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フラワーカンパニーズ × スキマスイッチ 特別対談! 短期集中連載 その② 掘り起こされる2組にまつわる数々の記憶

音楽

インタビュー

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フラワーカンパニーズ×スキマスイッチ Photo:小境勝巳

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Text:谷岡正浩 Photo:小境勝巳

1月14日(火) に豊洲PITで開催されるイベント『フラカンとスキマのデラックス・ドラゴン』の開催を記念して実現した両バンドメンバー全員集合によるスペシャル対談。同じ愛知県出身にして、リスペクトし合う彼らがとことん話す、あんなことこんなこと。

2回目の今回は、フラカンとスキマの出会いから2組の関係を紐解いていきます。常田が高校生の頃に見た地元でのフラカンのライブ、スキマのデビューしてからの快進撃、そして『re:Action』で邂逅するまでにあった、あるイベントでの大橋の武勇伝、さらには大橋の記憶の奥底から蘇ったフラカン兄さんの記憶、そして……。

掘り起こされる2組にまつわる数々の記憶

――皆さん愛知県出身ですが、名古屋ですか?

大橋 僕だけちょっと田舎町なんですよ。東海市っていうところなんですけど。

グレート 名古屋の隣だよね。

大橋 はい。さっき撮影のときに皆さんが話していた名古屋トークも実はあんまり土地勘がなかったりするんですよね、僕は。高校も東海市よりさらに南下したところだったので、名古屋からは遠ざかっちゃって。だから休みの日に名古屋の大須とか栄に買い物に行くっていう感じでしたね。言ってしまえば、ちょっと怖い場所っていうイメージもあるんですよね、僕からしたら。たとえば、名古屋と東海市とでは、カツアゲされたら名古屋の方が金額が大きいイメージというか(笑)。

グレート 相場がね(笑)。

鈴木 時給が違うみたいな感じになっちゃってるけど(笑)。

常田 で、うちは緑区でしたけど、電車だったら名古屋駅までは卓弥の方が全然近いですからね、なんだったら。

大橋 電車で名古屋駅までは20分なので。しかも市外局番も052。

グレート ずるいな、それ(笑)。物価も安いのに(笑)。

――地元でフラカンのライブは見たりしたんですか?

常田 高校の終わり頃に、E.L.L.に行って友達とふたりで。なんかそいつが、一回ライブ行ってそれがめっちゃよくてアナログ盤を買ったって言ってたのを覚えてるんですよね。

グレート たぶん1stアルバムか2ndアルバムの後にアナログを出してたから。

鈴木 うん。ライブ盤かな。

グレート 1996年くらい。

常田 ちょうど高3ですね。それで初めてフラカンを見て、すっげえカッコよくて。グレートさんたちと同じ中学出身のやつが僕のやってたバンドのドラムだったんですよ。

グレート 竹安以外の3人は同じ中学だからね。

――フラカンの皆さんがスキマスイッチを意識されたのは、メジャーデビュー後ですか?

鈴木 俺は個人的にしんた君と、あれは新宿LOFTだよね?

常田 そうです。

グレート イベントに出たときだよね? 打ち上げをやろうとしてたら鈴木に話しかけてきてくれて。

鈴木 そう。その後すぐに飲みに行ったんだよね?

常田 はい。「明日か明後日空いてるか?」って聞かれて。「はい! 空いてます!」って(笑)。

鈴木 飲みに行こうってふたりともお酒飲めないのに(笑)。

常田 三茶の裏ですよね。

鈴木 そうそう。あのときってまだデビュー前?

常田 前ですね。だから僕らはサブステージの出番だったんですよ。

グレート あれってスペシャのイベントか何かだったかな。

常田 たぶんそんな感じですね。

鈴木 Hermann H. & The Pacemakersとか出てたやつね。

大橋 ああ、ヘルマン。

グレート 2001年くらいだよね。

大橋 うちはでも、そのイベントに参加はしてないんじゃないの? サブステージでちょっとやらせてもらったっていう。

常田 開演前に会場に入ってくる人たちに向けて、みたいな感じでしたね。

グレート そうそう、そうだった。出演者のところに名前も出てなかったから。

――で、スキマは2003年にデビューしますが、そこから2017年の『re:Action』まで、特に2組の間に何かがあるというわけではなかったんですか?

グレート なかなか会う機会がなくて、そしたらトーンってスキマは人気者になっていったから。あの時の彼ら、すげえ売れたな!って。

鈴木 話違うぞおい!って(笑)。

大橋・常田 ははは!

グレート だからなかなか接点がなくてね。

鈴木 フェスの楽屋か何かで会ったよね。

グレート 幕張のね。

常田 楽屋に挨拶に行きましたね。

グレート 2010年くらいかな。

常田 そのときに挨拶に行って、そこで「プロデュースとかできるの?」って聞かれて。

鈴木 そうだそうだ。やらない?って話になって。その当時のレコードメーカーの人から、僕らのアルバムに入る曲を誰かに1曲プロデュースしてもらうっていうのもありだねって話になって、じゃあ俺やりたい人がいるって。それで、しんた君に。(※アルバム『ハッピーエンド』収録の「エンドロール」を常田がプロデュース)

――で、今度は『re:Action』でスキマの方から、という流れだったんですね。

大橋 だから僕は『re:Action』のレコーディングの時まで、そんなに交流という交流はなかったかもしれないですね。挨拶はもちろんさせてもらってましたけど、僕はその、歳を重ねてだいぶんマシにはなりましたけど、めちゃくちゃ人見知りだったんですよ。うちの広報担当はしんた君だったので、何かのフェスの打ち上げでも僕はずっとマネージャーの横に座ってるみたいな感じだったので。

竹安 あれは? スピッツのイベントで。

グレート 打ち上げで、(草野)マサムネ君と鈴木とトータスさんと4人で。

大橋 ああ!

鈴木 ボーカリストだけで話す場があって。

グレート あのときに大爆発してたもん(笑)。

全員 わははは!

鈴木 すごかったもん。

グレート おいおい、こいつすごいぞ!って話になって(笑)。

鈴木 帰りに、大橋ヤベエぞって(笑)。

グレート その話題だけでホテルに着いちゃったもん(笑)。

常田 「ロックのほそ道」(2015年8月16日 リンクステーションホール青森)ですね。

大橋 ちょうどこの間写真を見返してたら、その時のボーカリスト4人で写った写真が出てきて、こんなところに僕いたんだ!って思って。

グレート 中心になってたんだから。

大橋 (苦笑)。

鈴木 話の内容として、誰が陽か陰かっていうのを勝手に決めてたんだよね(笑)。それがおもしろかったんだよね。

大橋 僕のろくでもないエピソードを先輩方に聞いてもらって。あんなボーカリストだけが集まって飲むってないじゃないですか?

鈴木 うん、なかなかないよね。

――それは打ち上げの席で偶然そうなったんですか?

常田 いや、誰かがパート飲みにしようって言い出したんですよ。そのときすっごい覚えてるのが、ヤベ、キーボード一人だって(笑)。

全員 (笑)。

大橋 そうでしたね、そこがありましたね。そこからの『re:Action』ですね。もう絶対にフラカンさんにはやってもらいたかったもんね。

常田 そう。

グレート いやあ、うれしかったよ。

鈴木 テレビにも一緒に出してもらって。NHK「あさイチ」。

常田 ああ!

大橋 朝早かったですよね。あれ何時でしたっけ?

グレート 5時とか6時入りくらいだったよ。

大橋 はははは。

常田 謝って出てもらったもんね(笑)。すみません朝早いんですけどって。

鈴木 いや、あれは大きかったね。だってね、親孝行したなって思ったもん。

グレート 友達からいっぱい褒められたよ。

――『re:Action』で「フィクション」をプロデュースしてもらうっていうのはどうやって決めたんですか?

大橋 何曲か提案させていただいて、その中で「フィクション」はどうかっていう話になってっていう感じでしたね。

常田 バンドの人たちとやりたかったんだよね。だったら絶対にフラワーカンパニーズさんがいいし、その中で何をやるかってなったら、ロックっぽい8ビートの「フィクション」でって返ってきて、これはいい!って思いましたね。

大橋 デモもリハスタで作ってもらって送ってもらいましたよね。

グレート そう。

大橋 めちゃくちゃ感動して聴いたもんね、ふたりで。

常田 うん。うわー!って。

大橋 ちゃんとフラカンになってる!って。

グレート まあ、どうアレンジするも、フラカンはこれしかないからっていうのでああなったんだけどね。

常田 高校のときの自分に伝えてやりたいって思いましたよ。フラカンさんとこんなことやるんだぞって。

大橋 あれ? 今急に思い出してきたんだけど……。スキマの前かな、渋谷La.mamaでライブされてるのを一度見てるんですけど。

常田 あ、思い出した。卓弥がフラカンをLa.mamaで見たって言ってたの、誰かと一緒にやってたって。

鈴木 でもLa.mamaは数えるほどしかやってないから。

グレート 何年くらい?

大橋 えーっと、デビューする前なので、2000年とかですかね。

グレート ああ、じゃあやってるな。それくらいだもんね、La.mamaに出たの。誰だろう? ジェット機?

大橋 あ! そうかもしれないです!

グレート ウルフルズ出てた?

大橋 いや。

常田 え、でも、ウルフルズ出てたって言ってなかったっけ?

鈴木 ジェット機とやった時にウルフルズがシークレットで出たのよ。

大橋 あれ? それかな?

常田 客席の間から出てきてビックリしたって。

大橋 あ、そうだったかも! とにかくフラカンさんのライブに圧倒されて帰ったのを覚えてるんですよ。その前か後か忘れたんですけど、僕がスキマを組む前のバンドで1回だけLa.mamaでライブをやったことがあったんですよ。

常田 騙されLa.mamaでしょ?

グレート なになに?

大橋 今考えたら変なリハスタだったんですけど……当時、通っていたリハスタのオーナーさんがいろいろと僕らのことをやってくれてて、まあ全部騙されてたんですけど(笑)。

全員 はははは。

大橋 やたらお金がかかったんですよ(笑)。CD作ってやるって言われて、コンピレーションで僕らも1曲だけ入れてもらったんですけど、そしたらある日スタジオに行ったら、ダンボールに入った200枚くらいのCDをドンと置かれて、「これを買い取りなさい」と。その代わり売れば自分たちの実入りとして戻ってくるからと。

グレート おいおいおいおい。

鈴木 ひどいね。

大橋 みたいな人に関わってた……というか、まあそういう時期に僕らも1回だけLa.mamaでやらせてもらったんですよね。

グレート 騙されLa.mamaって、La.mamaが悪いわけじゃない(笑)。

大橋 そうですそうです(笑)。でまあ、それくらいの時期だったんですよ、La.mamaでフラカンさんを見たのは。

※次回は、12月23日(月) 公開。
フラカンとスキマ、『re:Action』以降の2組の話と今回のイベントについて

<ライブ情報>
Toyosu PIT 10th ANNIVERSARY Special Live
『フラカンとスキマのデラックス・ドラゴン』supported by エンタメサイト ぴあ

2025年1月14日(火) 東京・豊洲PIT
開場18:00 / 開演19:00
出演:フラワーカンパニーズ / スキマスイッチ

【チケット情報】
全自由席(整理番号順入場)
一般6,900円 (税込)
※未就学児童入場不可
※入場時ドリンク代別途必要

チケット発売中
ぴあ:
https://w.pia.jp/t/deluxedragon/

イープラス:
https://eplus.jp/dx-dragon/

関連リンク

フラワーカンパニーズ 公式サイト:
https://flowercompanyz.com/

スキマスイッチ 公式サイト:
https://www.office-augusta.com/sukimaswitch/

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