チャンネル開設10周年を迎えたYouTuber・ポッキー『ぽきゅるて! in Osaka「Black」』でファンに感謝「事務所にも入っていない僕が実現できたのは、みなさんのおかげ」【レポート】
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『ぽきゅるて! ~もう10周年って怖くて笑う~ in Osaka』夜の部「Black」 Photo:大久保啓二
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すべて見るText:田辺ユウキ Photo:大久保啓二
2013年にYouTubeチャンネルを開設し、10周年を迎えた人気ゲーム実況者のポッキー。6月8日、それを記念したイベント『ぽきゅるて! 〜もう10周年って怖くて笑う〜 in Osaka』の夜の部「Black」が、COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール(大阪)でおこなわれた。
2部制で開かれた今回の大阪公演。昼の部「White」では、ファンであるポキナーの協力のもとで落ちものパズルゲーム「スイカゲーム」にチャレンジしたり、ポッキーの友人でゲストのれんとバトルゲーム「Party Animals」で対決したりするなどし、全編に渡って笑わせた。続くこの「Black」では、そういったユーモアはもちろんのこと、ポッキーの頼もしさや格好良さも際立つ展開となった。
オープニングでは、東京公演や大阪公演の「Withe」でも披露されたチームダンス。「Black」に合わせて黒の衣装で登場したポッキーは、両手を広げて「もっと、もっと」とポキナーを煽る仕草をみせる。ミュージシャンのライブさながらの空気感に、グンとあがるボルテージ。しかし突然、ポッキーのダンスのステップに乱れが。踊り終わった後、ポッキーは「みなさんこんばんは! いやー……慣れないことをするものじゃないですよね。やっちゃった。こんな振付、ないからね。リハでは完璧だったのに」と振付ミスを認め、「もう一回やっていい?」とお願いしてポキナーを笑わせた。それでも「夜はキラキラスーツを着てみました。どうですか、これ」と尋ねると、「きゃー!」と歓声が巻き起こり、ポッキーも「素晴らしく嬉しいです」と満足げ。
“爆弾たこ焼き”リベンジ「もしかして、ビジネスチャンス?」
最初のコーナーは、「White」で大失敗した直径10センチの“爆弾たこ焼き”作り。ただ、たこ焼き屋の大将に扮したれんは「White」でたこ焼き作りにトラウマが植え付けられたのか「俺はもうたこ焼きはやりません!」と、ポッキーにたこ焼きピックを託すことに。
ポキナーの多数決で、具材として選ばれたのは、大阪のご当地菓子「面白い恋人」、大阪名物「551の豚まん」、そしてポッキーの大好物として知られる納豆。具材を入れ終わりポッキーがいざ、たこ焼き機の前へ。キラキラスーツ姿でたこ焼きを焼く自分の映像を見て「ホストクラブの厨房?」と冗談を飛ばしながらも、「White」のときとは打って変わり、きれいに生地をひっくり返していく。そして外はカリッと、中はトロッとした“爆弾たこ焼き”ができあがっていく。
かたわらでは、れんもノーマルタイプのたこ焼きを作りに励む。そしてれんが「これ、誰かに食べてもらいたい」と客席へ降りて向かった先は、公演を見に来ていたゲーム実況グループ・ぽみそしるのメンバーのところ。同グループのネフライトは「いただきます。ふふふ。最高」、あきピヨは「れんさんが作ったたこ焼き、やっぱちげえわ」、のばまんゲームスは「私たちが食べても良いんですか!」とコメントするなど“いつメン”のサプライズ登場に好評を集めた。
そんななか、ついに“爆弾たこ焼き”も完成。ポッキーは頬張った瞬間「うまい。納豆、やっぱいいわ。めっちゃいいたこ焼きができた。大阪で納豆たこ焼きとかってあるのかな。もしかして、ビジネスチャンス?」と“大阪進出”をにおわせた。
れんの映画のような台詞「俺のことは放って、行ってくれ!」
次はゲーム実況のコーナー。最初にプレイしたのは、大きな声を出してしまうとゲームオーバーになるホラーゲーム「DON’T SCREEM」だ。プレイヤーは森のなかをさまようキャラクターを操作し、ミステリアスな出来事に襲われながらもそれに耐えてクリアを目指すこのゲーム。ポッキーはもちろんのこと、ポキナーも声をあげると内蔵マイクが反応してしまう。
「よし、じゃあいくよ」とポッキーは慎重にゲームをスタートさせるが、いきなり「ハハハ、怖い」と大きな声が出てしまって“瞬殺”。その後もポキナーからの小声の「がんばれ」にウケてしまってアウトになるなど、なかなか前に進むことができない。それでも、声が出そうになると「ぐっ…!」と堪えるなどしてなんとか中盤まで到達。ただ最後には「うおおおーい」と絶叫してしまい、あと一息のところで終了。ポッキーは「いやあ、悔しい」と、思わず近くにあった大うちわを握りしめた。
続いて、れんと協力プレイで臨む「Human Fall Flat」。ふにゃふにゃのキャラクターを操作し、ふわふわした夢の舞台で、物理型のパズルを解きながらステージを進めていくゲームだ。
ここで発揮されたのが、ポッキーの頼もしさ。ポッキーは“崖”から落ちそうになるれんを助けたり、難易度が高いジャンプを成功させたり大奮闘。間もなくステージクリアとなりそうなところで、ゲームコーナー終了の鐘が鳴るも「待って待って、もうちょっとだから」とギリギリまで粘ったところは、まさにゲーム実況者としての意地。
最後は“崖”から落ちそうになったれんが「俺のことは放って、行ってくれ!」と自らを犠牲にし、ポッキーがゴールへ辿り着いた。二人は「めっちゃ疲れた」と言いながら、「最後に協力できて良かった」と喜んだ。
ポッキーも驚いた大阪公演の熱気「大阪、激アツですね」
本編最後は、「White」でもおこなわれた「ちゃ番出口」。照明が落ちる前後で、ステージ上のセット、客席の雰囲気などのなにが違うかを10分以内に探す“リアル異変探し”だ。
ここで活躍したのがポキナーたち。ステージの背景にあるスクリーンに映し出されていたイベントロゴの「10th anniversary」が「10th anniversay」になっているのを発見したり、たこ焼きの模型が本物のたこ焼きになっていることを指摘したりして、ポッキーを助けた。そのほか、ポッキーの私物であるYouTubeチャンネル登録者数10万人達成時に贈られる記念盾が紛れ込んでいたりして、れんが「大阪に来る前に、バレないようにスススーっと。盗み放題でした」と明かし、ポッキーが「普通に通報したらアウトだよ!」とクレームを入れる一幕も。そんなこんなで、2度のチャレンジはどちらも全問正解でクリアした。
アンコールでは、まずKanariaの「エンヴィーベイビー(ENVY BABY)」をカバー歌唱。ただ、たかれたスモークの量が多すぎて「この曲は東京公演から歌っているんですけど、もう、もう、すごかったよね。(用意された)椅子の位置が分からなかった。どこだろうって、さまよったもん」とびっくりしながら、歌い上げた。
最後は、ファンへの感謝の気持ちを詞に込めたオリジナル曲「ドリームログ」。ポッキーは「今回の『ぽきゅるて!』のために書き下ろして、ちょっとだけ作詞もやりました。10周年だから、こういう想いがあるんですって。僕の気持ちを反映してもらった曲です。みんなへの思いを込めて歌います」とMCし、客席を練り歩いてポキナーとハイタッチしながら歌った。
ポッキーは「歌詞、見てくれたかな? この曲、とってもお気に入りなので喜んでくれてうれしいです」と多幸感溢れるムードに感激した様子を見せ、「これからも動画、見てくれますか。応援してくれますか。大阪、激アツですね」「今回、来てくれて本当にありがとうございました。事務所にも入っていない僕が(公演を)実現できたのは、みなさんのおかげです」と名残惜しそうに何度も感謝の言葉を口にした。
公演のラストには「See you soon…!」の文字がスクリーンに映し出され、イベントでの再会を約束して今回の大阪公演は幕を閉じた。

★昼の部「White」のレポートはこちら
<公演情報>
『ぽきゅるて! ~もう10周年って怖くて笑う~ in Osaka』
2024年6月8日(土) 夜の部「Black」
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
ポッキー YouTubeチャンネル:
https://www.youtube.com/pockysweets
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