新しい“映画との出会い”がきっとある!
月イチ!“ぴあテン”ランキング
2024年12月公開の「みた」映画ベストテン!
エンタメの出会いと発見を提供する「ぴあアプリ&Web」のランキング企画『月イチ!“ぴあテン”ランキング』! 「ぴあアプリ&Web」でいつも映画のレビューを執筆していただいている「水先案内人」合計27名の皆様に、2024年12月公開の「みた」映画の中から特に良かった作品、好きだった作品、高く評価している作品を投票していただいたベストテンを発表します!
本企画は、毎月中旬頃に発表予定。同じく「水先案内人」の皆様に聞いた「これからみたい」映画ベストテンも、毎月末~翌月初旬に発表します。ふたつのランキングで、映画ツウたちがみた上で高く評価した作品や期待している作品をチェックして、新しい“映画との出会い”をお楽しみください!
【ランキング投票方法】
水先案内人合計27名に2024年12月公開の「みた」映画の中からそれぞれがベスト3までを挙げていただき、1位:5点、2位:3点、3位:2点のポイントを付けたうえで集計したもの。対象は2024年12月1日~12月31日に日本で劇場公開された作品で、映画祭や特集上映での公開作、配信のみの作品、ライブビューイング、ブルーレイ・DVDのみでの発売作品は含みません。
ぴあ水先案内人27人が投票!
2024年12月公開の「みた」映画ベストテンはこちら!
1位
公開日:2024/12/07(土)
23pt
2位
公開日:2024/12/13(金)
21pt
3位
公開日:2024/12/13(金)
20pt
4位
公開日:2024/12/06(金)
16pt
5位
公開日:2024/12/06(金)
15pt
6位
公開日:2024/12/20(金)
12pt
7位
公開日:2024/12/13(金)
10pt
同7位
公開日:2024/12/14(土)
10pt
同7位
公開日:2024/12/20(金)
10pt
10位
公開日:2024/12/13(金)
9pt
同10位
公開日:2024/12/13(金)
9pt
【ランキング総評】
2024年12月に日本で劇場公開された映画は74作品。そのうち、ぴあ水先案内人の“みた”映画ベスト3に選ばれた作品は、全部で36本ありました。
集計の結果、2ヶ月前に発表した「12月公開の“みたい”映画」ベストテンで上位にランクインしていた作品が今回の“みた”では圏外となったり、逆に圏外だった作品が上位にくい込んだりと、かなり変動が! ドキュメンタリー作品が4本入っていることも、大きな特徴です。
第1位に輝いたのは、23ポイントを獲得した『どうすればよかったか?』。20年にわたり家族の秘密に向き合い、カメラでそれを問い続けた藤野知明監督の大注目作です。「精神疾患と社会、親と子の関係など、様々な問題提起がある重厚なドキュメンタリー」(夏目深雪)、「あらゆる断定・断言を退ける……傑作」(中谷祐介)といったコメントが寄せられました。
第2位は、公開後、4週連続で興行ランキング1位、このお正月、最も当たった映画『はたらく細胞』。「大病をした経験のある人ほど笑って、泣けると言う、類稀なる作品」(笠井信輔)といった高い評価が集まっています。
そして第3位に入ったのは、ブータン映画初の米アカデミー賞候補となった『お坊さまと鉄砲』。“みたい”10位からのランクアップ! はじめて行う選挙を巡る人間模様を描いた「ユーモアと風刺の見せ方が抜群」(春日太一)な作品。変わったタイトルにひかれて、観てみたら面白かった!1本です。
水先案内人が投票する、2024年12月公開の「これからみたい」映画ベストテンへ
ぴあ水先案内人から寄せられた選出コメント
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①占領都市
②キノ・ライカ 小さな町の映画館
③太陽と桃の歌
【選出コメント】
①はアムステルダムの平穏な光景の下に堆積する、第2次世界大戦時の恐怖の記憶を「発掘」する映画。見れば、あらゆる風景の見方がぐぐぐと変わる。②に映るのは、憧れずにはいられない人と映画の幸福な関係。カウリスマキ、やっぱりかっこいい。③は大地とともに生きてきた人々をとことん魅力的に描くことが、今の世界のありようへの強烈な異議申し立てにもなっている。
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①大きな家
②はたらく細胞
③ホワイトバード はじまりのワンダー
【選出コメント】
①今のテレビには作ることができないドキュメンタリー。信頼関係の構築と粘り強い取材姿勢に頭が下がる。②ギャグ映画じゃない。大病をした経験のある人ほど笑って、泣けると言う、類稀なる作品。③ナチスのユダヤ人弾圧を多くの人に伝えたいという思いから、ヒット作のスピンオフとして作る強い意思に感服。
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①お坊さまと鉄砲
②クラブゼロ
③スピーク・ノー・イーブル 異常な家族
【選出コメント】
①はユーモアと風刺の見せ方が抜群で、ひとつ間違うと説教臭いだけの話を上質なコメディに仕立てた。②は成績優秀で意識の高い若者たちがカルトにはまりこんでいく過程を、実にリアルに描いていて怖かった。③は『胸騒ぎ』をハリウッドらしくリメイク。オリジナルのバッドエンドとの対比が楽しかった。
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①ブルースの魂〈2K修復版〉
②紅夢〈HDリストア版〉
③ボビー・チャールズ 極楽の歌
【選出コメント】
①はB.B.キングをはじめとする人気ブルース・ミュージシャンのライヴとパフォーマンス映像を若いカップルの物語と合体させた実に不思議な映画。②は僕が音楽プロデュースを担当し、ヴェネツィアで銀熊賞を受賞した作品でいい仕事をしたと再認識できた。③は伝説のミュージシャンのよく出来たドキュメンタリー。お前は現代に生きていないのかと言われそう(笑)。
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①どうすればよかったか?
②ライオン・キング:ムファサ
③私の想う国
【選出コメント】
①はあらゆる断定・断言を退ける“どうすればよかったか”と考えてしまう傑作。若いライオンさんの話かと思ったら、動物王国で『ムーンライト』の変奏が始まった②。ちょっと驚き。そしてチリのドキュメンタリー③は混沌の中から新たな社会運動が生まれる痛快さと、とは言えいまだに出口が見えていない重さが混ざり合う。
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①どうすればよかったか?
②お引越し〈4Kデジタルリマスター版〉
③ホワイトバード はじまりのワンダー
【選出コメント】
①は精神疾患と社会、親と子の関係など、様々な問題提起がある重厚なドキュメンタリー。仄かなユーモアや希望も効いている。②どの映画も通過儀礼である相米作品は年始年末に観るにぴったり。4Kリマスター版はヴェネツィア映画祭で最優秀復元映画賞を受賞。③量産されるナチスものだが、こんなに純粋な恋物語は初めて観た気がする。
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①太陽と桃の歌
②不思議の国のシドニ
③キノ・ライカ 小さな町の映画館
【選出コメント】
桃農園を営む家族が生きるスペインの村を、世界の縮図と捉えた①。一家が直面する様々な問題とカタルーニャの陽光のギャップがやるせない。②はフランス人監督から日本へのラブレターとも言える作品。日本各地を舞台に描かれる大人の男女の再生物語はセラピーのよう。③カウリスマキ自身も登場。映画がすぐそばにある暮らしの素晴らしさ!
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①小学校~それは小さな社会~
②どうすればよかったか?
③狂熱のふたり~豪華本「マルメロ草紙」はこうして生まれた~
【選出コメント】
この月は秀作ぞろいで迷った末に、ぜひ見てほしい日本のドキュメンタリー映画を3本挙げる(※うち1本は合作)。「小学校」「家族」「本」と身近な題材がら、いずれも見たことのない、気づかなかった世界を見せてくれる。海外ドキュメンタリーの『占領都市』『私の想う国』『子どもたちはもう遊ばない』『苦悩のリスト』も力作だった。
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ
②どうすればよかったか?
③ライオン・キング:ムファサ
【選出コメント】
①はかつて映画マニアのティーンエイジャーだった者としては共感性羞恥で全毛穴から血が吹き出して死ぬかと思った。自分は誰よりも映画を愛してるしわかってるというイタい勘違いに身悶えする最恐の青春コメディ。②と③はどちらも、子どもには選ぶことができない親の存在がどんな影響を及ぼすかについて考えさせられる。うむむ。
その他の皆さんの投票は?
相田冬二
Bleu et Rose/映画批評家
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①はたらく細胞
②お引越し〈4Kデジタルリマスター版〉
③愛の茶番
池上彰
ジャーナリスト
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①お坊さまと鉄砲
②占領都市
イソガイマサト
フリーライター
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①クラブゼロ
②《MIRRORLIAR FILMS Season4》
③ありきたりな言葉じゃなくて
伊藤さとり
映画パーソナリティー
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①お坊さまと鉄砲
②型破りな教室
③ホワイトバード はじまりのワンダー
植草信和
フリー編集者(元キネマ旬報編集長)
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①ホワイトバード はじまりのワンダー
②狂熱のふたり~豪華本「マルメロ草紙」はこうして生まれた~
③劇場版ドクターX
坂口英明
編集者(ぴあ)
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①はたらく細胞
②劇場版ドクターX
③小学校~それは小さな社会~
佐々木俊尚
フリージャーナリスト、作家
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①大きな家
②神は銃弾
③小学校~それは小さな社会~
相馬学
フリーライター
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①クラブゼロ
②はたらく細胞
③スピーク・ノー・イーブル 異常な家族
高崎俊夫
フリー編集者、映画評論家
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①ペパーミントソーダ〈4K修復版〉
②私の想う国
③どうすればよかったか?
高松啓二
イラストレーター
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①ホワイトバード はじまりのワンダー
②市民捜査官ドッキ
③型破りな教室
中川右介
作家、編集者
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①はたらく細胞
②ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い
③劇場版ドクターX
平辻哲也
映画ジャーナリスト
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①私にふさわしいホテル
②スピーク・ノー・イーブル 異常な家族
③大きな家
堀晃和
ライター(元産経新聞)、編集者
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①ひまわり〈2K版〉
②クレイヴン・ザ・ハンター
③クラブゼロ
真魚八重子
映画評論家
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①ペパーミントソーダ〈4K修復版〉
②どうすればよかったか?
③型破りな教室
村山匡一郎
映画評論家
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①お坊さまと鉄砲
②私にふさわしいホテル
③どうすればよかったか?
よしひろまさみち
映画系ライター
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①ラブ・アクチュアリー 4Kデジタルリマスター
②モアナと伝説の海2
③ライオン・キング:ムファサ
渡辺祥子
映画評論家
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①キノ・ライカ 小さな町の映画館
②ライオン・キング:ムファサ
③夏が来て、冬が往く
渡辺麻紀
映画ライター
2024年12月公開の「みた」映画ベスト3
①ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い
②ソニック × シャドウ TOKYO MISSION
③スピーク・ノー・イーブル 異常な家族
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