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シュルレアリスムがモードに与えた影響とは? 展示「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」開催迫る

ぴあ

エルザ・スキャパレッリ《イヴニング・ケープ》1938年、京都服飾文化研究財団蔵、広川泰士撮影

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展示「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」が1月15日(土)~4月10日(日)で東京都庭園美術館 本館+新館で開催される。

20世紀最大の芸術運動であった「シュルレアリスム」は芸術の枠を超えて、人々の意識の深層にまで影響を及ぼした。革新的な意匠を生み出し、時代を先駆けようとする優れたクリエーターたちの表現は、時にシュルレアリスムの理念と重なり合うものであり、モードの世界にもそれに通底する斬新なアイデアを垣間見れるだろう。

一方、シュルレアリストたちと親交のあったエルザ・スキャパレッリは、シュルレアリスムの潮流のなかで示された特異な感覚を、モードの世界に積極的に取り込んでいく。またシュルレアリストたちは、帽子や靴、手袋といったファッションアイテムを霊感の源として、絵画や写真、オブジェといった作品のなかに生かしていった。

衣裳へのトロンプ・ルイユ(だまし絵)的なイラストの導入や、内側と外側の意識を反転させたようなデザイン等、シュルレアリスムを契機として出現したユニークな発想力は、まさに「奇想のモード」として今日にまで影響を与え続けている。

本展ではさらに、シュルレアリストの感性に通ずるような作品群にも注目し、現代の私たちからみた<奇想>をテーマに、16世紀の歴史的なファッションプレートからコンテンポラリーアートに至るまでを幅広く展覧。

シュルレアリスムがモードに与えた影響をひとつの視座としながら、その自由な創造力と発想によって、モードの世界にセンセーションをもたらした美の表現に迫る。

<展示構成>
第1章:有機物への偏愛
出展作家:ヤン・ファーブル、スティーヴン・ジョーンズ、ジャン・デュパ 他

第2章:歪む身体――歴史にみる奇想のモード
歴史的ファッションプレート / コルセット、纏足 / 着せ替え人形

第3章:髪(ヘアー)へと向かう、狂気の愛
出展作家:モーニングジュエリー / マルタン・マルジェラ 他

第4章:エルザ・スキャパレッリ
エルザ・スキャパレッリによるドレスや香水瓶

第5章:鳥と帽子
エルザ・スキャパレッリによる帽子 / 『VOGUE』表紙 他

第6章:シュルレアリスムとモード
・6-1:裁縫とシュルレアリスム
・6-2:分断化される身体
・6-3:物言わぬマネキンたち
出展作家:サルヴァドール・ダリ / ルネ・マグリット / マン・レイ / ハリー・ゴードン 他

第7章:裏と表―発想は覆す
出展作家:マルセル・デュシャン / マルタン・マルジェラ / ドルチェ&ガッバーナ 他

第8章:和装の奇想―帯留・花魁の装い
錦絵:歌川国貞 / 豊原国周 / 渓斎英泉 他

第9章:ハイブリッドとモード――インスピレーションの奇想
出展作家:舘鼻則孝 / 永澤陽一 / 串野真也 他

■展示情報
「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」
1月15日(土)~4月10日(日)
開館時間:10:00–18:00 (入館は閉館の30分前まで)
会場:東京都庭園美術館 本館+新館

休館日: 毎週月曜日 ※ただし3月21日は開館、3月22日(火)は休館
入館料:一般=1,400(1,120)円 / 大学生(専修・各種専門学校含)=1,120 (890)円 / 中・高校生=700(560)円 / 65歳以上=700(560)円
※カッコ内は20名以上の団体料金
※本展は日時指定の予約制。

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