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赤瀬川原平からChim↑Pomまで、都市の自由と境界を問う 『路上、お邪魔ですか?』渋谷区立松濤美術館で

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銭湯山車巡行部《銭湯山車》 2019 (C)Jun Tainaka

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「路上は誰のものか?」をキーワードに「路上芸術」を紹介する展覧会『路上、お邪魔ですか?』が、9月19日(土)から11月23日(月・祝)まで、渋谷区立松濤美術館で開催される。現代美術から歴史的資料、公園の遊具や銭湯、大道芸までをも展示。好評を博した金沢21世紀美術館から、渋谷区立松濤美術館の空間に合わせて再構成されるユニークな巡回展だ。

路上観察学会 発会式 1986 (C)飯村昭彦

今年は、1986年に美術家・赤瀬川原平や建築家・藤森照信らが結成した「路上観察学会」の創設40周年に当たる。路上観察学会とは、意図をもって生み出される芸術作品ではなく、都市と自然から意図せず生み出された状況をユーモアとともに見つける「目」を、写真などメディアに記録して共有する活動だ。不動産と一体化した無用の長物「超芸術トマソン」を発見し、路上の豊かさを伝える彼ら。そこには、開発によって均質化する都市への批判も込められていた。

鈴木康広《遊具の透視法》 2001 撮影:川内倫子

ほかに、アーティスト・鈴木康広は、回転式ジャングルジム「グローブジャングル」で子どもたちが昼間遊ぶ映像を撮影し、夜にその同じグローブジャングルに投影する初期作《遊具の透視法》を改めて設置。身近なものに新鮮な切り口を与える作品を通じて、世界の見方を問いかける。

迫川尚子 お面をかぶっておどける新城さん。沖縄出身。右翼の街宣車だろうか。君が代が流れると頭をかかえてうずくまった。1996年8月 (C)迫川尚子

また、写真家・迫川尚子は、バブル崩壊後にホームレスたちが新宿西口地下街に居を構えた「段ボールハウス」を撮影した写真を展示。同時期、アーティストたちがその段ボールハウスに絵を描く活動も起こった。さらに、今年96歳の大道芸芸人・ギリヤーク尼ヶ崎の映像展示、廃業した銭湯の物品で組み上げた山車を曳く「銭湯山車巡行部」のイベント(予定)などもある。ほかに、Chim↑Pom from Smappa!Group、児玉房子、ダニエル・エヴェレットらが参加する。

ダニエル・エヴェレット《Untitled (from Marker)》 2024 (C) Daniel Everett

かつての日本には「公界(くがい)」と呼ばれる一定の制度や権力の及ばない自由な空間があり、芸能などの文化や人々の移動に伴う交流を育む装置となっていた。一方で現代における「路上」は自由や解放を象徴するというだけでなく、それらと背中合わせの関係にある「排除の論理」を抱え込んでいて課題もある。多様な芸術を通じて、路上の公共性を改めて考えてみたい。

<開催情報>
『路上、お邪魔ですか?』

会期:2026年9月19日(土)~11月23日(月・祝)
会場:渋谷区立松濤美術館
時間:10:00~18:00(※金曜は~20:00)、入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜、9月24日(木)、10月13日(火)、11月4日(水)(※ただし9月21日(月)、10月12日(月)、11月23日(月)は開館)
料金:一般1000円、大学生800円、高校生・60歳以上500円、小中学生100円
公式サイト:
https://shoto-museum.jp/

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