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水先案内人のおすすめ

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エンタテインメント性の強い外国映画や日本映画名作上映も

植草 信和

1949年生まれ フリー編集者(元キネマ旬報編集長)

菊とギロチン

第1次世界大戦後の大正時代を舞台に、農村を中心に活況を呈していた「女相撲興行」の女力士たちと、格差のない理想世界を実現させるために「ギロチン社」を結成した若きアナキストたちの出会いを描いた3時間9分の異色のエンタテインメント超大作。予告編が流され始めた3月、初めて女力士の映像に接して度肝を抜かれて以降、完成を待望していた。予感どおり、異能な女性たちのエネルギーが噴出する異色の人間ドラマになっている。彼女たちと絡み合うアナキスト、警官、在郷軍人、ヤクザ、地主、百姓などがぶつかり合い、大正時代の不寛容に向う混沌とした世相が見事に活写されているのだ。今の日本映画界は能天気、ぬるま湯的な青春映画ばかり...

18/7/3(火)

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