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木谷 節子

アートライター

森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私

映像作品『エゴオブスクラ(「闇に包まれた曖昧な自我」の意)』を中心に、「さまよえるニッポンの私」を深く考察する森村泰昌の個展。というわけで、本展を理解するには、約50分の映像作品『エゴオブスクラ』を見ないことには始まらない。美術館のホームページで上映時刻を確認し、時間に余裕を持って訪館することをオススメする。その上で展覧会「エゴオブスクラ」についていえば、これはもう、森村芸術の核心を突く展覧会と言っていいのだろう。彼がなぜ絵画や映画、歴史の登場人物に扮するようになったのか? なぜあれほどまでにマリリン・モンローと三島由紀夫にこだわってきたのか? 様々な理由や背景が見えてくる。森村の見解を象徴するようで印象深かったのは、モンローの真っ赤なマニキュアをしたまま手袋をはめて、軍服姿の三島由紀夫に変身したシーン。また'70年大阪万博のテーマソングを彷彿とさせる脱力系エンディングテーマもじわじわきた。

20/3/18(水)

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