
水先案内人による東京国際映画祭ガイド
「ワタシはコレが観たい!」
メジャー作品からアート作品まで世界各国の映画が集結する東京国際映画祭がいよいよ10月27日(月)から開幕! 今年は世界各国から集まった映画人との交流の場も増え、多彩なプログラムが企画されている。
ぴあでは、映画ツウでもあるぴあ水先案内人の方々に注目する部門と作品をリサーチ。 18日(土)には一般発売もスタートするが、映画祭でどれを観ようか迷っている方、ぜひ参考にしてみてください!
映画ツウが注目する今年のみどころは!?
水先案内人による東京国際映画祭ガイドVo.1
相田冬二(Bleu et Rose/映画批評家)

注目の部門
常連ラヴ・ディアスを皮切りに、ケリー・ライカート、アレハンドロ・アメナーバル、ペドロ・アルモドバル、さらにグラウベル・ローシャ2本! ワールド・フォーカス部門にはもはや、それだけでひとつの映画祭たりえる風格と豊穣がある。たとえば、この部門を全制覇することだけを目指しても、映画ファンには至極贅沢な体験となり得るだろう。

ワタシはコレが観たい!
『風林火山』(ガラ・セレクション)
『MISHIMA』(日本映画クラシックス/生誕100年 三島由紀夫特集)
『藍反射』(ウィメンズ・エンパワーメント)
『風林火山』は、みんな大好き金城武の復活作は、とてつもなく怒濤の傑作だという評判がかなり前から轟いている。この風評は、ウォン・カーウァイの『欲望の翼』の前評判に近いものがあり、この高揚感を映画祭という場で共有することは、それだけで価値がある。
『MISHIMA』は、幻の日本未公開作が、意外な部門に登場。晴れやかな空間で、封印を解く。粋な企画だ。
『藍反射』は、『思い立っても凶日』など、いま、最も独創的で現代的な映画づくりで邁進している野本梢監督の意欲作!
伊藤さとり(映画パーソナリティ・評論・心理カウンセラー)

注目の部門
今回は名だたる巨匠作品と共にパンチのある映画が並んでいる。何よりポール・シュレイダー監督が1985年に生み出した三島由紀夫の姿を綴った『MISHIMA』が40年の歳月を経てついにTIFFで日本上映されるのは興味深い。当時、米盤のソフトを入手し鑑賞したが、かなりセンセーショナルな内容だった。他にも公開時、坂東玉三郎が主演を務め、最先端の特撮技術で話題となった『夜叉ヶ池』が美しい映像でスクリーンに蘇るとなれば、今一度目にしたい。

ワタシはコレが観たい!
『She Has No Name』(ガラ・セレクション)
『桃太郎
海の神兵 デジタル修復版』(アニメーション/戦後80年レトロスペクティブ)
『赤い糸 輪廻のひみつ』(東京国際映画祭 野外上映2025)
金城武、ラウ・チンワン、レオン・カーフェイほか、豪華キャストによるジュノ・マック監督の『風林火山』は、今年のカンヌ国際映画祭で観たが、映像美で綴られるハードボイルド作品。その際は英語字幕だったので今一度、内容確認をと思いつつも、ピーター・チャン監督作チャン・ツィイー主演の『She Has No Name』は未見なので、そのミステリアスな予告編から心惹かれている。
また今やアニメーション大国と言われる日本で、原点を知らずして歴史を語れない。そういった意味で日本初の長編アニメーションという『桃太郎 海の神兵』は、必ず観に行かなければならない作品であり、どんな位置付けで制作されたのか気になっている。
更に配信の権利をDisneyが持っているにも関わらず配信されていないまま、DVD化も出来ずに上映権も今年で切れてしまうと言われている台湾映画『赤い糸 輪廻のひみつ』が野外上映される。見納めになるのではと思うと行かずにはいられない。何度観ても飽きないギデンズ・コー監督の青春冥界ファンタジーアクションは、ファンも多く、一見の価値あり。スケジュールにしっかり入れている。
イソガイマサト(フリーライター)

注目の部門
今年もやっぱり「コンペティション」に注目! 世界の最新&最先端の映画人たちがそのほとばしる才能を競い合うのだから、こんなに刺激的なことはない。しかも、今年はイスラエルの名匠アモス・ギタイやタイの人気監督ペンエーグ・ラッタナルアーンらも名を連ね、実験的な作品からドキュメンタリーまで多彩な作品がラインナップ。「東京グランプリ」にどの作品が輝くのか、自分なりに予測しながら観られるのも映画祭ならではの楽しさだ。

ワタシはコレが観たい!
『MISHIMA』(日本映画クラシックス/生誕100年 三島由紀夫特集)
『She Has No Name』(ガラ・セレクション)
『レンタル・ファミリー』(ガラ・セレクション)
今年のTIFFでいちばん観たいのは、1985年の製作当時に諸々の事情で公開が見送られ、40年のときを超えて日本のスクリーンに初めて映し出されるポール・シュレイダー監督の『MISHIMA』。あの幻の大作が映画館で観られる日が来るとは思っていなかっただけに、その期待感だけでワクワク。緒形拳が全身全霊で体現した三島由紀夫をついに目撃できるこの喜びは何物にも代えがたい。
『She Has No Name』は監督が香港の俊英ピーター・チャンなのだから、それだけで観たい。第16回大阪アジアン映画祭で上映された『中国女子バレー』(20)以来となる新作だけど、1996年の『ラヴソング』に魅了された者としては、この人の映画はいつも気になる。しかも今回は、あのチャン・ツィイーが夫殺害の容疑で収監された主婦を怪演! 彼女の新境地を早く目撃したい。
『レンタル・ファミリー』も『37セカンズ』(19)や『TOKYO VICE』(22)などで注目された監督のHIKARIが、“仮”家族をモチーフにどんな家族の姿を描きだすのか? あのブレンダン・フレイザーの目を通して、どんな日本が浮かび上がるのか? その興味だけで観たい。ほかにも興味深い作品が並ぶTIFFは今年もかなり刺激的だ。
水上賢治(映画ライター)

注目の部門
新設部門ということで、どういう経緯からアジアの学生映画をクローズアップすることになったのかはわからない。が、日本においても海外においても映画を学校で学ぶことが当たり前となった今、このような形で映画祭が紹介していくことは大切なことで、その試みに注目した。すでにカンヌなど国際映画祭で受賞した作品もラインナップには入っているとのこと。アニメ、実写ということでどんな作品に出合えるのか楽しみにしている。

ワタシはコレが観たい!
『魂のきせき』(Nippon Cinema Now)
『雌鶏』(コンペティション)
『私たちは森の果実』(コンペティション)
『魂のきせき』は撮影取材が始まったころから、その動向をずっと注視してきた作品。そこにある営みとそこで生きる人々に常に温かな目を注いできた小林茂監督が、性虐待というシビアでセンシティブな主題とどう向き合ったのか? 6年以上をかけて完成した作品との出合いが待ち遠しい。
『雌鶏』はハンガリーの鬼才として知られるパールフィ・ジョルジ監督の作品。雌鶏が主人公と聞いても、彼ならばなんら不思議でないと思ってしまう、その摩訶不思議な異能をどのように発揮した作品になっているのか興味深い。
『私たちは森の果実』は、リティ・パン監督の作品。ユニークな手法を用いたドキュメンタリー映画を発表している彼だが、今回はどんな世界を見せてくれるか? そのほかコンペティションに選出されているアジアの才人、アモス・ギタイとペンエーグ・ラッタナルアーンの作品、ワールド・フォーカス部門のラブ・ディアスの作品、Nippon Cinema Nowで選出されている今年のヴェネチア映画祭オリゾンティ部門審査員特別賞受賞作の藤本明緒監督の『LOST LAND/ロストランド』なども気になるところ。
坂口英明(ぴあ編集部)

注目の部門
4Kデジタルによる旧作の修復に注目し、クラシック部門を充実させるのが国際映画祭の潮流だ。TIFFでそれにあたるのがこの部門。特に今年は、なんとも豪華なラインナップ! 「生誕120年 成瀬巳喜男」「追悼 篠田正浩特集」「生誕100年 三島由紀夫特集」といったタイムリーな企画が並ぶ。成瀬特集の『めし』と『銀座化粧』がワールド・プレミア、ポール・シュレイダー監督『MISHIMA』が日本初上映なのも特筆もの。

ワタシはコレが観たい!
『She Has No Name』(ガラ・セレクション)
『風林火山』(ガラ・セレクション)
『The Ozu Diaries』(日本映画クラシックス)
『She Has No Name』は、久しぶりのピーター・チャン監督作品で主演がチャン・ツィイー。といってもロマンティックな映画ではなく、内容は、相当ハードなサスペンスドラマのようだ。1940年代、日本軍占領下の上海を、賑やかな通りから、うらぶれた路地裏にいたるまで再現したというのも楽しみ。
『風林火山』、すごいタイトルだが、中国・香港映画。金城武は2017年以来の出演作。共演もラウ・チンワン、レオン・カーフェイ、ルイス・クーと香港映画を代表するスターが勢揃い。麻薬密売組織と警察の抗争を描くアクション・サスペンスだ。こちらも巨大なオープンセットで撮られた、香港の盛り場・銅鑼湾(コーズウェイベイ)の大殺戮シーンが見どころ。
ヴェネチア国際映画祭でも上映された『The Ozu Diaries』も期待の1本。『屋根の上のバイオリン弾き物語』など、映画制作についてのドキュメンタリーで知られるダニエル・レイム監督が、残された手帳、未公開映像、香川京子さん(『東京物語』)など関係者のインタビューやアーカイブ資料で小津安二郎の足跡を辿る。汲めども尽きぬ小津の魅力を堪能したい。
村山 章(映画ライター)

注目の部門
ワールド・フォーカス(TIFF/NFAJ クラシックス ブラジル映画週間)
見知らぬ国から来た「どゆことよ?」と叫びたくなるような映画との出会いを求めている者として、ワールド・フォーカス部門は最高の漁場。今年はブラジル映画週間と銘打ってシネマ・ノーヴォの旗手グラウベル・ローシャ監督の代表作が! 昨年はメキシコのアルトゥーロ・リプステイン監督作特集がマジでどうかしていたので、不勉強ながら未見の巨匠ローシャ監督に脳を掻き回してほしいと願っています!

ワタシはコレが観たい!
『ブルー・トレイル』(ワールド・フォーカス/NFAJ クラシックス ブラジル映画週間)
『人生は海のように』(ワールド・フォーカス/台湾電影ルネッサンス2025 ~台湾社会の中の多様性)
『ChaO』(アニメーション)
老人になると強制的に収容されてしまうディストピアからひとりのオバアちゃんが脱出するというブラジル産ロードムービー『ブルー・トレイル』は、映画祭の公式にあがっている動画がワニの食肉工場のドキュメンタリーにしか見えず、気になってしょうがない。
マレーシアの奥地で父親の遺体を奪われそうになるらしい台湾映画『人生は海のように』も、予告を見てもさっぱり予想がつかなくてワクワクする。
スタジオ4℃のアニメ『ChaO』はすでに日本で劇場公開済みだが、アニメーション部門の一本として上映される。『ChaO』はどこを切っても香港映画界の喜劇王チャウ・シンチーへの濃厚なオマージュが染み出してくる奇作なのだが、それでいて公式で監督やプロデューサーがチャウ・シンチーについて語っている形跡がほぼ見当たらない。いったい今なぜチャウ・シンチー愛を炸裂させた妙な企画を、大変な手間暇かけてスタジオ4℃の神業クオリティで実現させたのか? あまりにも不可解すぎるのでチャウ・シンチー好きにはぜひ『ChaO』を観てもらって、怒涛のオマージュについて語り合いたいです。
平辻 哲也(映画ジャーナリスト)

注目の部門
今年も注目はコンペティション部門。映画祭の“顔”ともいえるこの部門は、やはり見逃せない。昨年は一押しとして挙げた『敵』が東京グランプリ、最優秀監督賞、最優秀男優賞の三冠を獲得した。今年は日本映画では坂下雄一郎監督の『金髪』、中川龍太郎監督の『恒星の向こう側』の2作が選出。今年も豊作の予感がする。

ワタシはコレが観たい!
『レンタル・ファミリー』(ガラ・セレクション)
『恒星の向こう側』(コンペティション)
『恋愛裁判』(ガラ・セレクション)
『レンタル・ファミリー』は、長編デビュー作『37セカンズ』が世界でも高く評価されたHIKARI監督の長編第2作。サーチライト・ピクチャーズの製作で、オスカー俳優のブレンダン・フレイザーを主演に迎え、日本ロケで撮影。かつてのCMスターが新種の商売“レンタル・ファミリー”を通じて新たな生きがいを見つける——日本人俳優との化学変化にも期待したい。
『恒星の向こう側』は、東京国際映画祭の常連でもある中川龍太郎監督がコンペに初選出。注目は河瀨直美監督の俳優としての起用。河瀨監督は、俳優たちに「役を積む」(役の住まいで暮らし、同じ生活を体験してもらう)という独自のメソッドを求めて、映画を作り出してきた。中川監督はどんな演出を施し、俳優・河瀨はどんな表情を見せるのか。上映後のティーチインでその裏側を聞いてみたい。
『恋愛裁判』は、アイドルが幼なじみと恋に落ち、所属事務所から「恋愛禁止事項」を理由に訴えられる。アイドルが恋をするのは罪なのか。短いストーリーラインを聞くだけで、思わず結末を知りたくなる。深田晃司監督×主演・元日向坂46の齊藤京子という組み合わせも面白い。
中谷祐介(ぴあ)

注目の部門
どの映画祭であっても、その中心にあるのはコンペティション部門です。今年はフィルメックス常連組だったアモス・ギタイ、リティ・パンや『タクシデルミア』のパールフィ・ジョルジの新作もある! 毎年言っていますが、この部門は狙ってる映画にプラスして「とりあえず時間空いてるから買っておくか」枠を作るのがオススメです。意外な拾い物や予想外の傑作を引き当てるかも。

ワタシはコレが観たい!
『ポンペイのゴーレム』(コンペティション)
『死のキッチン』(コンペティション)
『MISHIMA』(日本映画クラシックス/生誕100年 三島由紀夫特集)
『ゴーレム、さまよえる魂』以来の“ゴーレム”の名を冠したギタイの新作はイレーヌ・ジャコブが出演。この上映がワールドプレミアらしいので抑えておきたい!
ペンエーグ・ラッタナルアーンの新作『死のキッチン』は撮影がクリストファー・ドイルで、浅野忠信も出演。おなじみのメンバーではあるけど、やっぱり期待。
そして、日本で公開されていないのに、ある年代以上の映画ファンならみなさん、何かしらの方法で観ている『MISHIMA』がこのタイミングで映画祭に登場。平日の午前上映のみなのでハードルやや高めですが、まだ未見の方はぜひ!
今年のTIFF主要部門

コンペティション 作品一覧
世界各国から集まった長編映画(今年1月以降に完成した作品が対象)の中から厳正な審査を受けた15本の作品を上映。今年は108の国と地域から1,970本もの応募が! クロージングセレモニーでは各賞が決定する。

アジアの未来 作品一覧
2013年から始まったアジア・コンペティション部門は、長編3本までのアジア(日本・中東を含む)のフレッシュな作品を世界に先駆けて上映。今年はコンペ外の特別オープニング作品も!

ガラ・セレクション 作品一覧
今年の世界の国際映画祭で話題になった作品、巨匠監督の最新作、本国で大ヒットしたエンタメ作品など日本公開前の最新作13作品をプレミア上映。

ワールド・フォーカス 作品一覧
現在の世界の映画界の潮流を示す作品を上映。また、外交樹立130周年記念のブラジル映画週間や、台湾電影ルネッサンス2025、ワロン・ブリュッセル:ベルギーフランス語圏特集など、多彩な特集上映も!

Nippon Cinema Now 作品一覧
日本映画の新作を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映。

アニメーション部門 作品一覧
国内の最新作と海外の話題作の合計11作品を上映。また、戦後80年を迎えるにあたり、レトロスペクティブとして『桃太郎 海の神兵 デジタル修復版』を上映。

日本映画クラシックス 作品一覧
今年は、3月に逝去した篠田正浩監督のほか、成瀬巳喜男監督、周防正行監督、岩井俊二監督作品を上映。三島由紀夫生誕100周年記念の特集や小津安二郎監督についてのドキュメンタリー上映も。

ユース 作品一覧
若者に映画の素晴らしさを体験してもらうための作品をお届け。「TIFFチルドレン」ではサイレント映画の名作をパフォーマンス付きで、「TIFFティーンズ」ではティーンズ世代に刺激を受けてもらいたい秀作を上映。

TIFFシリーズ 作品一覧
TV放映、インターネット配信等を目的に製作されたシリーズ作品の秀作を日本国内での公開に先駆け、スクリーンで! 今年は、芸能事務所と週刊誌の“禁断の攻防戦”を描く『スキャンダルイブ』を上映。

ウィメンズ・エンパワーメント部門作品一覧
東京都と連携し、女性監督の作品、あるいは女性の活躍をテーマに昨年新設された部門。映画上映にとどまらず、Q&Aセッションや特別トーク、シンポジウムも実施。
今年から新設!

アジア学生映画コンファレンス部門作品一覧
アジア各国の映画学校が推薦する60分未満の実写、アニメ映画から選出された学生映画のコンペティション部門。上映作品にはカンヌや他の映画祭で受賞している秀作も!
開催概要
期間:2025年11月27日(月)~11月5日(水)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
※映画祭公式サイトにて、10/18(土)に一般販売を部門別で開始。詳細はこちら
CDP/Anupheap/Arte ©2025「⾦髪」製作委員会 ©AGAV FILMS / Photo by Simon Gosselin ©GROUP GENDAI FILMS CO., LTD © 2025 Helicon Studio Co., Ltd. All Rights Reserved. ©Xiyue Ying (Shanghai) Cultural Media Co., Ltd. © WAKING LIFE PICTURES 2025. ALL RIGHTS RESERVED. ©2025「君の顔では泣けない」製作委員会 ©2025 LOTTE ENTERTAINMENT & BIG PUNCH PICTURES & NOVA FILM All Rights Reserved. ©2024 Huanxi Media Group Limited(Tianjin) All Rights Reserved. ©2025 20th Century Studios. All Rights Reserved. © MERCURY FILMS. © 2025 Hakka Public Communication Foundation. “April”. All Rights Reserved. © 2025 Mastermind Movie Inc All Rights Reserved ©国際放映 ©1986/2022 表現社/松竹株式会社 © 1985 The M Film Company © 2025 Adama Films; photo: Shochiku Co., Ltd. ©2025『佐藤さんと佐藤さん』製作委員会 © Emperor Film Production Company Limited/ Full Keen Limited/The Government of the Hong Kong Special Administrative Region 2025 ALL RIGHTS RESERVED ©Hayedeh, Ahmad Zahir songs, copyrighted © 2024 KOWALSKI FILMS S.L., FEELGOOD MEDIA S.L., NVA PELI A.I.E. ©Taiwan Public Television Service Foundation / ©Shunta Seki, Nihon University ©1945/2016 松竹株式会社 ©Monologue Films / ReallyLikeFilms © 2025 TIFF ©鶴岡慧子 ©2026「万事快調」製作委員会 © 2025 E.x.N K.K. ©YOSHITAKA AMANO ©押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ ©此元和津也/ホウセンカ製作委員会