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「真の部分は一緒」ハンブレッダーズがLucky Kilimanjaroと初競演 地元大阪で『秋のグーパンまつり 2026』開催

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『秋のグーパンまつり 2026』ハンブレッダーズ / Lucky Kilimanjaro / Photo:渡邉一生

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Text:早川加奈子 Photo:渡邉一生

開演直前、「本日、Lucky Kilimanjaroは全編撮影可能です」というアナウンスが流れる。さらに「ハンブレッダーズは撮影NGです」というアナウンスが続くと、大きなどよめきがフロアにこだまする。確かに、ハンブレはまだグーパンまつりのツアー中だ。ネタバレは御法度だから仕方がない。スマホの存在は忘れ、一夜限りのグーパンを、とことん全力で楽しもうってことだ。

Lucky Kilimanjaro

「秋のグーパンまつりへようこそ!」大歓声の中、「グーパンまつり」のパンのロゴがプリントされたグッズのロンTを着て現れた熊木幸丸(vo)が叫ぶ。本日の先手は、期間限定の5人体制で登場したLucky Kilimanjaroだ。秋のグーパンまつりなのに夏気分炸裂の「踊りの合図」の演奏が始まると、場内は一瞬で真夏のダンスフロアと化す。手を挙げ身体を揺らす観客を、松崎浩二(g)がさらに煽る。柴田昌輝(ds)とラミ(per)が作り出すファンキーなポップ・グルーヴにノリノリで応える観客を、笑顔の熊木が両手のサムズアップで称える。

「自由に踊れる音楽をやってます!」という熊木の声で「350ml Galaxy」がスタート。フロアを見回すと、スマホで動画を撮っている人もチラホラいる。けれど、ほとんどの観客がLucky Kilimanjaroの人力ファンクグルーヴに夢中で身を委ねている。そんな曲の途中、熊木がステージ下手に捌けた……と思いきや、ビールが入ったラッキリのロゴ入りジョッキ片手に帰還。観客も各々のペットボトルを高らかに持ち上げる。今日は金曜の夜。観客はみんな仕事や学校の帰り、それぞれの事情を持ち寄り、ここに集っている。さっきまでのしがらみは忘れ、ダンスのうまさも関係なく、音楽に合わせて自由に身体を揺らして魂を解き放てばいい。ラッキリが目指すのは多分そういう場所だ。 <はぁ、今日も乗り切った> <名前が長くて覚えられない/ハッピーヒマラヤみたいなバンドを聴く>今この瞬間の楽しさとリリックが胸の奥に沁みわたる。

「グーパン!踊りましょう!」
この日はシンセも兼任していた山浦聖司(b)がフロアに向かって叫ぶ。「Burning Friday Night」が鳴り響くと、夢中で踊るフロアも、松崎と山浦、そしてサビを歌う熊木の3人がサイドステップを踏むステージも、もはや会場全体がダンスパーティー状態に。

心踊るダンスチューンの数々を連発した後、なんとハンブレッダーズ「ギター」のカバーをワンフレーズ披露。ダンス音楽が信条のラッキリのロック魂に火がつくと、観客も熱い手拍子で応答。演奏後、「ギターがめっちゃいい曲やな」と熊木。松崎も高らかにあげた両手を誇らしげに振る。
ラストはハッピーでファンキーなポップチューン「楽しい美味しいとりすぎてもいい」。楽しそうに歌う観客のシンガロングが響いた後、育休中の妻、大瀧真央(syn)のアクスタを手にステージを去る熊木が笑顔で告げる。「次に会える時は6人で!」

ハンブレッダーズ

「ダンスの時間は終わり!ここからはパンクの時間です」大歓声と拍手で迎えられたハンブレッダーズのムツムロ アキラ(vo&g)がそう宣言する。オーディエンスも次々と拳を突き上げ、手拍子で応える。ダンスグルーヴで観客の体温を急上昇させたLucky Kilimanjaroの予熱効果で、フロアはすでに臨戦体制だ。おかげで歌にも演奏にも瞬間で熱が上がったムツムロのギターストラップがいきなり外れるというハプニングも。しかし、しっかりギターを抱えてクールに演奏し続ける姿はさすがライブバンド!ムツムロとでらし(b&cho)が対面で熱い演奏を繰り広げる側で、ukicaster(g)がお立ち台の上で最強にソリッドなギターをかき鳴らす。

「みんな、ここに野生のハンブレッダーズがあらわれた」
ムツムロの言葉にクスクス笑いが起きた場内に、明日を生きるための小さな勇気が湧く歌とリズムとギターが鳴り響く。ハンブレッダーズのロックと、Lucky Kilimanjaroのダンスミュージック。アプローチは違えど、その音楽が聴き手の魂を日常の抑圧から解き放ってくれるのは、どちらも同じだ。

「Lucky Kilimanjaro、いいライブだったなぁ。今日が秋のグーパンまつり 2026の4カ所目なんですけど、いちばんMCでグーパンって言ってくれてたな」と、でらし。その言葉に続けて、「グーパンと踊ろうぜのふたつで押し切ってたな」とムツムロ。フロアから大きな笑い声があがったあと、「大阪、帰ってきたな」とムツムロがつぶやく……が、「俺、全然関係ないんだけど(笑)」と、栃木県出身のでらし。なお、Lucky Kilimanjaroとの競演はこの日が初とのこと。「これからお友達になっていけるはず」とムツムロ。

オレンジ色の光の下、ミラボールの作る星の下、じっくりと聴かせるナンバーを続けた後は、ギターリフを合図に再びアッパーチューンを放ち、フロアのテンションをまたもや急上昇させてゆく。「ラッキリ、ダンスは自由ってずっと言ってたじゃん。おかげで今日のフロア、いい感じです。後ろまですっごい楽しそう」うれしそうに話すでらし。

「Lucky Kilimanjaroと仲良くなりたいな。魂の解放をタントと言うらしいけど、それがダンスという言葉になったらしい。僕らも抑圧されている日常や世界から解き放たれるためにロックバンドをやってるから、今日はうれしかった。あんなカッコいいダンスミュージックをやりたいと思ったこともあったけど、やっぱ俺たちの音楽にはギターがないと!」そう言ってギターをかき鳴らすムツムロ。最後に、「ダンスミュージックもロックも真の部分は一緒やけど」というムツムロの言葉を合図に、4人が一丸となってギターロックバンドの真髄ともいえるエモーショナルな演奏を力強く鳴り響かせる。

鳴り止まないオーディエンスの歓声と手拍子に応え再びステージに現れたのは、グーパンまつりのグッズTに着替えたハンブレッダーズの4人。 「熊木さん(Lucky Kilimanjaro)、グーパンのグッズ、着こなしてくれてたね。対バンで着てくれる人、なかなかいないんで、めっちゃいい方だと思います」とムツムロがラッキリに賛辞を送った後、この日最後のナンバーで観客との楽しい再会の時を誓う。

盟友とか同郷とか同世代とか所属が同じとか。そういう繋がりじゃなく、音楽で目指す場所が自分たちとLucky Kilimanjaroはきっと同じ。魂レベルの共感が確認できたこの日の手応えを糧に、ハンブレッダーズは10月30日に開催される最後のグーパンの地、愛知・名古屋ダイアモンドホールへ向かった。

<公演概要>
ハンブレッダーズ対バンツアー『秋のグーパンまつり 2026』
10月23日(金) 大阪・なんばHatch
出演:ハンブレッダーズ、Lucky Kilimanjaro

【Lucky Kilimanjaro / Setlist】

01. 踊りの合図
02. 350ml Galaxy
03. HOUSE
04. Burning Friday Night
05. エモめの夏
06. KIDS
07. 変身中
08. はるか吠える
09. DAY1
10. I’m NOT Dead
11. Dancers Friendly
12. 楽しい美味しいとりすぎてもいい

ハンブレッダーズ Official Site

http://humbreaders.com/

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