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佐藤健、『るろうに剣心』共演の有村架純は「巴と同じくらいミステリアス」

ぴあ

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和月伸宏のコミックを実写映画化した人気シリーズ最終作『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の公開を記念した「10th アニバーサリーイベント」が5月17日、都内で行われ、主人公・緋村剣心を演じる佐藤健をはじめ、共演する有村架純(雪代巴役)、江口洋介(斎藤一役)、大友啓史監督が出席した。第1作『るろうに剣心』の撮影が始まった2011年から10年。各配信プラットフォームを通じて、全国のファンに“るろ剣”完結への思いを語った。

剣心の頬に刻まれた“十字傷の謎”に迫る『るろうに剣心 最終章 The Beginning』。かつての剣心の妻で、剣心が“不殺の誓い”を立てる理由となった女性・雪代巴との秘話が描かれる。

佐藤は現在公開中の『るろうに剣心 最終章 The Final』と本作の関係性について「2つで1つの作品だと思っています。コインの表と裏。見せている局面は違うが、精神は同じ」と力説。ただ、両者は「全然違う作品」でもあると語り、「今回は監督とも『ちゃんと時代劇をやろう』という共有認識があり、役作りも現場での居方も全然違った。役にここまで一体化できたのは、初めての体験」と振り返った。

雪代巴を演じ、シリーズに初参戦した有村は「このような時期ですが、健さん、大友監督をはじめ、皆さんの熱量が届いてほしいと祈っております。私も参加できてうれしいです」としみじみ。佐藤との共演を「剣心さんに気持ちを寄せて過ごしていたので、長く感じると同時に、あっという間という感覚も。夢の中にいる感覚だった」と振り返ると、佐藤も「我々は同じ夢の中にいたようですね」と大いにうなずいた。

お互いの印象は「巴と同じくらいミステリアスなんですよ。心の奥底に何か隠し持っていると思わせ、もっと知りたいと思わせる人。どんな長いセリフも間違えないし」(佐藤)、「心強い存在で、身を委ねることができた」(有村)と明かし、およそ1ヶ月に及んだ共演で紡がれた強い絆を披露していた。

江口は「なかなかヘビーな仕事だった」と10年の旅路を回想し、「これが皆さんに届いて、楽しいと言ってもらえれば、(コロナ禍が明けて)健くんともいい酒飲めそう」と期待感。大友監督は「ここにたどり着くまで10年、戦ってきました。今思うと美しいプロジェクトだった」と振り返り、「最終的に『The Beginning』は過去のどの作品とも違っている。剣心のルーツを描かないと、剣心を描いたことにならないし、技術で撮るよりも、心で向き合わないといけない領域が多かった」と話していた。

取材・文・写真=内田涼

『るろうに剣心 最終章 The Final』
公開中

『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
6月4日(日)より公開

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