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次々と死んでは生き返らされる。究極の“死にゲー”『ミッキー17』の設定が圧倒的に新しい!

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『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』が3月28日(金)から公開になる。本作は何度も“死んでは生き返らされる”過酷な任務についてしまった主人公の逆襲を描くエンターテイメント作品で、その設定がとにかく面白く、観る者の想像力をかき立て、予想外の方向に物語が進んでいく。大ヒットを記録している韓国に続き、ついに全米でも公開を迎え、世界中の映画館を席巻しているが、ワクワクして最後には驚きと爽快感が待つ『ミッキー17』の世界を紹介する!

死んでも“新しい自分”はプリンターから出てくる!

人生失敗だらけのダメダメ男、ミッキーはある事情から追い詰められ、“何度も生まれ変わることができる夢の仕事”につく。しかし、それは過酷な環境に放り込まれて死んではまた生き返らされる仕事だった。

彼が投入されるのは、未開の地での危険きわまりない作業や、人類が生息できるかわからない場所に実験台として放り込まれる仕事など“ブラック度数マックス”の任務ばかり。しかし、仮に命を落としてしまったとしても新しい自分がプリントアウトされ、即座に記憶をコピー。新しい自分の完成だ!

ミッキーは過去に自分が何度も死んでいることをちゃんと覚えており、この物語は同じ時間を繰り返す“ループもの”ではない。ミッキーがいるのは危険、過酷なことが続く“ブラックすぎる”の職場で、死んでは生き返らされ続ける“死にゲー”をひたすら繰り返している。

私たちはゲームなどを通じて何度も敵に負けたり穴に落ちたりして死んでしまう経験を擬似的にしている。ゲームオーバーになってもすぐにコンティニューしてゲーム再開。でも、そのゲームのキャラクターが人間だとしたら? さらにいうなら自分だとしたら?

本作はこれまでゲームやアニメーションなどで繰り返し描かれ、体験してきた“死んでは生き返る”をさらに推し進めた斬新すぎる設定になっている。この“知っているはずなのに、圧倒的に新しく感じる”映画体験こそ、ポン・ジュノ監督の最新作であり、集大成との呼び声が高い本作の見どころのひとつだ。

大事件! “自分”がふたりいる!?

そんな“死にゲー”を繰り返すミッキーに事件が起こる。17番目のミッキーがある任務で極めて危険な状況から生還すると、なぜか自分は死んだことになっていて、18番目のミッキーが出現したのだ。

ここにはふたりのミッキーがいる。この状況はもちろん御法度。彼らは死んだらプリントされる《使い捨てワーカー》だが、同時に生存はしてはいけない。混乱するミッキー17と、なぜか動じないミッキー18。このふたりの出会いが物語を大きく動かしていくが、ここでも巧みな設定が映画を魅力的なものにしている。

ミッキー17の前に、新しいコピーのミッキー18が出現するが、彼らは“同一人物”ではない。もちろん彼らは同じ顔をしている。背格好もまったく同じ。しかし、その性格はかなり違う。出来事に対するリアクションも、異性に対する態度も違う。なぜだ? ミッキーは“コピー”されているのではないのか? いや、そもそも自分の性格は“ひとつ”なのか?

映画では主演のロバート・パティンソンがミッキー17と18を巧みに演じ分け、複製されているが完全に同じではない、同一の顔と身体をもつ“ふたりの人物”を見事に演じている。

ミッキーとミッキー2は同じだったんだろうか? 映画が終わってもあれこれ想像してしまう設定だ。

どうやって反撃する? 前代未聞の逆襲劇

ミッキー17にとって、ミッキー18の出現はピンチで、同時に大きな転機でもあった。どん底で使い捨てられ、過酷な労働を繰り返し繰り返し強要される現在の環境を抜け出すべく、ミッキーは反撃を開始する。

通常の映画であれば、ミッキー17がブラック企業のボスを鉄拳で制裁するか、彼らの不正を暴いたりして問題を解決するだろう。しかし、本作は観客を驚かせ、そして熱狂させ続けてきたポン・ジュノ監督作品だ。ありきたりな設定や展開で終わるわけがない。

ミッキー17は、未知の生命体が生息する惑星で、アッと驚く方法で味方を見つけ出し、逆襲を開始する。そのやり方は公開前のため詳しくは書けないが、とにかく斬新で痛快。大ヒット作『パラサイト 半地下の家族』のクライマックスで、観客の誰もが予想もしなかった展開に息をのんだが、本作ではあの驚きを軽々と上回るサプライズ&逆襲劇が描かれる。

キャラクターの感情の動きの面白さや、笑えるシーンも楽しめる映画だが、本作はまず何よりも設定が新しく魅力的。映画の冒頭部分を少し観ただけで「こんな映画、観たことない!」と前のめりになるはずだ。

『ミッキー17』
3月28日(金) 公開
mickey17.jp
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