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石井隆が遺したエロティックノワール『雨のエトランゼ』お互いの体に溺れていく本予告編公開

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『雨のエトランゼ』 (C)2026「雨のエトランゼ」製作委員会

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2022年に逝去した石井隆が遺した幻の脚本を城定秀夫監督が映画化した『雨のエトランゼ』より、メインビジュアルと本予告編が解禁された。

『死んでもいい』『ヌードの夜』『GONIN』から遺作となった『GONIN サーガ』まで19本の監督作品を遺し、2022年にこの世を去った鬼才・石井隆。生前、撮る機会をうかがいながら書き溜めていた脚本が遺されたが、そのうちの1作が、劇画家として名を馳せていた70年代に発表した劇画を、自ら脚本化し、晩年の病床でも繰り返し手を入れていたという本作だ。今年に入って『名無し』『藁にもすがる獣たち』と、すでに2本の監督作を世に送り出している城定監督が、石井の執念と遺志を継いで映画化した。

併せて解禁された予告編では、降りしきる雨の中に現れたひとりの女・名美(井筒しま)と、彼女との出会いによって運命を狂わせていく男たちの姿を映し出していく。モデル募集の広告を見て、とあるサブカル雑誌の編集部を訪れた名美。そこで出会ったのは、編集長の村木(東出昌大)と、フリーカメラマンの川島(毎熊克哉)だった。どこか危うく、何を考えているのか掴みきれない名美。そんな彼女を放っておくことのできない村木と、欲望のままに近づいていく川島。まるで引き寄せられるように出会った3人は、それぞれの思いを抱えながら、次第に抜け出すことのできない関係へと足を踏み入れていく。

映像では、名美、村木、川島の関係が複雑に絡み合い、愛と欲望が入り乱れる場面が畳みかけるように映し出される。愛したいのか、愛されたいのか。救いたいのか、それとも救われたいのか。それぞれの思いが交錯する中、名美を中心に絡まり合った人々の運命は、思いもよらない方向へと転がり始める。

本作で映画初主演を飾る井筒しまが演じるのは、物語の中心となる女・土屋名美。過去の愛に傷つき彷徨いながら、男たちの人生を大きく揺さぶっていく。井筒はハードなシーンにも果敢に挑み、見る者を射抜くような大きな瞳で、石井が描き続けてきた“運命の女=ファムファタル”を体現。

そんな名美にどうしようもなく惹かれていく、サブカル雑誌の編集長・村木を演じるのは東出昌大。『GONINサーガ』に主演し、石井の最後の現場を知る東出が、妻がいながら名美と心を通わせ、やがて彼女に囚われていく男を大人の色気を漂わせながら演じている。

一方、村木とはまったく異なる形で名美に惹かれていくフリーカメラマン・川島には、城定秀夫監督作品の常連である毎熊克哉。名美との最初の出会いから強引な行動に出る男だが、城定監督は川島という人間を、単なる悪役ではなく“しょうもないけれど憎みきれない男”としてその人物像を構築。“クズなりの魅力”を持つ人物として描き出している。

石井の映画監督デビュー作『天使のはらわた 赤い眩暈』で主人公の村木を演じ、最後まで石井作品を支え続けた竹中直人。竹中は、老小説家・掛川として村木と喫茶店で対話するシーンのみの登場ではあるが、この箇所は生前、石井が脚本の改稿中に自身の原作劇画にはなかった対話をあえて加えたシーンだけに、重要な役割を担うこととなった。

同じくキーパーソンともいえる村木の妻・陽子役に、城定監督作品『愛なのに』でヒロインを務め、『銀平町シネマブルース』にも出演したさとうほなみ。村木への疑心暗鬼から酒に溺れ精神のバランスを崩していく、ある意味第二の名美ともいうべき女のどうしようもなさを見事に体現している。

『雨のエトランゼ』本予告編

<作品情報>
『雨のエトランゼ』

12月4日(金)公開

公式サイト:
https://nakachikapictures.com/ame-no-etranger

(C)2026「雨のエトランゼ」製作委員会