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ハンブレッダーズ、Hump Back迎え『秋のグーパンまつり 2026』開幕  同世代バンドが豊洲PITで熱演

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ハンブレッダーズ『秋のグーパンまつり 2026』豊洲PIT / Photo:堤 瑛史

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Text:蜂須賀ちなみ  Photo:堤 瑛史

ハンブレッダーズの恒例の対バンツアー『秋のグーパンまつり 2026』が開幕した。全国5都市を巡り、各地でガチンコのツーマンを繰り広げるこのツアー。10月2日、東京・豊洲PITで開催された初日公演には、同じ大阪出身で同世代のロックバンド・Hump Backが登場し、ツアーの最初の一戦にふさわしい火花散る一夜となった。

まずは、Hump Backが登場。待ちきれない観客がフロア前方へと押し寄せるなか、「うちらがハンブレッダーズの友達、Hump Backや!」という林萌々子(vo/g)の言葉とともに、オープニングナンバー「星丘公園」が放たれた。ぴか(b/cho)が紡ぐ歌うようなベースラインに、真芯を捉えて揺るがない美咲(ds/cho)のビート、そして林のギターと朗らかな歌声が重なるHump Back印のサウンドに、フロアから拳と歓声が上がる。

観客を労うように、曲中「月・火・水・木・金曜日、1週間お疲れさん! 忘れられない夜にしたるわ!」と声を張り上げた林は、ハンブレッダーズを自分たちのツアーに呼んで以来、長く続いていた“片思い”が、今回ようやく“両思い”になったと喜んだ。そして「家事、育児、ロックンロール! ロックンロールで子ども食わせています。うちらが大阪、Hump Backです。よろしくお願いします!」と改めて名乗りを上げると、ギターを弾きながら即興で歌い始める。 林の歌の向かう先は、自分の信じるロックンロールを追い求めてきた同志・ハンブレッダーズから、やがて、同じようにロックンロールが好きでライブハウスにやってきた観客へと変わっていく。「ライブハウスが好きな人に、まともな人はいません。一緒に踏み外しましょう」と呼びかけながら、10代の頃の自身の衝動や、母親になっても変わらない実感も歌いきり、「あの街まで」に繋げた。

10月14日(水)リリースのミニアルバム『やわらかな洞窟』に収録されているこの曲は、家で歌うだけでは飽き足らず、天王寺駅へ歌いに行った中学2年生の頃の林の姿を、大人になった今の目線から描いたものだ。林は自らの衝動をありのままに歌っているが、それは決して自分だけの物語ではない。目の前の観客もまた、同じ衝動を抱える仲間だからこそ、「あんたに歌いに来たんだよ!」という叫びにも実感がこもる。

ライブ終盤では、「ハンブレッダーズが孤独を救うバンドやとしたら、うちらは人生狂わせるバンドになっちゃおうかな!」といたずらっぽく笑いながら「ティーンエイジサンセット」を投下。続く「僕らの時代」では、「ハンブレッダーズの友達、ぴか!」「ハンブレッダーズの親友、林萌々子!」「ハンブレッダーズのダチ、美咲!」と叫びながら、順にソロを披露した。マイクをスタンドごとあちこちへ引きずりまわし、楽しそうに歌っていた林は、「一児の母がこんなことになってますから。とんでもないですよ!」と息を弾ませる。

林いわく、ライブハウスは「間違えるのに最適な場所」。カッコよく振る舞うことも、正しくあろうとすることも忘れ、思いきり自分を解放していいのだと全力で伝えながら、フロアの熱量もまるごと受け止める。そんなHump Backの姿はどこまでも温かかった。

ステージ転換を挟み、ハンブレッダーズが登場。最初の一音を合図に照明が点灯すると、喜びとともに拳を掲げるオーディエンスの姿が浮かび上がった。木島(ds)による疾走感溢れるビート。でらし(b/cho)がステージ上手へと歩み出しながら繰り出す、バキバキのベースライン。ギターヒーロー・ukicaster(g)によるメロディアスなリフ。それぞれが主人公級の存在感を放つバンドサウンドを、ムツムロ アキラ(vo/g)の歌声がまっすぐに貫いていく。そして歌われる言葉の一つひとつに胸を熱くした観客が、大きな声でシンガロング。ハンブレッダーズらしいフロアが早くも生まれた。

曲数を重ねるたびにフロアの熱狂が加速するなか、ムツムロはHump Backのことを「少年漫画の主人公みたいなバンド」と表現。そして「俺たちも少年漫画の主人公ですから」と言い放ち、とある曲へと繋げた。軽やかなギターリフとともに駆けだし、セクションごとにビートが切り替わっていくこの曲の構成は、紆余曲折の人生のよう。起伏に富んだ曲展開を楽しみ尽くすかのようなみずみずしいバンドサウンドは、予期せぬ出来事さえも自らの歩みの中で意味あるものへと変えてきた彼らの、ドラマティックでロックバンドらしい軌跡を映し出していた。そんなアンサンブルが、観客をさらなる高揚へと導いていく。

ハンブレッダーズにとってHump Backは、結成年も年齢も出身地も同じ、ほかにはなかなかいない存在だ。さらに、教員として軽音楽部の顧問を務めるでらしの友人によると、軽音楽部にはハンブレッダーズとHump Backのコピーバンドが数多くいるのだそう。そんな話を引き合いに、ムツムロもまた「たまに見ます、ハンブレッダーズとかHump Backみたいなオリジナル曲をやってる若手バンド」と実感を述べた。そして「でも生き方はコピーできないと思ってて。俺らはみんなの孤独をぶち抜くために音楽やってるし、Hump Backはロックで息子や娘にメシ食わすためにロックをやってる」と語りながら、「この生き様はコピーできないんじゃないかなと思ってます。そんじょそこらのヤツに負ける気は全然ないんで、これからも2バンドのことをよろしくお願いします」と、観客に向けて言い切った。

フロアから歓声や拍手が上がるなか、演奏再開を前にムツムロは、さらにこう宣言した。「ハンブレッダーズ有名になってるねって、周りに言われる時ほど俺は謙虚にやりたい。自分たちの冠がついてるイベントに来てくれるみんなのことを、絶対に俺はないがしろにしない。君の憂鬱を、退屈を、全部ぶち壊すために俺たちはここにいる」。フロアから食い気味に歓声が上がるなか、ライブはラストスパートへと突入した。

「好スタートが切れたんじゃないかと思います。Hump Backのおかげですね」という言葉も飛び出したように、幸先の良い形で幕を開けた『秋のグーパンまつり 2026』。ツアーは、10月30日の愛知・名古屋ダイアモンドホール公演まで続く。

<公演概要>
ハンブレッダーズ対バンツアー『秋のグーパンまつり 2026』
10月2日 東京・豊洲PIT
出演:ハンブレッダーズ、Hump Back

【Hump Back Setlist】

1. 星丘公園
2. LILLY
3. 恋をしよう
4. ゆれる
5. あの街まで
6. 拝啓、少年よ 7. ティーンエイジサンセット
8. 僕らの時代
9. 橙光

<公演情報>
『ハンブレッダーズ 秋のグーパンまつり 2026』
※終了公演は割愛
10月16日(金) 北海道・札幌 PENNY LANE24
開場18:00/開演18:30
ゲスト:NELKE

10月23日(金) 大阪・なんばHatch
開場17:30/開演18:30
ゲスト:Lucky Kilimanjaro

10月30日(金) 愛知・名古屋ダイアモンドホール
開場17:30/開演18:30
ゲスト:SKRYU

ハンブレッダーズ Official Site

http://humbreaders.com/

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