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上野樹里、故郷・加古川で初の主催フェス 鼓童、el tempo、和田唱と届ける『樹里フェス 2026』への思いを語る【オフィシャルレポート】

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俳優、上野樹里が2026年10月25日(日) 兵庫・加古川市にある加古川市民会館にて音楽と食のフェス『樹里フェス 2026』を初開催する。

加古川市は上野の生まれ故郷。2021年に観光大使に就任して以来、加古川の魅力を発信する動画を制作したり、地元の農業に深く関わるなど加古川市のPRに貢献。そんな中、自身が感銘を受けたアーティストを加古川市に招聘して初開催するのが『樹里フェス 2026』だ。

出演アーティストは、海外でも高い評価を得ている太鼓芸能集団・鼓童、シシド・カフカ率いるel tempo、上野の夫でもあるシンガーソングライター・和田唱の3組。同会場では加古川のグルメやこだわりの品が楽しめるマルシェ(市場)も開催されるという。

上野自身が惚れ込んだ3組のアーティストの魅力、そして、加古川グルメや地元の生産者との交流も楽しめる『樹里フェス 2026』に込めた熱い思いについて上野樹里に話を聞いた。

「上野樹里」を育ててくれた加古川
「のだめ」との不思議な縁にも感謝

──『樹里フェス 2026』が開催される兵庫県加古川市は樹里さんの地元。2021年からは加古川観光大使を務めていらっしゃるんですね。

上野樹里(以下、上野)「ありがたいことですよね。観光大使に就任してからの5年間、『加古川に対して自分は何ができるだろう』ということをつねに考えています。生まれてから15歳まで加古川で暮らしましたが、大人になって改めて、加古川という緑と水に恵まれた贅沢な環境が今の私を作ってくれたんだな、と思うようになりました。加古川は年代を超えて吹奏楽の活動が盛んで、のちに『のだめカンタービレ』という作品と出会えたことにも不思議な縁を感じます。そんな加古川にいつか恩返しできたらなと思っていた時、観光大使のお話をいただきました。以来、『そんなに!? 』って自分でも思うほど、何度も1人で新幹線に乗って加古川に通いました(笑)」

── 観光大使としてどんな活動を?

上野「観光協会の方々の力をお借りして、実際に私が町を歩きながら加古川を紹介するYouTube動画『樹里の加古川オフめぐり』を作ったり、私がナレーションを担当した映画『夢みる給食』の上映会を開催して、上映後にゲストとしてお迎えした俳優の斉藤工さんとのトークをご披露したり、加古川で有機野菜を作っている農家さんに教えてもらいながら、畑作りや田植えや稲刈りをしたり……。『樹里米』という自分のお米も作りました」

上野樹里

改めて知った、加古川の人々の温かさ
「会場にも自分で電話をしました」

── そこからどうやってフェスを開催することになったのですか?

上野「今まで知らなかった加古川の魅力を知る中で気づいたのが、協力してくださる地元の方々の温かさと、みなさんが加古川を大切に思っていらっしゃることでした。私は仕事柄、お芝居やミュージカル、コンサートを観るのが大好きで、時間があれば全国どこにでも見に行くんですけど、加古川が育ててくれた上野樹里の心を動かしてくれたアーティストを加古川に呼んで、地元のみなさんと一緒に感動を分かち合えたらいいな、フェスを通して加古川を盛り上げられたらいいな、と思うようになったんです」

── それが『樹里フェス』開催のきっかけになった、と。

上野「はい。私は小学生の時に放送部の部長をしていたのですが、もともと”ものづくり”にすごく興味があるんです。俳優の仕事もものづくりのひとつですが、自分から発信する音楽家や芸術家の方々の姿勢とは少し違う。いつか自分もゼロからものを作りたいと思っていたので、『樹里フェス』もなるべく自分の力で作り上げたくて。知識や経験が足りない部分は信頼できる方にたくさん助けてもらいましたが、観光大使の活動を通して知り合った方々に協賛を募ったり、加古川の観光協会の方々や会場の加古川市民会館にも自分で電話をして、フェスをやりたいと思っているので力を貸しください、とお願いしました(笑)」

上野が惚れ込んだ太鼓芸能集団・鼓童と、el tempoとの運命的な出会い

── そんな樹里さんの心を動かしたアーティストが、海外での評価も高い太鼓芸能集団の鼓童、アルゼンチン発祥のハンドサインで即興のリズムを作り出すel tempo、樹里さんの夫で、『Musical のだめカンタービレ』(2023年)や『Musical のだめカンタービレ シンフォニックコンサート』(2025年)の楽曲制作やアレンジを手がけた音楽家・シンガーソングライターの和田唱さんの3組なんですね。

上野「鼓童は今年の1月、自分のサイト用の写真の撮影で佐渡に行った際、ヨーロッパツアーのためのリハーサルを見せていただいたんです。演出構成の平田祐貴さんと演者さんたちの無言のやり取りとパフォーマンスがとにかくすごくて、4時間ぐらい夢中で見学していました。el tempoは鼓童の平田さんから紹介していただいたのですが、el tempoを主宰するシシド・カフカさんは音楽家・ドラマーでありながら俳優でもある方。私がナレーションを担当しているテレビ東京『新美の巨人たち』に出演された際のコメントもすごく共感出来るものだったのもあって、ずっと気になっていた方でした。鼓童との競演を横浜まで見に行った際、カフカさんのしなやかで熱いパフォーマンスはやはり素晴らしくて、それに呼応したメンバーの皆さんの演奏に心底惚れ込んでしまい、公演後、ステージ裏でカフカさんに会った瞬間に思わず、『私がイベントをやる時はぜひ出てください』とお願いしていました(笑)」

el tempo
鼓童

── 鼓童もel tempoも、本当に樹里さんが「惚れ込んだ音楽家たち」ということが伝わってきます。

上野「だから観客の皆さんにもあの圧倒的な演奏とステージをぜひ体感していただきたいんです。この日しか見られない鼓童とel tempoの特別なコラボも計画しているので、私も観客の1人として楽しみにしているんです」

「私も一緒に何かできるかな」
「絶対に出てほしかった」夫、和田唱への思い

── 樹里さんの夫でシンガーソングライターの和田唱さんは、樹里さんが中学1年の時に初めてCDを買ったアーティスト、TRICERATOPSのボーカル&ギターでもあるんですよね。

上野「その人が今は家族として隣にいる……加古川時代の私が知ったらびっくりしそうです(笑)。唱さんは愛犬を散歩に連れて行ってくれたり、時にはごはんを作ってくれたりもしますが、やっぱり音楽家。部屋には楽器がありますし、家ではよくジャズのスタンダードナンバーやミュージカルのレコードがかかっていて、ライブやセッションの予定がある時は何時間も部屋にこもって楽器や機材に向かっている。そういう彼の”ものづくり”の姿勢に憧れますし、尊敬しています。唱さんが作曲、私が作詞した『眩しい未来』という楽曲を香取慎吾さんと草彅剛さんのユニット”SingTuyo”に提供させていただいたりと、唱さんからは、音楽を通して人と繋がれることの素晴らしさもたくさん教えてもらいました。なので、唱さんには絶対に『樹里フェス』に出てもらいたかったんです。鼓童とセッションをしてほしい、という私の提案にもOKしてくれたので、当日は新たな化学反応が目撃できそうです」

── 今年の6月には唱さんと一緒にご夫妻で演奏する様子がSNSに投稿されてましたね。

上野「唱さんが私のために作曲してくれて、私が歌詞を書いた『星の記憶』という楽曲をふたりで演奏してInstagramで発表したのですが、たくさんの方に見ていただけてうれしかったです。実は2024年に、加古川市のアラベスクホールで開催された地元の高校の軽音学部が出演するコンサートに、唱さんとふたりでサプライズ出演したことがあるんです。今回も唱さんと一緒に私も何かできないかなぁ、と考えているところです」

和田唱

加古川の食やこだわりの品が揃うマルシェと
さらに当日の夜は「花火」も

──『樹里フェス』では音楽以外にも、『わくわく秋のみらいマルシェ』というマルシェ(市場)が同時開催されるそうですね。これはどういったものなのですか?

上野「もともと私は有機農業に関心があって、加古川でがんばっている農家さんを応援したい、有機農家さんと消費者の方をつなげたい、遊休農地を活用して地域の中に新しい循環を作りたい、といったことを考えていました。そんな中で知り合ったのが、無農薬野菜や無添加食材にこだわったオーガニックマルシェの企画など、農業に関するさまざまな活動をされている団体『みらいきっず』さん。今回のマルシェはみらいきっずさんの主催で、加古川のおいしいものやこだわりの品が楽しめる約30店舗が集結します」

── どんな加古川グルメが楽しめるのですか?

上野「加古川には『かつめし』という名物があって、当日はマルシェで『かつめし』が食べられます。それだけじゃなくて、観光大使でもあるかつめしのPRキャラクターの”かっつん”と”デミーちゃん”も応援にかけつけてくれる予定です。そして、実は加古川にはあの『丸亀製麺』の第一号店があって、その一号店が『樹里フェス』の会場、加古川市民会館のすぐ目の前にあるんです。そんなご縁もあって、当日は丸亀製麺さんが『キッチンカー』を出店してくださるだけでなく、『樹里フェス』のチケットをご提示いただいた先着400名の方に無料でうどんをご提供してくださることになったんです」

── まさに加古川への愛にあふれた「フェス」ですね。

上野「しかも当日の夜は『加古川まつり花火大会』が開催されるんです。素晴らしい音楽と加古川名物のかつめしやうどん、マルシェでおいしいものや素敵なものを見つけて、がんばっていらっしゃる地元の生産者さんと触れ合いながら、最後に夜空に打ち上がる花火を楽しむ。1日を通して皆さんに加古川の魅力を存分に楽しんでいただけたらなと思っています。そのためにもまずは無事に『樹里フェス』を開催すること。そして1人でも多くのお客さまに、『楽しかったな』『加古川っていい町だな』『また樹里フェスに来たいな』と思ってもらえることが目標です」

ドラマや映画界の最前線で活躍するトップクラスの俳優として、ものづくりに真摯に向き合い続けている上野樹里。一方で、普段の彼女は周囲が驚くほど気さくで等身大の人だ。

今回の『樹里フェス 2026』の開催にあたっても、自身でアーティストたちに出演をオファーし、会場となる加古川市民会館にも彼女が直接連絡。マルシェの企画にも深く関わるなど、しっかりと自身の手でフェスを作り上げている。彼女にとってこのフェス作りは、「観光大使としてのボランティア活動の一環」でもあり、もし利益が残ったらすべて街に寄付したい、と本音を語ってくれた。

間近に迫った初めてのフェスの開催を前に、主催者としての重責を感じつつ、自分が惚れ込んだアーティストたちが繰り広げる素晴らしい演奏と、今回のフェスで生まれるであろう化学反応を上野自身も楽しみにしているのだという。そして、当日はいち観客として楽しみながら、夫であるシンガーソングライター、和田唱と一緒に「自分も何か出来たら」と画策していると話す。

加古川市で生まれ育った女の子が俳優となり、刺激的な音楽と地元への愛で故郷を盛り上げる音楽と食のフェス『樹里フェス 2026』。俳優、上野樹里の地元愛とものづくりへの情熱を極上の演奏と共にぜひ体感してみてほしい。

Interview&Text:早川加奈子

<公演情報>
『樹里フェス 2026』 10月25日(日) 加古川市民会館 大ホール
開場14:45/開演 15:30
主催:上野樹里
出演:鼓童/el tempo/和田唱(TRICERATOPS)
チケット発売中
全席指定(一般):5,300円
高校生以下:3,000円
加古川市民一般:4,800円
加古川市民高校生以下:2,500円

▼チケットはこちら

https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=3C030079

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