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岡田准一「前作を遥かに凌ぐ、良い作品」 『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』公開直前イベント、豪華出演者が勢ぞろい

ぴあ

『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』「公開直前!プレミアイベント」

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映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』が6月18日(金)より公開となる。本作の公開に先駆け「公開直前!プレミアイベント」が5月26日に無観客で開催され、主演の岡田准一をはじめ、木村文乃や堤真一、安藤政信、山本美月、江口カン監督が登壇した。

「今一番面白いマンガ」と称され、累計800万部の人気を誇る原作コミック『ザ・ファブル』(原作:南勝久 / 講談社「ヤンマガKC」刊)を映画化した前作は、世界基準アクションやハッピーな笑い、超豪華キャスト共演が大きな反響を呼び、累計130万人以上を動員する笑撃の大ヒットを記録。そして本作は全てがグレードアップした内容となっている。



イベントはレディー・ガガとアリアナ・グランデによる主題歌「レイン・オン・ミー」が流れ、爆発音とともに幕の中から登壇者陣が登場して始まった。続いて主演の岡田が「時給900円、そして伝説の殺し屋の男を演じました。1作目を超えなくてはならない、という裏テーマをミッションに掲げて取り組んできました」としてから「今の時代にエンタテインメントを届けるということを自分たちに語りかけながら、面白いものを目指そうとチャレンジした作品です」とあいさつ。

カーアクションについて、堤と共演した別作品を回想し「その時は道路交通法の規制で出来ないことがあり、CGを使ってトラックの上で戦うという演出にしたんです。でも本作では原作と同じく立体駐車場で(道路交通法に触れない)私有地でチャレンジすることができた」と振り返った。これに対して江口監督は「駐車場から車を落としたのですが、この場所を貸してくれた人もすごいなと思います(笑)」と話しつつ、最新鋭の機材を使った撮影を明かす。

主演として演じながら、ファイトコレオグラファーも務めたことについては「熱は伝染する、ということを意識していました。熱を現場で作らないと『危ないのでやめよう』となってしまう」と語った。それを一番感じたのが団地アクションの時だったという。「もちろん安全を考えながらも、お互いに信頼しながら本当に面白いものを目指して行けたという実感があります。準備期間からみっちり打ち合わせをしているので、アクションはみんなの力です」と、チームを称えた。

木村は岡田の指導について「1つ課題をクリアすると、次は2つ課題をくださるという、厳しい面もありました。ですが、役者だからこそ、私がどうしたらいいのかと固まった時に『アクションもお芝居、対話なんだよ』と教えてくださって。そこからアクションが楽しくなりました。貴重な体験でした」とコメント。岡田も太鼓判を押す。

岡田を師匠と仰ぐ安藤は「初めは『なぜ指導されなくてはいけないんだろう?』と思っていましたが、岡田の動きやアクションの哲学を目の前で見て、すぐに『弟子にしてください』と言ったんです(笑)』と絶賛。さらに「オープニングのカーアクションがすごい、CGかと思った」と熱弁すると、岡田が「CGです」と返して笑いが起きる場面も。



そして本作を語る上で欠かせないのが、殺しを禁じられ一般人として奮闘する、少しズレたファブルのコミカルな日常シーン。彼のアルバイト先がデザイン会社「オクトパス」だ。山本は「完成した作品を観た時、私はオクトパスの楽しいお笑いの現場しかやっていないのが申し訳ないくらい、あんなアクションが繰り広げられていたんだと思いました」と語る。それに対し江口監督は「きつい撮影が多かったので、オクトパスのシーンはスタッフみんな『オアシス』と呼んでいました」、岡田は「癒しでした。二朗さん、山本さんがいらっしゃって」とそれぞれ話した。

キーパーソンとなる因縁の敵・宇津帆を演じた堤真一は「こういう悪党は初めてでした。悪党にも何かしらの理由や思考回路があると思い、どういう人間なのか探ることを意識していました。表の顔、裏の顔と分けて考えるのはやめようと思い、表の顔は宇津帆の正義といいますか、そんなに悪いことではない、もしかしたら正しいことをしているのでは、という思いがベースにありました」と役のイメージを解説。

岡田との共演については「会うたびにどんどん体が変わっているんです。今日久しぶりに会ったら、今日もちょっと前とは違って。すっとしていますね。撮影の時は胸の筋肉がすごかったので」とした。岡田は現在「撮影がないので絞り期」としてから、「堤さんは大事なタイミングでご一緒になることが多くて。共演者として尊敬しています。堤さんがいるということは、これは大事な作品になるなと」としみじみ。

また平手友梨奈の熱演の話題になると、堤が「平手さんの変化する瞬間をどういうふうに出せるかなと思って演じていました。平手さんはとても素晴らしかったと思います」と評価。クライマックスの場面については、岡田が「とても大事なシーンで、ヒナコ(平手)の感情の流れを丁寧に汲み取れるように、3回くらい撮り直したこだわりのシーン」、江口監督が「堤さんが平手さんの中にあるヒナコを引き出そうとしてくださり、1度はOKを出したんですが頼み込んで、もう一度撮影したんです。そうしたら震えるような芝居が平手さんから出てきたので、本当に良かった」とそれぞれ絶賛した。



このコロナ禍での公開については、岡田が「エンタテインメントの大切さを求められる場面を感じます。緊急事態宣言のために撮影に影響を受けたこともあり、僕たちが戦っている意義や、どういう風に届けられるのかたくさん考えた」、堤が「本当に危機に直面している方々からしたら、それどころじゃないという気持ちもわかります。ただ、僕らにはこれしかできないということだけなので。偉そうなことは言えないですが、何かしらの形で救いになったり、元気付けになれば、救われるかなと思っています」と胸の内を明かす。

最後に岡田が「来月、6月18日に公開になります。前作を遥かに凌ぐ、良い作品になっていると思います。楽しみに待っていただけると嬉しいです」と岡田が公開への意気込みを述べ、イベントは締め括られた。

『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』
6月18日(金)より公開

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