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木谷 節子

アートライター

円山応挙から近代京都画壇へ

応挙に始まる円山・四条派の系譜を、円山応挙・呉春から竹内栖鳳や上村松園まで、一挙に紹介する展覧会だ。今でこそ、江戸絵画といえば、伊藤若冲や曾我蕭白など「奇想の画家」たちが人気だが、18世紀の京都画壇で常に一番人気を誇っていたのは、誰もがわかる画題を平明で格調高く描いた応挙であった。この応挙に学び、円山派の写生画と南画を融合させて洒脱な画風を確立したのが、四条に住んでいた呉春である。兄弟のような「円山・四条派」、しかしなんだかぼんやりして実態がつかめない……、と思っていたら、2つ合わせて「京都のスタンダード」=「京都派」と思えばいいのだと、展覧会の担当者が教えてくれた。なるほど、応挙が作り上げた「京都の当たり前」があるからこそ、若冲や蕭白の奇想が生きるのか。

19/8/10(土)

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