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【おとな向け映画ガイド】

米アカデミー賞有力候補『ミナリ』など、ぴあ水先案内人おすすめの4本をご紹介

ぴあ編集部 坂口英明
21/3/14(日)

イラストレーション:高松啓二

今週末(3/19・20)に公開される映画は17本。全国100スクリーン以上で拡大公開されるのは『奥様は、取り扱い注意』『トムとジェリー』『映画ヒーリングっどプリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』『ミナリ』『まともじゃないのは君も一緒』の5本、中規模公開とミニシアター系の作品が12本です。そのなかから、今回は、ぴあ水先案内人の皆さんがオススメする4本を一挙にご紹介します。

米アカデミー賞有力候補!
『ミナリ』



水先案内人の寄稿が最も多かった『ミナリ』、米アカデミー賞作品賞の最有力候補と目されている作品です。『ノマドランド』(3月26日に日本公開)との一騎打ちとも言われています。今年のアカデミー賞はノミネート発表が例年より遅く、日本時間の3月15日(月)午後10時30分。授賞式は4月26日(月)の予定。まさに、そのタイミングにあわせた3月19日(金)の日本公開となりました。

1980年代。アメリカ南部の田舎町が舞台です。野菜を作って大成功する、そんなアメリカンドリームを抱いて移住した韓国人一家の物語です。セリフはほとんど韓国語、監督も韓国系のリー・アイザック・チョンですが、アメリカ映画です。ブラッド・ピットが創設したPLAN Bと、A24という、ここ数年映画賞をにぎわす先鋭的な2社のコラボ作品です。

主人公の韓国人一家は、『ウォーキング・デッド』のスティーヴン・ユァン演じる父親を始め、アメリカや韓国から集められました。監督の自画像ともいえる息子役のアラン・キムと、おばあちゃん役の韓国ベテラン女優、ユン・ヨジュンの演技が見ものです。

【水先案内人のコメントから】
伊藤さとりさん(映画パーソナリティ)
「……人と人が出会うことで化学反応が生まれることを物語だけでなく、キャスティングでも見事に表現した大傑作。…」
https://lp.p.pia.jp/shared/pil-s/pil-s-21-01_89738f4b-083c-4fc4-b51d-5e6056169bb7.html

佐々木俊尚さん(フリージャーナリスト)
「……おばあちゃん役の人の演技が絶品。ちょっと毒舌で過激で、でも憎めなくて、好人物っていうキャラクターって昔の日本映画にはよく登場してた。そういう懐かしさも含めて、日本人的な情緒でも共感できる物語。……」
https://lp.p.pia.jp/shared/pil-s/pil-s-21-01_eec39f17-9591-4b5a-a16c-5d3ded6c968c.html

渡辺祥子さん(映画評論家)
「……最悪の事態になってもきっと乗り越えられる、と思える温かみがあって胸をなでおろす。」
https://lp.p.pia.jp/shared/pil-s/pil-s-21-01_7cbae02b-b95e-4dfb-9ee1-16bcee4249bc.html

紀平重成さん(コラムニスト/元毎日新聞記者)
「……複数のルーツを持つカマラ・ハリスさんがアメリカ副大統領になったことも、語られるべき移民の歴史が無視できないほどに大きな潮流となっている」
https://lp.p.pia.jp/shared/pil-s/pil-s-21-01_b06067fd-aef6-4cfc-a906-f75156e2f900.html

植草信和さん(編集者/元キネマ旬報編集長)
「……主題歌が我が国のテレビドラマの名作『北の国から』に類似していることもあって、親子の情愛に感動させられる。」
https://lp.p.pia.jp/shared/pil-s/pil-s-21-01_a2d56943-a7df-43fd-90ab-7a892fdc3598.html

会話のテンポが抜群に楽しい!
『まともじゃないのは君も一緒』



数学一筋の予備校教師(成田凌)に、恋愛経験ゼロの教え子(清原果耶)が、いかにして女の子と付き合うか、をコーチする、そんなラブコメですが、傑作です。ちょっと小生意気な女子高生、とんちんかんでどこかまともじゃない独身男、ふたりの会話のやりとりは、おしゃれなハリウッド・スクリューボール・コメディのようです。いや、おおげさじゃなく。

【水先案内人のコメントから】

笠井信輔さん(フリーアナウンサー)
「……またも清原果耶にやられてしまった。この人はどうしてこうも芝居がうまいのだろう。……」
https://lp.p.pia.jp/shared/pil-s/pil-s-21-01_d3b9c603-5378-4c07-85d8-8609b254e045.html

ダメサッカーチームを救ったのは?
『クイーンズ・オブ・フィールド』



フランスで90年の歴史を誇るサッカーのクラブチーム。試合中にまさかの大乱闘騒ぎを起こし、メンバー全員が出場停止になってしまいます。控えはなし。このまま行くとチーム存続の危機です。そこでたちあがったのは、選手の妻たち。ある奇策を思いつきますが……。肩のこらない、遊び心満載のコメディ作品です。

【水先案内人のコメントから】

夏目深雪さん(著述・編集業)
「……女たちの疾走と反撃が加速しこのうえない爽快感を生む。……笑って感動できる大人のための作品。」
https://lp.p.pia.jp/shared/pil-s/pil-s-21-01_9cb93c9d-762f-4c2a-8abb-867c438a015e.html

METライブビューイング
『メリー・ウィドウ』



NYメトロポリタン・オペラの舞台を収録し、映画館で上映するMETライブビューイング。コロナ禍で公演がなく、新作はありませんが、過去の名作を集めた「プレミアム・コレクション2021」の連続上映が始まっています。2月の『椿姫』に続いて、19日からはレハールの『メリー・ウィドウ』を公開。古き良きパリを舞台にリッチで陽気な未亡人をめぐるロマンチック・コメディ。当代随一といわれるソプラノ、ルネ・フレミングが主演の舞台です。

【水先案内人のコメントから】

朝岡聡さん(コンサートソムリエ/フリーアナウンサー)
「……歌も芝居も衣装もセットもMETならではの贅沢さいっぱいで届けられる。これぞ、究極のオペレッタの楽しみ!」
https://lp.p.pia.jp/shared/pil-s/pil-s-21-01_d986bf33-7007-4d18-ae25-b30d2ef87377.html