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戦火のかなた

イタリアン・ネオ・レアリスモの代表作。連合軍のイタリア上陸直前からイタリア解放までの出来事を取材した6つの挿話からなる。少年に靴を盗まれた米黒人兵の話、連合軍ローマ入城の折に知り合った米兵と再会する若い娼婦の話、戦火をくぐり抜けて昔の恋人を捜しに行く米軍看護婦の話などなど。南から北へ連合軍の北上とともに展開するこれらのエピソードは、どれも静かな語り口ながら戦争の悲惨さを訴え、特にラストのポー河での独軍によるパルチザン処刑の場面は、痛烈に戦争の罪業を告発している。「無防備都市」と並んでロッセリーニの名を世界に広めた戦争叙事詩の名作。

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