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音声ガイドを務める瀬戸康史のアート作品も登場!『大哺乳類展2』開幕

ぴあ

19/3/22(金) 0:00

上野にある国立科学博物館で『大哺乳類展2ーみんなの生き残り作戦』が開幕した。地球上の環境に適応し、繁栄してきた哺乳類の「生き残り作戦」に、剥製や骨格標本など500点以上の展示から迫る。

会場入り口で出迎えてくれるのは巨大なアフリカゾウの骨格標本

現在、地球上には至るところに5,400種以上の哺乳類が生息している。なぜ哺乳類はこれほどまでの大繁栄を遂げることができたのだろうか?

同展では哺乳類の「ロコモーション(移動運動)」「食べる」「産み、育てる」という行動に着目。そこから「生き残り作戦」に迫っていくのだが、驚かされるのがその解説と展示方法だ。

例えば「ロコモーション」では、地上最速を誇るチーターの高速走行にクローズアップ。まずは、草食獣を捕らえるために走行能力を発達させていった進化の過程を説明。そして、骨格標本や骨格筋図を示しながら、短時間での加速が可能となる仕組みが解説され、さらにチーターの疾走を再現した3D骨格モデル連続映像から、秒速29メートルの記録を叩き出す運動のメカニズムを、最新の研究結果を織り交ぜながら紹介していく。

チーターの剥製と骨格標本。その速さの秘密についての解説動画を見ることができる

骨格標本、剥製、解析映像、解説動画など、多様なメディアを駆使しながら哺乳類が獲得した驚くべき能力に肉薄。これまで知識として“理解”していたことでも、さらに深いレベルで“体感”できる仕掛けが満載なのだ。

また圧巻なのが、会場中央に約30メートルにわたって続く哺乳類の「大行進」。小さな原始的な哺乳類カモノハシやハリネズミから始まり、大きな肢体のホッキョクグマやマッコウクジラまで、国立科学博物館が誇る約200種の剥製が勢ぞろい。大迫力の展示に目を奪われる。

国立科学博物館が誇る200種以上の剥製標本。中には上野動物園で2008年に亡くなったパンダのリンリンの剥製も
天井から吊り下げられているのは2005年に鹿児島県に漂着したマッコウクジラの標本

実際に触ることができるゴマアザラシの剥製。そのフカフカの感触をぜひ確かめてみて!

さらに第2会場での「特別企画」にも注目を。人気クリエーター8組が哺乳類をテーマに制作したアート作品が展示されており、絵本作家のディック・ブルーナや、漫画『海獣の子供』の原作者である五十嵐大介などと並んで、同展の音声ガイドを務める俳優の瀬戸康史の作品も登場する。

自身のアート作品を初公開した俳優の瀬戸康史

《mammalian & technology》と題されたその作品は、「これから生き物が生き残る手段として科学技術が欠かせない」という考えから描かれた近未来的な作品だ。開幕前日に行われた会見で作品を初披露した瀬戸は、「動物たちは自然の中で身を隠さないといけないので地味な色をしていますが、そこに僕の好きなビビッドな色を加えています。苦労した点でもありますが、僕なりのこだわりの部分でもあるので、ぜひ注目して観てください」とコメント。

クリエーターたちが描き出す、哺乳類の美しさや強さ、そして人間との共生。同展と合わせて、その自由なイマジネーションの世界も楽しんでみてほしい。

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『大哺乳類展2ーみんなの生き残り作戦』

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