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久本雅美「最後にならないように、最後だと思って」柴田理恵と挑むWAHAHA本舗“最後のショービジネス”

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ワハハ本舗特別公演『最後のショービジネス』取材会より

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WAHAHA本舗PRESENTS ワハハ本舗特別公演『最後のショービジネス』が2026年11月11日(水)から東京・シアターサンモールほかで上演される。9月3日(木)、都内で記者会見があり、劇団員によるミニパフォーマンスに加え、喰始、久本雅美、柴田理恵らの取材会が行われた。

「みなさん、本当にすみませんね」。
WAHAHA本舗の特別公演に向けた記者会見。登壇早々、久本雅美が報道陣にそう声をかけた。ミニパフォーマンスでやや“滑る”ことはあったが、謝るようなことはしていない。しかし、構成・演出を手がける喰始をはじめ、劇団員たちが話せば話すほど脱線し、ツッコミが飛び交い、まだ稽古も始まっていない公演のアイデアが次々と披露されていく。途中、久本が「取材会だから! これからやる芝居の謝罪会見とか反省会とかじゃないから!」とたしなめる一幕も。実にWAHAHA本舗らしい“カオス”な会見となった。

今回の特別公演、これまで『遺作』『エンド』と終わりを意味するタイトルで続けて上演を重ねてきたが、本公演のタイトルも『最後のショービジネス』である。喰は、大劇場で歌や踊り、笑いなどを盛り込んだショーが少なくなっていることに触れ、「日本におけるショービジネスの“なんでもあり”を一番やっていたのはWAHAHA本舗ではないか」と語る。もちろん、本当にこれが最後と決まったわけではない。「まだまだやりたい」としながらも、劇団員たちの年齢や、大劇場で公演を続けていく難しさを踏まえ、「最後になる可能性があるという思い」で名付けたという。「最後にしないために、ぜひお客さんに集まって観てもらいたい」とも語っていた。

では、肝心の公演内容はというと――それが、ほとんど固まっていない模様。とはいえ、喰の頭の中にはアイデアが「山ほど」あるらしい。「『笑点』(あの演芸バラエティ番組)をミュージカルで表現したらどうなるか」「AIに音楽を作らせたらどうなるか」と突然語り出したかと思えば、久本には「久本雅美最後の下ネタ」という構想まで披露。当の久本は「考えさせてください」と苦笑しながらも、すぐに「いやいや、面白いこと絶対します。」と宣言する。

一方、柴田には、彼女が個人的に学んでいる講談を取り入れたパフォーマンスを構想。柴田の講談と無声映画の活弁を掛け合わせて、それを徐々に“壊していく”という。こうした喰の思いつきを、稽古場で出演者たちが形にしていくのがWAHAHA流。「こういう思いつきみたいなところから意外と始まるんです。その代わり、稽古場は地獄ですよ」。柴田がそう明かすと、久本も「喰さんのアイデアって、本当にほかでは見ないものがいっぱいある」と笑う。書いて、動いて、組み立てて、壊して、また作る。そうして舞台が出来上がっていく。

今回、久本と柴田はそれぞれの見せ場だけでなく、短いパフォーマンスにも次々と登場することになりそうだ。柴田は「総力戦」と表現する。そんなふたりに長丁場の全国ツアーを乗り切れるのかと質問が飛ぶと、久本は「今のところ全然」と即答。「トレーニングやってますから。生涯現役になるために、いろいろと体を鍛えてます」と胸を張り、柴田も「私も丈夫な方で」と笑顔を見せた。

もっとも喰によれば、ふたりは「これはちょっともうきつい」「私じゃなくてもいいんじゃないですか」と言いながら、ほかの出演者のネタを見ると「あれ、私も出たい」と自ら出番を増やしていくという。「僕が増やしてるんじゃなくて、ふたりの方から『あそこにはちらっと出たい』とかって」。演出家からの“暴露”に、会場は笑いに包まれた。

そのパワーの源を聞かれると、久本は「舞台に立ち続けるって大事ですよね」と語る。「みんなに元気になっていただきたいと思っていながら、みなさんの笑顔とか拍手で私たちが元気をもらえる。そこに対して誠実に向き合っていこうという思いがあります」。一方、柴田の答えは「バカな仲間たちがいっぱいいるってこと」。稽古場で行き詰まっても、仲間たちとバカ話をしているうちにアイデアが生まれ、「お客さんに喜んでもらうために何をしたらいい?」と気持ちが上がっていく。それが自身のパワーにもなっているという。

長く“なんでもあり”の笑いを追求してきたWAHAHA本舗だが、時代の変化も感じている。久本は「昔は過激なものをみなさんが喜んで笑ってらっしゃったけれども、今、過激なことをやるとみなさんが引いてしまうというのも体験している」と話し、「どこまでもみなさんに元気になって、愉快になってもらえることが大事」と強調。柴田も「人が嫌がることはしないっていうことでいいんだと思う」とした上で、「怯える必要はないし、過剰に敏感になりすぎるのもどうかと思う。でも、嫌なのかなと思ったら、やめちゃった方がいい」と語った。

そして『最後のショービジネス』というタイトルについて、久本はこう語る。「私たちもいいお年頃でございますので、こうやってみなさんと一緒に舞台に立てること自体、もう奇跡ですから。どこまでできるのかなって。自分たちの挑戦でもあります」。「最後にならないように、最後だと思って懸命に頑張る」。柴田も隣で「力の限りね、やり続ける」と力を込めた。

「最後」と銘打ちながら、喰の頭にはまだやりたいことが山ほどあり、久本と柴田は「きつい」と言いながら自ら出番を増やしていく。どうやら、この人たちはまだまだ終わりそうにない。

取材・文:五月女菜穂

<公演情報>
WAHAHA本舗PRESENTS
ワハハ本舗特別公演『最後のショービジネス』

2026年11月11日(水)〜15日(日)
会場:シアターサンモール

2027年2月5日(金)〜2月7日(日)
会場:THEATRE1010

★全国ツアーあり! 詳細は公演オフィシャルサイトをご確認ください。

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/wahahaspecial/

公演オフィシャルサイト:
https://wahahahompo.co.jp/2026-2027wahahaspecial/

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