新しい“映画との出会い”がきっとある！
月イチ！“ぴあテン”ランキング
2025年8月公開の「これからみたい」映画ベストテン！

エンタメの出会いと発見を提供する「ぴあアプリ＆Web」のランキング企画『月イチ！“ぴあテン”ランキング』！　「ぴあアプリ＆Web」でいつも映画のレビューを執筆していただいている「水先案内人」合計26名の皆様に、2025年8月に公開予定の映画の中から「これからみたい」作品、期待している作品、気になっている作品を投票していただいたベストテンを発表します！

本企画は、毎月末～翌月初旬頃に発表。同じく「水先案内人」の皆様に聞いた「みた」映画ベストテンも毎月発表しています。ふたつのランキングで、映画ツウたちがみた上で高く評価した作品や期待している作品をチェックして、新しい“映画との出会い”をお楽しみください！

【ランキング投票方法】
水先案内人合計26名に2025年8月公開予定の映画の中から「みたい」作品をそれぞれベスト3まで挙げていただき、1位：5点、2位：3点、3位：2点のポイントを付けたうえで集計したもの。対象は2025年8月1日～8月31日に日本で劇場公開される予定の作品（※2025年7月中旬時点調べ）で、映画祭や特集上映での公開作、配信のみの作品、ライブビューイング、ブルーレイ・DVDのみでの発売作品は含みません。

→水先案内人が投票する、2025年6月公開の「みた」映画ベストテン　へ

→水先案内人が投票する、2025年7月公開の「これからみたい」映画ベストテン　へ

2025年8月公開の「これからみたい」映画ベストテンはこちら！

1位

ジュラシック・ワールド／復活の大地

公開日：2025/8/8(金)

27pt

2位

入国審査

公開日：2025/8/1(金)

22pt

3位

バレリーナ:The World of John Wick

公開日：2025/8/22(金)

20pt

4位

アイム・スティル・ヒア

公開日：2025/8/8(金)

18pt

同4位

海辺へ行く道

公開日：2025/8/29(金)

18pt

6位

大統領暗殺裁判　16日間の真実

公開日：2025/8/22(金)

17pt

7位

近畿地方のある場所について

公開日：2025/8/8(金)

13pt

同7位

ベスト・キッド：レジェンズ

公開日：2025/8/29(金)

13pt

9位

美しい夏

公開日：2025/8/1(金)

10pt

同9位

原爆スパイ

公開日：2025/8/2(土)

10pt

【ランキング総評】
2025年8月公開の「これからみたい」映画ランキングは、投票が集中するのではなく比較的分散し、ベストテンも僅差で並びました。

1位に輝いたのは、1993年に第1作が公開されてから、大ヒットをつづけるシリーズの最新作、『ジュラシック・ワールド／復活の大地』。　製作総指揮にあたったスティーヴン・スピルバーグの『JAWS』を思わせるシーンもあるようです。「タフそうな役柄のスカーレット・ヨハンソンがどう新風を吹き込むか」（春日太一）といった、“新章”への期待が寄せられました。

2位には、低予算のサスペンス『入国審査』が！　「77分というタイトな上映時間とワンシチュエーション、入国審査という題材の相性が良さそう」（細谷美香）、「映画館で予告編を観て気になった」（中谷祐介）、と多くの水先案内人が、このスペインの作品に“特別な予感”あり、と投票されました。

3位に入ったのは、『バレリーナ:The World of John Wick』。サブタイトルにあるように、そう、あの「ジョン・ウィックシリーズ」のスピンオフ作品です。『ジョン・ウィック：パラベラム』に登場した舞踊家・暗殺者の“バレリーナ”が主人公。キアヌ・リーブスも出演します。「映画らしい映画の気がする」(立川直樹)、これもまた公開が待ち遠しい1本です。

ぴあ水先案内人から寄せられた選出コメント

恩田泰子
映画記者（讀賣新聞）

2025年8月公開の「みたい」映画ベスト3
① 海辺へ行く道
② パルテノペナポリの宝石
③ サタンがおまえを待っている
【選出コメント】
①は横浜聡子監督による人間群像。それだけで見逃せない。②はソレンティーノ監督が初めて描く女の一生。気になる。製作はサンローラン・プロダクション。これまで以上に豪勢な映像を期待。③は1980～90年代アメリカで相次いだ「悪魔崇拝」告発の真相に迫るドキュメンタリー。告発は魔女狩りのようなものか。だとしたらなぜそんなことが。気になる。

笠井信輔
フリーアナウンサー

2025年8月公開の「みたい」映画ベスト3
① アイム・スティル・ヒア
② 雪風 YUKIKAZE
③ 入国審査
【選出コメント】
①主演女優の評判が非常に高く、監督の知り合いの実話と言うところに興味津々。②「生きて帰りたい」から「生きて還す」。令和時代の新しい戦争映画に期待。③撮影期間17日の超低予算映画が世界中で話題となれば気になる。

春日太一
映画史・時代劇研究家

2025年8月公開の「みたい」映画ベスト3
① 大統領暗殺裁判　16日間の真実
② ベスト・キッド：レジェンズ
③ ジュラシック・ワールド／復活の大地
【選出コメント】
①は韓国の1979年前後を舞台にしたポリティカルサスペンスは安定して面白いので、今回も期待。②は今一つな作品の続いたシリーズが近年の配信でのスピンオフの成功を受け、どのようなアプローチをしてくるか。③はギャレス・エドワーズ監督やタフそうな役柄のスカーレット・ヨハンソンがどう新風を吹き込むか。

立川直樹
プロデューサー、ディレクター

2025年8月公開の「みたい」映画ベスト3
① 野火〈4K版〉
② バレリーナ:The World of John Wick
③ 入国審査
【選出コメント】
①は6月に神田の〈神保町シアター〉で、森崎東監督で、癖のある役者が玄人芸で個性を発揮している1975年公開の『喜劇特出しヒモ天国』が日本映画のパワーを思いっきり感じさせてくれるものだったので、スクリーンで観たいと思った。②はキャストもいいし、映画らしい映画の気がするし、③は気がきいた小さな秀作の予感。

中谷祐介
編集者（ぴあ）

2025年8月公開の「みたい」映画ベスト3
① サタンがおまえを待っている
② 入国審査
③ ジュラシック・ワールド／復活の大地
【選出コメント】
タイトルを見た瞬間にふと「この“おまえ”って……俺のことか？」って思ってしまった①。待ってくれているなら観に行くしかない！ ②は映画館で予告編を観て気になった1作。これ、そんな広がる話なのか？確認しに行きます！そしてやっぱり夏はクーラーの効いた映画館で恐竜ですよね、の③。人間はほどほどで。恐竜がんばれ！

夏目深雪
著述・編集業

2025年8月公開の「みたい」映画ベスト3
① 大統領暗殺裁判　16日間の真実
② 海辺へ行く道
③ 原爆スパイ
【選出コメント】
①朴正煕暗殺から軍事クーデターは今までも描かれてきたが、また違う角度から検証できる傑作では。②横浜聡子監督の新作。現代アート作品のひとつとして芸術祭に参加、高良健吾や唐田えりかなどの豪華出演陣等、話題満載の注目作。③戦後80年の8月で戦争関係の公開作が続くが、唯一の被爆国としてぜひ観たいドキュメンタリー。

細谷美香
映画ライター

2025年8月公開の「みたい」映画ベスト3
① アイム・スティル・ヒア
② 入国審査
③ 海辺へ行く道
【選出コメント】
『セントラル・ステーション』の監督と主演女優の娘のタッグが、軍事政権下のリオデジャネイロを舞台にどんな物語を紡いでいるのか期待が高まる①。②は77分というタイトな上映時間とワンシチュエーション、入国審査という題材の相性が良さそうなサスペンス。③は原作者、三好銀が描いた世界と横浜聡子監督の感性の出会いが楽しみ。

水上賢治
映画ライター

2025年8月公開の「みたい」映画ベスト3
① アイム・スティル・ヒア
② 原爆スパイ
③ わたのはらぞこ
【選出コメント】
8月はやはり戦争に関することに心を寄せ深く考えたいので①と②をまず選出。③は注目している創作ユニット「点と」の新作。ユニークな才能をもつ彼女たちが新たにどんな一作を作り上げたのか期待。あと、すでに観ている旧作なので選外にしたが、今月は過去の傑作のリマスター版や４K版の上映が多数。それも秘かな楽しみ。