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水先案内人のおすすめ

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歌舞伎とか文楽とか…伝統芸能ってカッコいい!

五十川 晶子

フリー編集者、ライター

十二月大歌舞伎

12月の歌舞伎座は女方の競演に注目したい。坂東玉三郎という希代の立女方を、中村梅枝、中村児太郎、中村壱太郎という若女方たちが仰ぎ見る。そんな姿が見えてくるようだ。 まずは夜の部の『壇浦兜軍記 阿古屋』。女方が主人公となる演目は実はそう多くないが、この『阿古屋』はその中でも大役中の大役だ。匂い立つような傾城の阿古屋が、恋人の景清の行方について取り調べを受ける。その拷問の責め具に、琴、三味線、胡弓が用意され、役人畠山重忠の前で阿古屋が弾くことに。その音色が澄んでいるため、阿古屋の「証言にまちがいはない」と解放されるのだ。挿し物で彩られた伊達兵庫の鬘と、ずっしりと豪華なうちかけの衣裳のまま、役者自...

18/11/24(土)

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