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第1回:どんなヒーローにも“はじまり”がある。“シャン・チー”はどんな人物なのか?

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アイアンマン、スパイダーマンなど数々の人気ヒーローをスクリーンに登場させてきたマーベル・スタジオ映画がこの秋、新たなヒーローをおくりだす。その名はシャン・チー。間もなく公開になる映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』では彼がどこから来たのか? そして、彼が何と戦うのかが壮大なスケールで描かれる。

思い返せば、現在ではおなじみになっているキャラクターたちにも“はじまり”の物語があった。その後、シリーズがどれだけ続いても、“アベンジャーズ”としてヒーローたちが結束しても、そのキャラクターの“はじまり”の物語、デビュー作は1度だけ。そこには特別な魅力があるのだ。

この秋、私たちが胸を熱くさせた、マーベル映画の魅力の真髄とも言えるヒーローの“はじまり”の物語が再び描かれる!

彼らはこうして“マーベルのヒーロー”になった

マーベルの世界を創造したひとりで、2018年にこの世を去った巨匠スタン・リーは生前、繰り返し「マーベルが舞台にしているのは、窓から見える現実の世界なんだ」と言い続けてきた。

マーベル・スタジオ映画に登場するキャラクターたちは空を飛び、巨大なハンマーで敵をなぎ倒し、時に時空間さえ超えてしまうが、その誰もが私たちが窓を覗きこむと見える普通の人々だ。彼らも私たちと同じようなことで悩んだり、喜んだり、好きな相手の前で緊張したり、社会の課題について考えたりする。マーベル・スタジオ映画は壮大な世界や、極限状態を何度も描いているが、私たちは難題に対峙するキャラクターに思わず共感したり、好きになってしまう。時にはスクリーンを見つめながら“もし、自分ならどうするだろう?”と思うかもしれない。

そんな彼らはどのようにして強大なパワーを持つヒーローになったのだろうか?

天才発明家にして巨大企業の社長トニー・スタークがヒーローになったのは“生き延びる”ためだった。彼はある日、テロ組織“テン・リングス”に拉致されてしまい、生き延びるため、脱出するためにパワードスーツを開発。やがて兵器を売って莫大な富を手にした自身の過去と対峙するべく“アイアンマン”として活動することになる。拉致事件さえ起こらなければ、スターク社長は巨大産業のトップとして悠々自適に暮らしていたかもしれない。しかし、彼は事件を機に変化することを選んだ。

望んでいないのに特別な力を手にしてしまった者たちもいる。平凡な高校生ピーター・パーカーは、ある日、特別なクモに噛まれたことで超人的な力を手にしてしまう。彼は自分の力を正しく使わなかったことで愛する家族のひとりを失い、“大いなる力には、大いなる責任が伴う”という言葉を胸にスパイダーマンになった。

生まれた時から戦いを宿命づけられている者もいる。アスガルドの軍団を率いる神オーディンの子として生まれたソーは、王国を継ぐ地位にあるが若い頃は未熟で、自身の行動により数多くの危機を招いてしまう。このまま逃げ出すのか? それとも戦うのか? ソーは何度も選択の場に立ち、傷つきながら成長していった。

一方で、自ら意思でヒーローになろうとしたキャラクターもいる。正義感の強い青年スティーブ・ロジャースは自ら“超人兵計画”に志願し、特殊な血清を与えられてパワーを手に入れ、"キャプテン・アメリカ”として活動することになる。また、少し高飛車な医師スティーヴン・ストレンジは交通事故でマヒしてしまった身体を治療するべく魔術の世界に足を踏み入れ、やがて“ドクター・ストレンジ”として活躍する。

どのキャラクターも最終的には驚異的なパワーを駆使して戦うことになるが、誰もが私たちの社会にいてもおかしくない普通の人々だ。会社の社長、外科医、好きな娘にアタックできない高校生、親の代を継ぐことに迷っている長男……そんな人間が驚くべき事件や運命に巻き込まれ、悩みながら“はじめての決断”をする。

ヒーローのはじまりの物語=オリジン・ストーリーには何度観ても色あせない特別な輝きがあるのではないだろうか。

どの主人公の前にも立ちはだかる“運命”という名の壁

マーベル・スタジオ映画は、いつも“選択”と“運命との戦い”を描いている。どの作品にも敵キャラクターが出現するが、物語の中心に置かれているのは、主人公たちの苦悩と選択、そして成長のドラマだ。

主人公たちは自分で望んだにせよ、やむなくにせよ、パワーを手に入れることを選び、ヒーローとして活動することになる。しかし、そのことで新たな問題や、悩みが発生してしまう。

敵を倒せば、さらに強い相手が出現する。ヒーローとして活動する時間が長くなればなるほど、家族や愛する人と過ごす時間は減っていくし、自分の正体を人々から隠し通すことも難しくなってくる。守りたいものが増えると戦いで命を落とすことの恐怖は増していく。自分の持つ大きなパワーをどう使うべきなのか立ち止まって考えてしまう。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』を手がけたアンソニー・ルッソ監督はこう語る。

「ヒーローになることは利点もありますが、結果として多くの犠牲を払わなければならない。その時、彼らはどの段階で代償を支払い続けることの“限界”を迎えるのか? どれほどの代償を支払って彼らは目的のために行動しようとするのか?」

神の子ソーは、自分が故郷アスガルドをまとめるだけの器があるのか何度も迷いながら戦い、敗れては傷つき、“王の子”として生まれてしまった運命に向き合う。ピーター・パーカーはスパイダーマンになってしまったばっかりに、好きな娘に“秘密”を抱えたまま接しなければならないことに悩む。キャプテン・アメリカは自分で望んだ道なのに、結果として数十年に渡って眠りにつくことになり、愛する人との時間を共に過ごすことができなかった。

マーベルの主人公たちは選択し、戦いを続ける中で様々な難題に直面する。それは逃れられない運命なのだろうか? 人は運命に立ち向かうことができるのだろうか? 近ごろディズニープラスで配信され人気を集めたドラマ『ロキ』でもこのテーマが繰り返し描かれた。映画館とディズニープラスで公開中の『ブラック・ウィドウ』ではナターシャが熾烈な戦いを繰り広げる中で、幼い頃に親と離れてスパイとして生きざるを得なかった自分の半生を振り返る。最大の敵はボスキャラではない。自分自身の運命だ。

だからこそ私たちはマーベル・スタジオ映画に魅了され、深くハマり、繰り返し鑑賞したり、キャラクターについて考えたりするのではないだろうか?

マーベル・スタジオ映画では主人公はいつも“運命”という名の壁に立ち向かう。結果としてドラマが生まれ、深みが生まれ、やがて唯一無二のヒーローが生まれるのだ。

そしてマーベルに新ヒーロー“シャン・チー”が新加入!その特徴は?

これまでのマーベル・スタジオ映画を振り返ってみると、間もなく公開になる『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、マーベル・スタジオ映画の“はじまり”の物語として集大成的な作品になりそうだ。

本作の主人公シャン・チーはサンフランシスコのホテルで働く平凡な男だ。心優しく、仲間からも愛されていて、穏やかな笑顔が印象的な青年だが、実は彼には秘密があった。

シャン・チーはかつて父が率いる犯罪集団で最強の武術を身につけており、父のあとを継いで、組織の後継者になることを期待されていたのだ。しかし、あまりにも心優しいシャン・チーは自ら戦うことを禁じて、父のもとを離れて姿を隠した。

ところが、悪に染まったシャン・チーの父は、恐ろしいほどのパワーを秘めた伝説の腕輪“テン・リングス”を操り、世界を脅かす存在になる。一度は過去を、自身の運命を捨て、穏やかな日々を選んだシャン・チーは再び選択を迫られる。

彼は封印した力を解き放つのか? 逃れられない運命に彼はどう向き合うのか? 最強にして自らの力を封印した男シャン・チーの“はじまり”の物語がいま、明かされる!

シャン・チーは、これまでのマーベルの主人公たちと同様、観客が思わず好きになってしまう愛すべき人物で、私たちの身近な存在に思える。

そして彼もまた、アイアンマンやソーやブラック・ウィドウと同じく“運命”という名の壁に立ち向かう。さらにやっかいなのは、本作で彼が対峙するが実の父親だということだ。これまでもマーベル・スタジオ映画では様々な親子のドラマが描かれてきたが、シャン・チーは自らを過酷な運命に導き、世界を危機に陥れようとしている実の父と戦うことになる。親の道を継ぐことを拒んだとは言え、実の父を容赦無く倒せるものなのか? これまで以上に緊迫したドラマが描かれることになりそうだ。

もちろん、これまで通り、いや、これまで以上に大規模で、テンションの高いアクションシーンが次々に登場することは言うまでもない。路上でのド派手なバスの暴走シーンや、肉体を駆使したアクロバティックなバトル、そして自ら意思を持つかのように動き、手にした者に恐るべきパワーを与える腕輪“テン・リングス”を交えた決闘……鍛え上げられた肉体から繰り出される技の数々を楽しめる、マーベル・スタジオ映画では“ありそうで実はこれまで描かれてこなかった”アクションが楽しめる。

マーベル・スタジオ映画は、そのすべてが同じ世界観を共有しており、シャン・チーは本作でデビューを飾るだけでなく、今後のシリーズでも重要な役割を果たすことになるだろう。さらには本作で“今後のマーベル・スタジオ映画”の方向性を決める出来事や設定が明かされる可能性もゼロではない。

歴代のマーベル・スタジオ映画の重要な要素をすべて兼ね備え、まだ誰も観たことない展開が待つ『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、マーベル新シリーズの“真のはじまり”を告げる最重要作になる!

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
9月3日(金)劇場公開

(C)Marvel Studios 2021

『アベンジャーズ』
ディズニープラスで配信中

(C)2012 MARVEL

『アベンジャーズ/エンドゲーム』
ディズニープラスで配信中

(C)2019 MARVEL

『ブラック・ウィドウ』
映画館&ディズニープラス プレミアアクセスにて公開中
※プレミアアクセスには追加支払いが必要です。

(C)2021 MARVEL

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