水先案内人による東京国際映画祭ガイド
「ワタシはコレが観たい!」
メジャー作品からアート作品まで世界各国の映画が集結する東京国際映画祭がいよいよ10月28日から開幕! 今年は世界各国から集まった映画人との交流の場も増え、多彩なプログラムが企画されている。
ぴあでは、映画ツウでもあるぴあ水先案内人の方々に注目する部門と作品をリサーチ。 19日には一般発売もスタートするが、映画祭でどれを観ようか迷っている方、ぜひ参考にしてみてください!
今年のTIFF主要部門
コンペティション 作品一覧
世界各国から集まった長編映画(今年1月以降に完成した作品が対象)の中から厳正な審査を受けた15本の作品を上映。今年は110の国と地域から2,023本もの応募が! クロージングセレモニーでは各賞が決定する。
アジアの未来 作品一覧
今回で11年目を迎えるアジア・コンペティション部門。長編3本までのアジア(日本・中東を含む)の新鋭監督の作品が対象となる。今年は日本映画2本が入選し、入選10作品すべてが世界初上映となる。
ガラ・セレクション 作品一覧
今年の世界の国際映画祭で話題になった作品、巨匠監督の最新作、本国で大ヒットしたエンタメ作など日本公開前の最新作13本をプレミア上映。松重豊が初の監督・脚本を手掛ける『劇映画 孤独のグルメ』の上映も!
ウィメンズ・エンパワーメント 作品一覧
今年新設された、東京都と連携し女性監督の作品、あるいは女性の活躍をテーマとする作品に焦点をあてた部門。ドイツから香港、テヘランから近未来的日本まで、女性の複雑な諸相を描いた女性監督による作品を特集する。
ワールド・フォーカス 作品一覧
現在の世界の映画界の潮流を示す作品を上映。ナンニ・モレッティや生誕100周年となるマルチェロ・マストロヤンニなどのイタリア特集、メキシコの巨匠 アルトゥーロ・リプステインの特集上映を開催!
Nippon Cinema Now 作品一覧
この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点で選考された作品を上映する。また、今年はジャンルを超えて振り幅の大きい野心作を撮り続けている入江悠監督の特集上映も!
アニメーション 作品一覧
国内の最新作と海外での話題作を集め12作品上映。またレトロスペクティブは『宇宙戦艦ヤマト』放送開始50周年記念で劇場版の4K上映を行い、アニメーション関連のシンポジウムも3つ開催。
日本映画クラシックス 作品一覧
日本映画の名作クラシック作品を上映する部門。今年は生誕100周年の増村保造監督や没後10年の高倉健の特集を開催する。
ユース 作品一覧
少年少女に映画の素晴らしさを体験してもらうための作品をお届け。「TIFFチルドレン」ではサイレント映画の名作をパフォーマンス付きで、「TIFFティーンズ映画教室」では中学生たちが制作した映画をスクリーン上映!
TIFFシリーズ 作品一覧
TV放映、インターネット配信等を目的に製作されたシリーズものを日本国内での公開に先駆けスクリーン上映。今年はアルフォンソ・キュアロンの話題作やゴダールが死の前日に完成させたという作品の上映も!
映画ツウが注目する今年のみどころは!?
水先案内人による東京国際映画祭ガイド
相田冬二(Bleu et Rose/映画批評家)
注目の部門
ラヴ・ディアスやアルベルト・セラを擁するこの部門は質量ともに抜きん出ている。中でも注目は『スウェーデン・テレビ放送に見るイスラエル・パレスチナ 1958-1989』だろう。アクチュアルであると同時に、映像の力に回帰するような一作をしっかり紹介する姿勢は「国際映画祭」の名にふさわしい。
ワタシはコレが観たい!
『Scénarios & Exposé du film annonce du film “Scénario”(シナリオ)』(TIFFシリーズ)
『娘の娘』(コンペティション)
『劇映画 孤独のグルメ』(ガラ・セレクション)
ゴダールの真の遺作『シナリオ』がお披露目されるときめきをどのように言語化したらよいのだろう! そして、『台北暮色』のホアン・シーがアジアの至宝シルヴィア・チャンと組んだ『娘の娘』はなんとコンペティションに登板。なんらかの賞が期待される。数々の名監督に信頼されてきた名優、松重豊が自身の当たり役で遂に監督デビューする『劇映画 孤独のグルメ』もまた、映画祭のハレ感を大いに盛り上げてくれる。
伊藤さとり(映画パーソナリティ・評論・心理カウンセラー)
注目の部門
他国の映画祭に比べ、あまり目立った動きを見せていなかった「女性映画人」にスポットを当てる活動を、今年、TIFFでは女性監督の作品上映と共にシンポジウムも行う。メジャー映画での制作にも女性監督が増えることを目指し、どんな話し合いが行われるのかは興味深い。更に日本の女性監督陣が登場する『映画をつくる女性たち』は見逃せない。もちろん映画ファンや製作陣にも女性の視点で描かれる物語のテーマについて触れる機会となるだろう。
ワタシはコレが観たい!
『小さな私』(コンペティション)
『メモワール・オブ・ア・スネイル(原題)』(アニメーション)
『10セカンズ』(ウィメンズ・エンパワーメント)
『少年の君』の存在感と共に演技が素晴らしかったイー・ヤンチェンシー主演作『小さな私』。生きづらい社会に焦点を当て続けるヤン・リーナー監督の新作ならば期待大。今回、監督が着目したのは、障がいがある若者とその母と祖母という家族。この家族構成から見えてくる問題から何が考えられるか。今、社会的マイノリティの人々の日常を描く作品が世界的にも増えつつあるので、国の問題や無意識の差別に気づく作品になっていそうだ。
クレイアニメーションという温もりある作風から綴られる『メモワール・オブ・ア・スネイル』が、アニメーションの最高峰である映画賞アヌシーで最高賞受賞作というのだから見逃せない。丁寧に生み出されたキャラクター達の動きを楽しみながら、カタツムリ集めが趣味の孤独な少女の数奇な運命を目撃したい。
学校内での子どもの問題となると、当事者だけではなく親とカウンセラー、教師との話し合いが行われるのが現代社会。『10セカンズ』はそこに注目し、正体不明のカウンセラーを登場させることで、親と教師が翻弄されていくのではと予測。会話劇から見えてくる人間心理と社会問題が描かれていくに違いない。
イソガイマサト(フリーライター)
注目の部門
映画祭の顔でもある「コンペティション」が今年も気になる。日本、中国、香港、台湾、フランスはもちろん、カザフスタンやスロバキア&チェコなどから渾身の力作15本がエントリー。生と死、暴力や貧困、封印していた過去やその国が抱える問題などに独自の映像表現と話法で迫っている作品が多くて興味深い。審査委員長のトニー・レオンや審査員のジョニー・トー監督らが日本の3作品にどんな評価を下すのか? そこも個人的には楽しみ。
ワタシはコレが観たい!
『死体を埋めろ』(コンペティション)
『トラフィック』(コンペティション)
『冷たい風』(アジアの未来)
観たことがない映画と出会いたい。その機会が訪れるかもしれないのが映画祭の醍醐味だが、今年、勝手にイメージを膨らませて期待しているのは次の3作品。
『死体を埋めろ』はブラジルの俊英マルコ・ドゥトラの最新作。禍々しいタイトルもさることながら、主人公が轢き殺された動物の死体を回収する男というところに妙に惹かれる。そんな仕事があるのか? 仕事ではなく、動物の死を悼むように自発的にやっている行為なのか? そんな彼が遭遇する異様な出来事って何? これは観ずにいられない。
『トラフィック』の場合は、「実際に起きた美術品盗難事件をヒントにヨーロッパの貧困問題を描く」という映画の構造が琴線に触れた。どんな事件にも当事者しか知らない真実があるが、『母の聖戦』(21)でも実際の事件を扱ったルーマニア出身のテオドラ・アナ・ミハイ監督が今度は何を炙り出すのか? そこを見届けたい。
挑発的なスタイルにワクワクしているのはイラン映画の『冷たい風』。雪山で登山隊が遭難する。やがて死体が発見され、さらに15年前の事件が浮上し……。その顛末をほぼ主任調査官の主観ショットだけで描いたというから驚く。ほかでは味わえない緊張感を楽しみたいと思っている。
水上賢治(映画ライター)
注目の部門
コンペティションも興味深いが、ここ数年、個性的かついい意味で型にとらわれていないアジアの新たな才能に出会っているので今年はこの部門を注視したい。アジア各国の新鋭監督の作品が並ぶ中、ツァイ・ミンリャン作品でおなじみリー・カーション主演で音楽を坂本龍一が担当している蔦哲一朗監督の『黒の牛』と近藤亮太監督のホラー『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の日本人監督がどのような評価を受けるかも気になる。
ワタシはコレが観たい!
『娘の娘』(コンペティション)
『トラフィック』(コンペティション)
『ファントスミア』( ワールド・フォーカス)
こちらはシンプルに気になる監督の作品を。『娘の娘』は、名匠・ホウ・シャオシェンに師事したホアン・シー監督の新作。デビュー作『台北暮色』に続く本作では、アジアを代表する大女優のシルヴィア・チャンを迎えて、どのような作品を作り上げたのか注目したい。
『トラフィック』は、ルーマニアの新鋭、テオドラ・アナ・ミハイ監督の新作。『母の聖戦』は、社会派ドラマとして親子物語としてアクション映画としての強度を兼ね備えたエネルギッシュな一作だったが、実際に起きた美術品事件をヒントに欧米の貧困問題に言及したという本作は、どう仕上がっているのか非常に楽しみ。『4ヶ月、3週と2日』や『ヨーロッパ新世紀』などで知られるクリスティアン・ムンジウ監督がプロデュースと脚本を担当しているのも気になる。
『ファントスミア』のラヴ・ディアスは、もはや映画祭でしか観ることができない状況になりつつあるのが日本の現状だ。246分で、どんな世界を見せてくれて、どのようなことを体感させてくれるのか。最後にもう一本。小田香と吉開菜央という気鋭の映画作家であるふたりが顔を合わせた『Underground アンダーグラウンド』も期待している。
坂口英明(ぴあ編集部)
注目の部門
世界の国際映画祭で話題になった作品など日本公開前の最新作をプレミア上映する企画。出演スターも集う華やかさも魅力ですが、目利きのセレクションが絶品。2023年には『異人たち』『ゴールド・ボーイ』『夜の外側』『哀れなるものたち』など、いま見直すとこんな作品も上映されていたのかと驚きます。今年も、ディーン・フジオカ主演の『オラン・イカン』や香港映画歴代No.1ヒットの『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』などが! 秋から来年にかけて話題を呼びそうな作品を先取りしたい方にはオススメです。
ワタシはコレが観たい!
『ブラックドッグ』(ガラ・セレクション)
『Spirit World(原題)』(ガラ・セレクション)
『黒の牛』(アジアの未来)
『ブラックドッグ』は第77回カンヌ映画祭「ある視点」部門の最優秀作品賞を受賞した中国映画。オートバイに乗った孤独な青年とサイドカーに静かに同乗する黒い犬のスチールに心動かされました。ジャ・ジャンクーが特別出演しているというのにも興味をひかれます。
カトリーヌ・ドヌーヴ主演の『Spirit World』は、今年の釜山国際映画祭のクロージングで上映された作品。世界的な歌手が日本ツアー中に亡くなり……という死後の世界のドラマのようです。高崎市で撮影され、日本の俳優も多く出演しています。堺正章とドヌーヴの共演、想像をしたこともない組み合わせ! 何だかわくわくします。
禅の教えで使われる「十牛図」に着想を得た物語、というのが『黒い牛』。「京都映画企画市」という企画コンテストで受賞し、長編映画に発展した蔦哲一朗監督の作品。ツァイ・ミンリャン作品でおなじみの台湾の名優リー・カンションが主演。となると、あの世界をどんな風に映像化したのかが、楽しみです。
村山 章(映画ライター)
注目の部門
ワールド・フォーカス(「メキシコの巨匠 アルトゥーロ・リプステイン特集」)
メキシコのリプステイン監督といえば、『ハネムーン・キラーズ』のモチーフでもある実在の殺人カップルをモデルにした『深紅の愛』が有名……と、知識はあるものの、『深紅の愛』も含めてちゃんと観たことがなかった。映画祭サイトのスチールを見るだけでただごとでないオーラがスゴい。特集という形で5作品も字幕付きで観られるのは貴重! 世界各地の知られざる映画が集まるワールド・フォーカスは常に最注目部門のひとつかと。
ワタシはコレが観たい!
『煙突の中の雀』(ユース)
『ぺぺ』(ワールド・フォーカス/第21回ラテンビート映画祭 IN TIFF)
『ディスクレーマー 夏の沈黙 チャプター1-4』(TIFFシリーズ)
やたらと不穏な家族ドラマが面白すぎた『ストレンジ・リトル・キャット』のラモン・チュルヒャー監督の最新作『煙突の中の雀』がしれっとユース部門で上映されるとのことで、世間の注目度はともかく、ここで観ておかないといけない予感がする。とてもする。
『ぺぺ』はNetflixの『ナルコス』などでおなじみの麻薬王パブロ・エスコバルが私設動物園のために捕獲しようとしたアフリカのカバの視点から描いたカバ映画だそうで、なにそれ面白そう! 仮に思ったような映画じゃなかったとしてもカバの映画に出会える機会は人生でもなかなかないでしょう。
アルフォンソ・キュアロン監督、ケイト・ブランシェット主演のミニシリーズ『ディスクレーマー 夏の沈黙』はAppleTV+で観られるが、キュアロンの盟友ルベツキと、『アメリ』やコーエン兄弟とのコラボで知られるブリュノ・デルボネルのふたりが撮影監督ってどれだけ豪華な布陣なのか。そりゃあスクリーンで観たいよ。
平辻 哲也(映画ジャーナリスト)
注目の部門
映画祭の華はコンペ。トニー・レオン審査員長を始め5人がどんな作品を選ぶのか。審査員には橋本愛、キアラ・マストロヤンニのふたりの女優が入っており、その色が出るのか。05年の『雪に願うこと』以降、日本映画がグランプリを受賞していないが、日本映画の受賞はなるか。注目したい。
ワタシはコレが観たい!
『雨の中の慾情』(コンペティション)
『敵』(コンペティション)
『黒の牛』(アジアの未来)
『雨の中の慾情』はつげ義春の原作を日本と台湾の合作で映画化。監督の片山慎三は、私が1次審査員を務めたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭において、『岬の兄妹』で国内コンペティション最優秀作品賞&観客賞を受賞し、以降、商業映画の世界で活躍。その進化を見届けたい。
『敵』は10代の頃からファンの筒井康隆さん(原作)と吉田大八監督の夢のコラボ。しかもモノクロ。とんでもなく、シュールでブラックな作品になっている予感しかない。
『黒の牛』の蔦哲一朗監督は高校野球の名門・池田高校の蔦文也監督の孫。日本映画、アジア映画を世界に発信してきた市山尚三プロデューサーの下、台湾の名優リー・カンション、唯一無二のダンサー・俳優の田中泯という大物を迎え、どんな作品を作ったのか。モノクロで一部70ミリフィルムも使ったという意欲作なので、大きなスクリーンで観てみたい。
中谷祐介(ぴあ編集部)
注目の部門
映画祭のクオリティを決めるのは「コンペティション部門」です。この部門にどんな作品が集まるかが最重要だと思います。今年は2023本もの応募作から選ばれた15本が上映されます。なお、映画祭最終日にはグランプリ作品、観客賞受賞作品の上映があります。何が上映されるかはわからないけど、ここのチケットを前もって確保しておく、というのは映画ファン的にはかなり楽しいです。お試しあれ。
ワタシはコレが観たい!
『ディスクレーマー 夏の沈黙 チャプター1-4』(TIFFシリーズ)
『スウェーデン・テレビ放送に見るイスラエル・パレスチナ 1958-1989』(ワールド・フォーカス)
『海で泳げない鯨』(アジアの未来)
『ディスクレーマー』はApple TV+の配信作品ですが、アルフォンソ・キュアロンの新作、撮影はキュアロンの朋友エマニュエル・ルベッキと、近年はコーエン兄弟映画でおなじみのブリュノ・デルボネル……とくればスクリーンで観たい!
『スウェーデン・テレビ放送に見る…』は、本作と同じくテレビ局に眠っていた記録映像を駆使した『ブラックパワー・ミックステープ』のヨーラン・ヒューゴ・オルソン監督の新作。映画館でじっくりと腰を据えて観たいところです。
『海で泳げない鯨』は何の情報もなく、ワン・ディーという方の監督デビュー作であること、180分あること、ぐらいしかわかっていないのですがネットで予告編を観て何か良い気配がしています。映画祭の醍醐味は、この種の“直感で行ってみる”ことだと思います。著名な監督、安心できるタイトルだけ観たい気持ちもわかりますが、直感とフォースの導きでお出かけ作品を追加してみてください。きっと思い出に残る時間になると思います!
開催概要
期間:2024年10月28日(月)~11月6日(日)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
※映画祭公式サイトにて、メルマガ会員向け抽選販売、先行抽選販売に続いて、10/19(土)に一般販売を部門別で開始。詳細はこちら
第2回
第3回
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