ジャンヌ・ダルク裁判
15世紀のフランス救国の英雄、ジャンヌ・ダルクの物語は、「裁かるゝジャンヌ」をはじめ何度となく映画化されてきた。イングリッド・バーグマンには2本も主演作品がある。その中で、このブレッソン作品のユニークな点は、裁判そのものに焦点をあて、現在も保存されている当時の裁判記録に基づいて、忠実にジャンヌ・ダルクの孤独を再現しているところにある。映画は、法廷で凛として屈することのないジャンヌと、独房で悲しみにくれるジャンヌを繰り返し描く。死の恐怖におびえ、独房で泣き悲しみながらも信念をまげない人物はブレッソン映画に典型的なもの。出演者はほとんど素人が使われ、撮影はイル・ド・フランスのムードン城の庭と地下室で行われた。
上映情報
- ジャンル
- 外国映画
- 原題
- LE PROCES DE JEANNE D'ARC
- 制作年・国
- 1962/仏
- 上映時間
- 64分
キャスト&スタッフ
- 監督
- ロベール・ブレッソン
- 脚本
- ロベール・ブレッソン
- 撮影
- レオンス・アンリ・ビュレル
- 美術
- ピエール・シャルボニエ
- 音楽
- フランシス・セイリング
- 出演
- フロランス・カレス
- ジャン・C・フルノー
- ロジェ・オノラ