ウルフルズ『ツーツーウラウラツー シーズン3』開幕! 型にとらわれず転がり続ける3人、広島で迎えたツアー初日のオフィシャルレポート到着
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『ウルフルズ ライブツアー 2026-2027 ツーツーウラウラツー シーズン3』 Photo:マッサン
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すべて見るウルフルズの全国ツアー『ウルフルズ ライブツアー 2026-2027 ツーツーウラウラツー シーズン3』が、9月20日 広島・JMSアステールプラザ 大ホールで初日を迎えた。このツアーは、2026年9月から10月、2027年2月から4月の2回に分けて全国20都市を巡る。元々は、約2年ぶりのホールツアー『ウルフルズ ライブツアー 2024 ツーツーウラウラツー シーズン1』として、2024年8月から10月に全国14都市を巡ったのが始まり。そして、翌年9月から11月、2026年2月から3月の2回に分けて、全国18都市を巡った『ウルフルズ ライブツアー 2025-2026 ツーツーウラウラツー シーズン2』。

ついに『シーズン3』に突入したわけだが、ツアータイトルは2002年夏に開催された全国ツアー『ULFULS LIVE TOUR 2002 ツーツーウラウラ』にちなんだもの。 ここで改めてツアー『ツーツーウラウラ』当時の時代背景を参考までに振り返ってみる。2002年2月シングル「笑えれば」、3月アルバム『ウルフルズ』が連続リリースされ、それらを引っ提げてのツアー。アルバム収録曲「ツーツーウラウラ」から名付けられたのは言わずもがなであり、<知らない街へ 即出早出のツアーに>と歌われるように、初めての街も含め全国津々浦々を訪れるというのは、当時の『ツーツーウラウラ』も今回の『ツーツーウラウラツー』も大きなコンセプトになっている。何よりも大きいのは、2002年当時は脱退中であったジョンBが『ツーツーウラウラツー』にずっといてくれていることだ。 すべてを記録に残すため、広島・JMSアステールプラザ 大ホールにリハーサル開始前から入り、ライブレポートすることに。といっても、2027年4月まで続くロングツアーのため、ネタバレ一切なし。どこまで書けるか不安ではあるが、初日に観に行った人、これから観に行く人、まだ観に行くか決めていない人、すべての人たちにわくわくしてもらいたい。
14時15分、トータス松本、ジョンB、サンコンJr.と3人を支えるサポートメンバー、真心ブラザーズの桜井秀俊(ギター)と小杉泰斗(キーボード)が会場に現れる。すぐに舞台監督を始めとするスタッフと楽屋で打ち合わせに入るが、リハーサルで確認する曲について、舞台監督は「ウルフルズにしてはやるね!」とひとこと。トータスは「初日やからな!」と笑い飛ばしながらも、「前回と違って歌いっぱなしやから!」とひとこと。ボーカルがツアーで歌いっぱなしなのは至極当然なのだが、確かに本番を観終わって思うのは、本当に歌いっぱなしだったということ。そして、徐々にというか、書ける範囲で書いていくが、歌いっぱなしだけではないというか、とにかく盛りだくさん。
15時からのサウンドチェックを経てのリハーサルは、初日ということもあって入念に進んでいった。ある曲ではジョンBがスタッフと細かく確認しあったり、トータスが小杉に丁寧かつ熱く言葉をかける。思い返してみたら、小杉は『ツーツーウラウラツー シーズン1』がウルフルズツアーの初帯同であり、当時弱冠25歳。桜井、メンバー3人とは、親子ほどの年齢差がある。27歳になった今も、まだまだキャリアは始まったばかりであり、このツアーを経ての成長、そして進化や変化が楽しみでならない。ウルフルズだって結成から38年、未だに現役最前線で悩みもがきあがきながら楽しく大爆発しているわけで。だからこそ、いつまでたっても魅力的なのだ。
じっくりゆっくり時間をかけたリハーサルの最後にトータスは、『ツーツーウラウラツー』も<シーズン3>を終えたら沖縄を残すのみで、それ以外の全都道府県を巡ることになると話した。今回も楽器や機材を載せて全国津々浦々を走り回るツアートラックには、トータスオリジナルのウルフルズマスコットキャラ・わいもくんたちが飛行機に乗って日本地図へと向かうイラストが描かれている。<シーズン1>が始まった時から、2002年の35本を超えて、シーズンを重ねながら全47都道府県を巡るのでは、と勝手に妄想していたが、すでに現実になってきている。それもホールツアーでというのは、本当にすごいことだ。
16時30分、メンバーも楽屋に戻り、おのおのリラックスしながら過ごしている。先程までの緊張感があるからこその時間。開演時間が近づくと、メンバーが衣装に着替え始める。写真を見れば多少わかるとは思うものの、詳細はあえて書きませんが、古き良きロックバンドの正装であり、大人の色気を感じつつも、今の時代の洒落た雰囲気をも感じさせてくれる。個人的にはパンツのフォルムに惹かれまくる。17時58分には、ウルフルズライブ本番前のお馴染み恒例メンバーとスタッフとのハイタッチ儀式も行なわれ、いよいよ本番。本番直前の袖でもトータスが小杉に声を掛ける。親子ほどの年齢差ではあるものの、同じバンドマンとして、同じバンドメンバーとして、年齢差など関係なく、舞台に上がればお互い切磋琢磨して良いライブをするだけ。そのために最後の最後まで叱咤激励をするのだなと観ているだけで熱くなる。


一応、ライブでの立ち位置もおさらい的に書くと、舞台前方に横一列で下手からサンコン、トータス、ジョンBときて、一段高い後方に桜井と小杉が並ぶ。美術セットは2002年のツアー『ツーツーウラウラ』から続く、ウルフルズとデザインされた電飾美術セットであり、あの曲では色鮮やかにカラフルに輝きまくったりと、今回のツアーでも効果的な視覚要素となる。広島は、30周年ツアーでの2023年1月以来。観客が待ちに待った感がものすごかったし、1曲ごとの反応も興味深かった。ウルフルズファンならば、どの曲も大好きなのであろうことは理解しているが、それにしても、あの曲でこんなに大歓声とか、この曲はやっぱり大熱唱とか、まるで1曲ごとの観客による感想アンケートを体感しているようだった。というのも、ウルフルズはロックバンドだが、ロックナンバーだけでなく、スローなソウルナンバー、ファンクナンバー、ディスコナンバー、ブルースナンバーと多種多様で、そこにラブソングやメッセージソングやハッピーソングも加わっていく。その反応の違いや魅せ方の違いも、ここから書ける範囲で書いていきたい、どこまで書けるかは相変わらず不安だが。
そうそう。メンバー紹介についても、ツアーの歴史やメンバーの歴史も感じられたので書き記しておきます。ジョンBは、再度<シーズン2>初日の1週間前、美容院の階段を踏み外し、骨折。病院に即入院、という手術アクシデントを説明していく。詳細は、<シーズン2>初日ライブレポートを読んでもらうとして‥‥‥。要は、最後の検診も終わり、完全に大丈夫という宣言がなされたのでした。そんなジョンBと同じ美容院でパーマをかけてきたというサンコン。そのアクシデント以来、下りの階段に気をつけているというトータス。病院話の流れから、なんと広島市民病院で生まれたと明かす桜井。まだまだ食べ盛り27歳の小杉は、前日の広島での会食後、ひとりでお好み焼き村へ行った疑惑が浮上。そんな平和な時間であったが、『今日は話しかける人多いなぁ、初日やからね、無礼講でいきましょうか(笑)』といつも以上に話すトータスも印象的であった。自ら『いつまで喋るん?! ぶっちゃけ言うと初日は配分ようわかってない! 今日は探り探りやります! そこ込みで楽しんでください! 初日はレア! どんどんこなれていくから!』とツッコミながら、心の内を洗いざらい話してくれる。あくまで初日なので、様々な変化は今後あるだろうが、この長いMCからトータスがいかにこのツアーを楽しみながら意気込んでいるかが伝わってきた。
先程も曲について少し書いたが、2002年の『ツーツーウラウラ』と違って、『ツーツーウラウラツー』シリーズはアルバムを引っ提げてのツアーではない。だからこそ、新旧織り交ぜながら、今のウルフルズが鳴らしたい音を浴びせる。あの曲でこんなに大歓声という例えを使ったばかりだが、ある曲ではトータスが「この曲、知ってる??」と観客に確認して、観客からの反応に「あっ、良かった!」と安堵する一幕も。で、今回どうしても書きたい流れがあり、ネタバレなしで、どこまでどう書くのかが問題ではあるのだが、めちゃくちゃ楽しく盛り上がるシーンがある。ウルフルズのライブがめちゃくちゃ楽しくて盛り上がるのは周知の事実なのだが、つまりは「トータスそこまでやるの!?」という最高のシーンがあるのだ。初っ端の打ち合わせで「前回と違って歌いっぱなしやから!」という言葉を残していたが、歌いっぱなしな上にプラスアルファのお楽しみというか。また、そのシーンというのはワンシーンだけではなく……、とりえずここまでにしておきます。気になる方は、本当に観に行って下さい! もう少し付け加えるならば、いつだってウルフルズは全身全霊で僕らを楽しませてくれるし、そのためには新しい試みに常日頃から積極的であるということ。あとは会場で目撃して下さい!

個人的に良いライブというのは、観客は立っていても座っていても、魅せられるもの惹きつけられるものと思っているのだが、それはウルフルズのライブそのものでもある。観客が座った状態を、落語の観客みたいだとトータスは喜びながら、大河ドラマ『豊臣兄弟!』でも共演した同い年の落語家・立川談春についても話していく。とりとめもない話だと言うものの、あくまで初日を踏まえて、トータスは言葉でも伝えられるだけ伝えていこうとしているのだと感じた。そして、「型を持っている演者」という話題から、コント番組で登場しそうなキャラクターのミュージシャンをモノマネしながら、自らは型を持っていないと笑いながら話すトータス。だが、今回のツアーは、歌いっぱなし、あることをしっぱなし、しゃべりっぱなし、と型にとらわれず解放しっぱなし。型にとらわれないというのが、ウルフルズの型であり、トータスの型。それでも<シーズン3>で全国各地を巡ったあとに、「次のウルフルズ、この先のウルフルズ、60歳からのウルフルズを考えようか!」と自問自答するトータス。型にとらわれず、まだまだ型を考え抜いて、悩み抜きながら探し続けている。今回は、そんな誠実かつ真摯な姿を目の当たりにできる重要なツアーだ。
「初日が明けました。何年やっても何十年やっても初日のないツアーはない。初日は必ず迎えるんですけど、初日は本当に初日。初日にしかない初日の初日による初日のこの雰囲気。初日です。ここから猛烈に後悔したり、反省したり、自惚れたり、調子に乗ったりしながら、軌道を修正しながらやると思います」
初日を連発して観客を笑わせながらも、やはり最後まで誠実で真摯な姿勢で自問自答し続けるトータス。初日を観終えたばかりだが、年内、そして来年4月まで、次は全国のどこで『ツーツーウラウラツー シーズン3』を観られるのか、そんなことばかり思いを巡らしている。みなさんも、型にとらわれず転がり続けるウルフルズに、ぜひ逢いに行ってください。
取材・文:鈴木淳史 写真:マッサン
<公演概要>
ウルフルズ『ツーツーウラウラツー シーズン3』
9月20日 広島・JMSアステールプラザ 大ホール
<公演情報>
『ウルフルズ ライブツアー 2026-2027 ツーツーウラウラツー シーズン3』
※終了公演は割愛
10月3日(土) 山梨・東京エレクトロン韮崎文化ホール
10月4日(日) 神奈川・カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)ホール
10月10日(土) 北海道・根室市総合文化会館
10月12日(月・祝) 北海道・小樽市民会館
10月17日(土) 埼玉・さいたま市文化センター 大ホール
10月25日(日) 愛知・名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)
2027年
2月10日(水) 京都・文化パルク城陽 プラムホール
2月12日(金) 岡山・倉敷市芸文館
2月14日(日) 高知・四万十市総合文化センターしまんとぴあ しまんとホール
2月20日(土) 宮城・東京エレクトロンホール宮城
2月21日(日) 秋田・あきた芸術劇場ミルハス 大ホール
3月7日(日) 福岡・福岡市民ホール 大ホール
3月13日(土) 大分・宇佐市宇佐文化会館・ウサノピア
3月14日(日) 長崎・諫早文化会館
3月20日(土) 鹿児島・宝山ホール(鹿児島県文化センター)
4月3日(土) 石川・白山市松任文化会館 ピーノ
4月4日(日) 福井・敦賀市民文化センター
チケットはこちら
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=11010241
『ウルフルズ ライブツアー 2026-2027 ツーツーウラウラツー シーズン3』特設サイト
https://www.ulfulsspecial.com/tsu-tsu-uraura2-3/#schedule
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