『大徳寺 本朝無双之禅苑』東京国立博物館で 通常非公開の至宝がそろう東京初の「大徳寺展」
アート
ニュース
重要文化財「龍虎図」伝牧谿筆 中国 南宋時代・咸淳5年(1269) 大徳寺蔵 ※[後期展示]11/10(火)~12/6(日)
続きを読むフォトギャラリー(7件)
すべて見る東京国立博物館・平成館では10月14日(水)より『大徳寺 本朝無双之禅苑』が開催される。嘉暦元年(1326)、花園天皇・後醍醐天皇の帰依を受け、宗峰妙超(大燈国師)によって京都・紫野の地に開かれた大徳寺。南北朝両統に支えられて発展したこの巨刹は、「本朝無双之禅苑(日本に二つとない禅苑)」と讃えられた。同展では、大徳寺開創700年を記念して、山内に伝わる寺宝を一堂に集め、その歴史と文化を紹介する。これほどの名宝をそろえた大徳寺展は41年ぶり、東京では初となる展覧会だ。

現在も京都有数の規模を誇る禅宗寺院・大徳寺は、室町時代には「五山十刹」の制度から離脱した「林下」の寺院として独自の道を歩み、15世紀には一休宗純などの高僧を輩出した。戦国時代には、堺商人の財力をバックに、三好長慶、大友宗麟、織田信長、豊臣秀吉など、名だたる戦国武将らの帰依を受け、江戸時代には、たくあん漬けの名の由来として知られる沢庵宗彭や江月宗玩などの名僧が活躍するなど隆盛を極めた。

そんな大徳寺の通常非公開の至宝がそろう同展では、水墨画の至宝として名高い牧谿筆の国宝《観音猿鶴図》や、一休宗純ゆかりの書画、大徳寺塔頭の真珠庵が所蔵する妖怪絵巻の傑作《百鬼夜行絵巻》、戦国時代の天才絵師・狩野永徳による国宝《琴棋書画図襖》など、日本美術史を代表する名品がずらりと並ぶ。


また大徳寺で特筆すべきは、千利休や津田宗及をはじめとする茶人や数寄者との縁である。利休切腹の一因として、利休が再建に関わった大徳寺の三門「金毛閣」の上層に、草履を履いた利休像が置かれたことが豊臣秀吉の怒りを買ったというエピソードも有名だ。同展では、大徳寺に伝わる貴重な茶道具を紹介するとともに、釈迦三尊像や明治期に寄贈された千利休立像が安置されている、通常は非公開の三門楼上も再現展示する。大徳寺が有する禅の深遠はもちろん、歴史的人物や事件と直接かかわる品々が、日本文化への興味をますます深めてくれるに違いない。


<開催情報>
『開創700年記念 特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」』
会期:2026年10月14日(水)~12月6日(日)
[前期展示]10月14日(水)~11月8日(日)
[後期展示]11月10日(火)~12月6日(日)
会場:東京国立博物館 平成館
時間:9:30~17:00(金・土曜、11月1日・2日・22日は~20:00)、入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜、11月24日(火)(※ただし、11月2日(月)、23日(月)、30日(月)は開館)
※11月30日は「大徳寺展」のみ開館(東博コレクション展は休館日のため観覧不可)
料金:一般2300円、大学生1300円、高校生900円(前売券は各200円引き)
公式サイト:
https://daitokuji2026.exhn.jp/
フォトギャラリー(7件)
すべて見る
