アワード部門」は、コンペティションのメイン部門として昨年新設され、最優秀作品賞、監督賞、審査員特別賞、主演男優/女優賞、芸術的貢献賞が与えられる。さらに最優秀作品賞には、米アカデミー賞の国際長編映画部門への応募資格も与えられるなど、国際的にも大きな期待と注目を集める最重要部門だ。

広瀬監督は、デビュー作『夜明け』で第23回釜山国際映画祭のコンペティション「ニューカレント部門」に出品。翌年にはドキュメンタリー映画『つつんで、ひらいて』で、第24回同映画祭の「ワイド・アングル部門」に選出されており、本作で3作品連続・3度目の釜山国際映画祭出品となる。なお、10月11日(日)には、本作のワールドプレミアとなる公式上映が実施され、長澤まさみ、柄本佑、石橋静河、広瀬監督の参加も予定している。

釜山国際映画祭側は、本作の選定理由について「主演陣の圧倒的な演技力と、細部まで計算し尽くされた緻密な演出。それらが見事に昇華された『このごにおよんで愛など』(英題:Between Two Lovers)は、「多様な同居のかたち」という極めて現代的なテーマに対し、洗練された映像美と一切の誤魔化しがないリアリズムで真っ向から挑んでいる。広瀬奈々子監督は、登場人物たちが抱える“人間くさいトゲや不器用さ”を決して綺麗事にまとめることをしない。

安易なハッピーエンドに逃げることなく、誰もが持つ自己保身や弱さにどこまでも誠実に向き合ってみせた。その結果誕生したのが、現代の人間関係を包み隠さず映し出した、きわめて現代的で切実な物語だ。観客の共感を心地よく揺さぶりながら、“愛する人と共に生きるとは、一体どういうことなのか”という本質的な問いを私たちに突きつけてくる作品だ」と絶賛の声を寄せている。

併せて、長澤、柄本、石橋、広瀬監督からコメントが到着。詩を演じる長澤は「皆で悩みながら、力を合わせて作った作品です。自分の気持ちって、言葉にしないとなかなか人に伝わらないけれど、この映画を観たら、何となく、言葉にする前の人の気持ちを知ろうとするキッカケをもらえる様な気がしています」と喜びの想いを語る。「不器用だけど一生懸命生きている登場人物たちの物語を、映画祭でも沢山の人たちに観ていただけたら嬉しいです」とも話しており、登場人物たちが、愛する人と共に生きることに迷い悩む、多様な愛の物語にも注目だ。

杜夫役を演じた柄本は「『このごにおよんで愛など』というとても難解なタイトルの映画に挑んでいたのは去年の9月ごろです。今作は、何とも欲しがりな3人による愛についての映画です。長澤さん石橋さんと力を合わせてこれまた大変欲しがり屋な広瀬監督に挑んでいった日々は今思えばとても楽しいひと時でした。そんな時間が刻まれた映画が釜山映画祭のコンペに選ばれたとのこと。関係者各位の方々本当におめでとうございます。初の海外映画祭。緊張します」とユーモアを交えつつ、初の海外映画祭参加への期待を寄せた。

潤奈役を演じる石橋静河は「撮影では広瀬監督、長澤さん、柄本さんと、詩さんを囲む3人の関係性を試行錯誤する日々でした。皆で作り上げたこの尊い時間を、海を越えてたくさんの方に観ていただけると思うと、いまからとてもワクワクしています!」とコメント。

さらに、釜山映画祭について「まさに育ての親のような大切な場所」と語る広瀬奈々子監督は「大変光栄に思うのと同時に、大好きな釜山を再び訪れられることに胸が躍っています」と高揚感を覗かせる。作品に込めた想いについて「日本ではまだまだ認知の低いクィアな関係性や、多様な家族の成り立ちを軸に、ジェンダー、結婚、女性の働き方、妊活といったテーマにも目を向けながら、ひとつひとつ練り込むように作り上げました。人を好きになることは容易くても、好きな人と生き続けることは、時に当事者間だけでは成し得ない苦難を要します。だからこそできるだけ多くの人を巻き込みながら、ひとりでも多くの方に届くよう、キャスト・スタッフと力を合わせて制作しました。それぞれのキャラクターの切なるワガママが、世界の観客にどのように受け止められるのか、不安もありますが、それ以上に今から楽しみでなりません」と力強い想いと期待を込めた。

『このごにおよんで愛など』本予告

<作品情報>
『このごにおよんで愛など』

11月27日(金)公開

公式サイト:
https://k2pic.com/film/konogo/

(C)2026 K2 Pictures