20世紀フランスを代表する作曲家にして指揮者ピエール・ブーレーズ(1925-2016)といえば、クラシック史を彩る最高の叡智の1人だろう。そのブーレーズが1976年に、当時の文化大臣ミシェル・ギー及び、著名な芸術支援者ニコラス・スノーマンの支援を受けてパリに設立したソリストたちのアンサンブルが「アンサンブル・アンテルコンタンポラン」だ。
音楽におけるモダニズムの究極を表現するこの団体が、間もなく横浜公演を開催する(8月29日:神奈川県立音楽堂)。会場は、建築家前川國男設計による日本のモダニズムを代表する建造物「神奈川県立音楽堂」というのも意味深だ。プログラムには、ブーレーズを筆頭に、リゲティ、グリゼイ、一柳慧などなど、現代音楽の最先端をゆく作曲家の代表作がずらりと並ぶ。この強烈な刺激をどう受け止めるのかは、あなた次第だ。
●公演情報
8月29日(日)神奈川県立音楽堂
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
https://ongakudo-classic.com/21vol03/