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【おとな向け映画ガイド】今年のサマームービーNO1!『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』──29年にわたるシリーズがついに完結

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イラストレーション:高松啓二

今週(7/29〜30) の公開映画数は15本。うち全国100館以上で拡大公開される作品が『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』『今夜、世界からこの恋が消えても』。中規模公開、ミニシアター系が13本です。今回は、恐竜モノ映画の金字塔ともいえるシリーズの完結編!『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』をご紹介します。

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

『トップガン マーヴェリック』が記録的な大ヒットになっている。39年前に公開された第1作からのファンだけでなく、今回が初めてという若いファンも、映画館の巨大スクリーンと臨場感あふれる音響に浸り、スリルとワクワク感で興奮している。シリーズ完結編として登場する『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』も、きっとそんな感覚を味わえるはず。今年のサマームービーNo1といえる作品だ。

マイケル・クライトン著のベストセラーSFを、スティーヴン・スピルバーグが映画化した1作目『ジュラシック・パーク』は、今から29年前に公開された。遺伝子操作により蘇った恐竜のテーマパークで、オープン寸前に事故が発生。視察中の学者たちを恐竜が襲う──というもの。

当時、この映画の登場は革命的だった。CG技術を駆使した、今そこに居るかのような恐竜映像の衝撃、影響は映画界だけにとどまらなかった。この作品を観て、恐竜に魅了され、古生物学を目指す若者が続出。彼らの将来の夢をも変えた。その後、博物館の展示や恐竜をテーマにするイベントが人気を博し、古生物学という学問もがらりと変わってしまったという。

映画の古生物学顧問を担当したエディンバラ大学ブルサット教授によれば「いまが古生物学の黄金時代。新種の恐竜が平均週に1つ、発見されていて、それがここ10年続いている」。その発見の中心にいるのは、“ジュラシック・パーク世代”の学者たちだ。

実世界でのブームを背景に、新シリーズ『ジュラシック・ワールド』が登場したのは2015年。ある島で新しい恐竜パークが開園し大盛況となるが、またまたコントロールできないトラブルが起こり、パークは大崩壊。一方で恐竜を悪用しようとする動きも現れ、何匹もが世界に放たれてしまう。 そんな風に前作は終わっている。

そして、ついに『…ワールド』シリーズ3作目。世界は、その存在が当たり前となった恐竜たちといかにして共存していくか──。今回も、創造主であるスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を担当している。脚本・監督のコリン・トレボロウは、この作品を、『ジュラシック・ワールド』の最終章というだけでなく、『ジュラシック・パーク』も含めた全シリーズの完結編に仕立て上げた。

長年のファンにとって楽しみなのは、全作の主要キャストや恐竜が勢ぞろいすることだろう。飼育を通し、彼らとコミュニケーションがとれるオーウェン(クリス・プラット)、保護活動を続けるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)に加え、最初のシリーズから、サトラー博士(ローラ・ダーン)、マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)、グラント博士(サム・ニール)が再登場。恐竜の創造の鍵を握るウー博士(B・D・ウォン)もまた、重要な役割を演じるのだ。

“恐竜陣”は、ブルーという名のヴェロキラプトルや、恐怖のT-レックス、エリマキトカゲみたいなディロフォサウルス……懐かしいものから最近発見された新種も含めて次々登場。恐竜好きだけでなく、初体験の人にもたまらないだろう。恐竜たちの敏捷なうごき、凶暴性は、もはやCGとは思えない(実際恐竜を見たことないけど)。

その恐竜たちが、まるでアクション役者のような活躍で、攻め込んでくる。パニック映画だったこれまでの作品に、007か『ミッション:インポッシブル』かというような、巨大バイオテクノロジー企業を巡る国際スパイ劇風なテイストが加わっているからだ。

とにかく、全方位に注意が払われているし、多くの引用や伏線回収もあったりする。できれば、この映画はIMAXなどの巨大スクリーン、シネコンなら公開から間をおかずに大スクリーンで上映される回で観てほしい。第1作目からご無沙汰、という人は特にそう。3Dや4DXもすごそうだ。もちろんこの作品だけでも最高に楽しめるが、29年前とちがって、配信サービスが全盛な時代。過去作を簡単に観ておくのもよいし、観終わった後で、全作を観返しても面白い! きっと発見があります。

【ぴあ水先案内から】

笠井信輔さん(フリーアナウンサー)
「……シリーズのキャスト陣が全員集合! それだけでうれしくなる(考えたね)……」

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堀晃和さん(ライター、編集者)
「……これまでの計5作を観ていなくても文句なしに面白い……」

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高松啓二さん(イラストレーター)
「……羽毛を付けた恐竜も登場し、最新恐竜研究にアップデートされている……」

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春錵かつらさん(映画ライター)
「……見事原点回帰。かつて実在したであろう恐竜たちの競演&饗宴。イヤッホー!……」

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中川右介さん(作家、編集者)
「……、観ている間は考える暇もない。観終わって、いろいろ考えさせられる。」

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