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東京国際映画祭にアカデミー賞主催者たちが来日! CEOビル・クレイマーに特別賞を授与

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第39回東京国際映画祭の特別企画「アカデミー・イン・東京:フェスティバル・パネル」より

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第39回東京国際映画祭の特別企画「アカデミー・イン・東京:フェスティバル・パネル」が、10月28日に東京ミッドタウン日比谷 ホールで開催。アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーより、CEOのビル・クレイマー、プレジデントのリネット・ハウエル・テイラー、メンバーシップ・インパクト&インダストリー最高責任者のメレディス・シェイが登壇し、東京国際映画祭フェスティバル・ディレクターの久松猛朗による司会進行のもと、パネルディスカッションが行われた。

本イベントでは、「アカデミーのグローバル化と今後の展望」「映画産業とテクノロジー(AIなど)への対応」のふたつをテーマに、映画芸術科学アカデミーのトップ3人が語り合った。アカデミーのグローバル化と今後の展望について、クレイマーは「近年、多様性や包摂性を重視した結果、アメリカ国外を拠点とする会員の割合が25%まで増加している」と説明。2年後にはアカデミー賞がYouTubeを通じて世界中で無料で視聴できるようになり、30以上の言語・25億人にリーチ可能になるという。海外の映画祭やフィルムメーカーとのつながりを深め、世界中の優れた映画や人材がアカデミー賞に参加しやすい環境づくりを進めているとした。

世界中のフィルムメーカーについては、テイラーが言及し、「ドキュメンタリーのフィルムメーカーは、グローバルな状況の最前線に立っています。彼らは本当に勇敢なフィルムメーカーでありストーリーテラーであり、危険を冒してでも人々にストーリーを届けようと頑張っています。そしてそうした物語や人間の状況を、観客も同じように見たいと求めているのです」と語った。

会員制度と入会プロセスについては、シェイが入会には3つの方法があることを説明。「ひとつはアカデミー賞にノミネートされた場合、自動的に推薦枠に入ります。もうひとつは、会員からの推薦を受ける方法で、主たる推薦者に加えてもう1名の賛同者が必要です。3つ目は、各専門部門に設置されている『アパチュア委員会』を経由する方法です。毎年受け入れ可能な新会員数には上限があり、その枠組みのなかで入会が決まります」と明かした。ただし、オスカーにノミネートされた場合は、その上限枠に関係なく別枠として扱われる。

オスカーの投票プロセスについては、シェイが「12月に16部門・ショートリストの予備投票、1月にノミネーションの投票が行われ、世界中の1万1000人以上の会員によって選考されます。これには編集、演技、監督、脚本などが含まれます。投票期間は1週間で、優先順位をつけて投票します。その後、すべての投票用紙が集計パートナーであるプライスウォーターハウスクーパース(PwC)に送られ、全米・世界に向けて全部門のノミネートが発表されます」と説明。この日はアカデミー内でも親しみを込めて“ミニ・クリスマス”と呼ばれているという。

映画産業とテクノロジー(AI・ストリーミング)への対応については、クレイマーが「まず初めにお伝えしたいのは、アカデミーは劇場での映画体験を支援することに深く注力しているということです。実際、作品賞の選考資格としても劇場公開が必須条件となっています」と述べた。これを受けてテイラーは、劇場での映画鑑賞体験を後押しする取り組みとして、最近立ち上げた“アカデミー・マーキー・シアター・リスト”を紹介。「これは映画館版のミシュランガイドのようなものです。世界中から最も優れた50の映画館を選定する予定で、アメリカ国内から25館、米国外の国際的な映画館から25館を選びます。これによって、あらゆる形の映画鑑賞体験を称えたいと考えています」と説明した。

AIとテクノロジーの進化について、テイラーは「ひとつ申し上げておきたいのは、映画製作の卓越性を称える組織として、私たちが常に大切にし続けるのは“人間の手による創作性”であり、制作プロセスのなかで人間が担う部分を評価するということです。そしてこの姿勢は、どれほどテクノロジーが進化しようとも変わることはありません」と語った。

質疑応答では、アカデミーの国際化が進む中、今後国際長編映画カテゴリーがなくなる可能性はあるかという質問が出た。クレイマーは「今のところ、私はそのカテゴリーが不要になるとは思いません。非英語圏の作品がさまざまな部門をまたいでノミネートされているのは、とても興味深いことだと感じています。アカデミーと世界の映画界との関係が深まっている様子を、まさに目の当たりにしているのだと思います」と答えた。国際長編映画賞の対象となっている映画祭と東京国際映画祭の違いや改善点について問われると、「東京国際映画祭に限った話ではなく、私たちは国際長編映画賞部門のエントリー資格を得られる対象の映画祭の枠組みをもっと広げようと検討しているところです。ですから、ぜひ今後の動向に注目していてください。議論はまだ始まったばかりです。これは私たち、そして世界の映画祭にとって、より大きな発展に向けた一環なのです」と説明した。

パネルトークの終了後には、司会の久松からクレイマーに「グローバル・シネマ・リーダーシップ特別賞」として江戸切子で作られたトロフィーを贈呈。クレイマーは「東京国際映画祭の皆様に感謝申し上げます。本当に素晴らしい体験となりました。また日本へやってきたいと思っております」と感謝の思いを明かした。また、10月29日(木)には、クレイマーと東宝株式会社代表取締役社長の松岡宏泰との特別対談も予定されている。

<開催情報>
『第39回東京国際映画祭』

開催期間:2026年10月26日(月)~11月4日(水)
公式サイト:
https://2026.tiff-jp.net/ja/

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