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月イチ！“ぴあテン”ランキング
2024年11月公開の「みた」映画ベストテン！

相田冬二
Bleu et Rose／映画批評家

2024年11月公開の「みた」映画ベスト3
①ロボット・ドリームズ
②オアシス
③ドリーム・シナリオ
【選出コメント】
本年度ベストワンと言っても過言ではない①。過去を舞台にしながら、郷愁でも現状肯定でもなく、果敢にエモーショナルに、現代を見つめる穏やかにして苛烈なまなざしに、アニメーションと映画の未来を見た。②は伊藤万理華が抜群に佳い。

坂口英明
編集者（ぴあ）

2024年11月公開の「みた」映画ベスト3
①ロボット・ドリームズ
②十一人の賊軍
③アット・ザ・ベンチ
【選出コメント】
①1980年代のNYを舞台にした、なんとも切ないある種のラブストーリー。時代背景の描き方も素晴らしい。②幕末秘話を白石和彌監督が大スペクタクルに仕上げた。VFXも見せ場多し。③川べりのベンチを使ったワンシチュエーションドラマ。よくできたお芝居のような逸品。

佐々木俊尚
フリージャーナリスト、作家

2024年11月公開の「みた」映画ベスト3
①動物界
②オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版
③ココでのはなし
【選出コメント】
①は予告篇だと異形の造形ばかりに目が行くが、実は素晴らしく感動的な作品だった。②はSMAPにもオートレースにも興味がない人にもお勧めできる最高のスポーツドキュメンタリー。③は現代日本のコミュニティ感覚をほのぼのと描き出していてホッとする秀作。

高崎俊夫
フリー編集者、映画評論家

2024年11月公開の「みた」映画ベスト3
①ヴァラエティ〈２K修復版〉
②ノーヴィス
③チネチッタで会いましょう
【選出コメント】
①は1980年代初頭のNYの猥雑な景観を背景に、男たちの欲望の視線に晒されていたヒロインが、一転、自らの欲望を開放させていくという絶妙な語り口に魅了された。②はボート競技というスポーツのもつ肉体を酷使することで現出する不思議な官能性に迫っている。③はモレッティのアナクロなシネフィルぶりに微苦笑しつつ、“政治”を主題に据える困難さに思いを馳せる。

高松啓二
イラストレーター

2024年11月公開の「みた」映画ベスト3
①ロボット・ドリームズ
②グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
③ノーヴィス
【選出コメント】
①ドッグくんとロボットさんの『追憶』だね。アニメは絵を動かし心を動かせる。②リドリー・スコット監督の力技演出は、映画グラディエーターだ！　③スポーツに賭ける情熱は根性か狂気か？　スポ魂ホラー映画だ。

平辻哲也
映画ジャーナリスト

2024年11月公開の「みた」映画ベスト3
①ふたりで終わらせる／IT ENDS WITH US
②グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
③本心
【選出コメント】
①は女性向き映画だと思っていたが、オッサンの心にもしっかり響いた。愛する者の暴力を直視した時の主人公の心の変化が巧み。伏線回収もいい。②は映画館で見るにふさわしい大作。前作の素晴らしさも再認識できた。③は思わず自分と母親の関係性を省みて、私ごとのように感じられた。原作とは違った映画的な改変も良い。

渡辺祥子
映画評論家

2024年11月公開の「みた」映画ベスト3
①正体
②アングリースクワッド　公務員と７人の詐欺師
③チネチッタで会いましょう
【選出コメント】
脱走死刑囚の逃走中に出会う人々との間に生まれる暖かみのある人間関係が魅力だったのが①。犯罪サスペンスとしての物足りなさを横浜流星の豊かな表現力が救っている。話の作り方が面白いけど、人物はもう少し整理した方が良かった②。映画好きの映画作家が生み出す映画作りの世界には幸福感がある、と嬉しくなった③。

渡辺麻紀
映画ライター

2024年11月公開の「みた」映画ベスト3
①グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
②ヴェノム：ザ・ラストダンス
③スパイダー／増殖
【選出コメント】
リドリー・スコットがまさに出血大サービスで創ってくれた①。彼がここまでやったことはないのでは？と言えるほどの見せ場の連続で2時間28分があっという間！　さすがです。③はクモが相手な上にそのサイズ感もよくてリアリティがアップ。観ながら震え上がってしまった。