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ラグビー日本代表、米国に9トライの大勝も、CTB廣瀬雄也は鮮やかな先制トライを喜ぶよりもタックルミスを悔やむ

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廣瀬雄也 (C)JRFU

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口火を切ったのはCTB廣瀬雄也だった。9月12日・東大阪市花園ラグビー場での『アサヒスーパードライ パシフィック・ネーションズカップ2026』準決勝・アメリカ戦。開始2分SH齋藤直人、SO伊藤龍之介、FL下川甲嗣とつないだボールを受けた廣瀬はパスダミーからふたりのタックルを掻い潜り、さらに3人に囲まれながらものともせずにトライゾーンへ一直線。鮮やかな先制トライから日本代表はパーフェクトな16分間を披露した。

5分WTBイノケ・ブルアのピック&ゴーからLOマイケル・ストーバーグがトライを奪うと、9分伊藤の内返しのパスを受けたFBサム・グリーンが距離を稼いで、最後はCTBディラン・ライリーがフィニッシュ。12分スクラムとなれば、サイズで勝るアメリカFW陣をぐいぐい押し込んでペナルティを奪い、16分にはドライビングモールからHO原田衛がボールを叩き付けた。超速ラグビーが完全に機能したのだ。

その後、アメリカに2本返されたが、41分に大学生PR大塚壮二郎が近場を低く潜り込んでトライ。35-14で前半を終えた日本代表は、後半に入っても攻め手を緩めず。早々にライリーがこの日2トライ目をマークすると、戦線復帰したSH藤原忍とWTBで起用されたFL/NO8ティエナン・コストリーらベンチスタートの選手たちも躍動。日本は4トライを畳み掛け、グリーンもすべてのショットを決めて63-14。1年後の『ラグビーワールドカップ』で対戦するアメリカにトラウマを植え付ける大勝を収めたのだった。

ワーナー・ディアンズに代わってキャプテンとして牽引する齋藤は前半最後のトライにチームの成長を感じていた。
「いいスタートを切るためにいい準備ができたと全員が思っていたし、マインドセットの話もしてゲームに入った。ただでき過ぎという印象だった。前半の中盤20分以降はハイボールが自分たちに入らなかったり、ペナルティからトライ奪われてうまくいかなった。今まではモメンタムを失うと取り戻せずに試合を終えることが多かったが、前半最後にしっかりスコアできたのでチームの成長を感じた」

エディー・ジョーンズHCは9トライを奪ったアタックにもさらなる要求をした。
「限度のないクレジットカードのようなもので、ここまでできたからいいということはないと我々は考えている。今回のアタックでもどんどん高みを目指していかないといけないにもかかわらず、若干不調な時もあった。たとえば、タックルが流れたり、不必要なロングパスがあったり、パスを受ける選手がしっかりゲインラインに仕掛けてなかったり、アタック面の規律が乱れたシーンがあった。ただチームを悲観しているわけではなく、成長過程のひとつ。乗り越えていかないといけない」

見事な先制パンチを決めて見せた廣瀬はこう振り返った。
「試合前のロッカールームで最初の10分でどれだけアメリカを圧倒できるか、アメリカに少しでもいけるんじゃないかと思わせないような自分たちのゴールドが必要と話していた。最初あれで勢いに乗って16分までに4トライを取れたのは良かった」

しかし、廣瀬は自身の先制トライを喜ぶよりも34分CTBタビテ・ロペティに決められたトライを悔しがった。
「自分のタックルミスから1本取られたので。自分がトライを取ったとしても、自分のミスでトライを失うことで信頼を失う。自分はトライを取ることを求められるのではなく、ミスを少なくしてジャパンのアタックを遂行し、ディフェンスも横とのコネクションで絶対抜かれないようにしないといけないのに、そこで1本取られたのは悔しいし、しっかり修正していきたい」

『アサヒスーパードライPNC2025』で初キャップを獲得してから1年、廣瀬はフィジーへのリベンジを誓った。
「去年悔しい思いをして、ホームでもあるし、必ず優勝して『PNC』を終えないと、今日の勝ちも意味がなくなってしまう。最後勝つことがすべてなので、前回のカナダ戦、今回のアメリカ戦で学んだことを、次の結果にしっかり出せるようにしていきたい」

同日行われたもうひとつの準決勝でフィジーがカナダに45-29で勝利。さすがのアタックを見せながらも、攻守にわたりミスも多く、終盤にはレッドカードとイエローカードを受け13人の数的不利に陥るなど規律に課題を残すなど本来の調子ではなかった。9月5日に日本はカナダに57-12と快勝しているからと言って、フィジーを侮ってはいけない。試合によってムラのあるフィジーだが、乗ってきた時の爆発力は折り紙付き。フィジー戦の通算対戦成績は日本の4勝17敗、現在3連敗中である。

果たして、フィジーが大会4連覇を飾るのか、それとも、日本が7年ぶり4度目の優勝を手繰り寄せるのか。『アサヒスーパードライ パシフィック・ネーションズカップ2026』決勝・日本×フィジー、3位決定戦・アメリカ×カナダは9月19日(土)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。決勝の模様はBS日テレにて生中継。チケット発売中。

アサヒスーパードライ パシフィック・ネーションズカップ2026のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2670286

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