
興奮、絶賛、そして“死ぬほど”共感! 『ミッキー17』試写会レポート
『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』が3月28日(金)から公開になる前に、本作のぴあ独占試写会が行われた。いま映画界で最も注目を集める作品だけあり、高倍率を勝ち抜いた当選者が都内に集結した。
上映後にはアンケートを実施して観客の“生の声”を聞いた。いよいよ公開になる『ミッキー17』はどんな映画なのか? “忖度ナシ”の感想を紹介する!
ハラハラする、スカッとする!『ミッキー17』はこんな映画だ

『ミッキー17』は、何度も“死んでは生き返る”任務についてしまったロバート・パティンソン演じる主人公が、身勝手な権力者たちに逆襲するエンターテイメント作品。アクションあり、笑いあり、先の予測できないドラマありと要素は盛りだくさん。上映が終わる最後の最後まで飽きさせない作品になっている。
では、観客は映画を観て、どんな感情になったのだろうか? 上映後に率直に聞いてみた。
Q:本作を鑑賞してあてはまるものをお選びください(複数回答可)

「底辺からのし上がっていく話はワクワクする展開で、笑いもあり、元気になった。鑑賞していて楽しい映画でした」
「よくある下剋上的な逆襲ではなく、“普通”を手に入れるための闘いでよかった」
「スカッとしました。希望を持てる素敵なラストシーンでした」
アンケート結果では「ハラハラドキドキした」と回答した観客が最も多く、僅差で「笑えた」「ワクワクした」「スカッとした」が続く。実際、試写会上では笑い声があがる場面も見られ、上映後の観客の表情はみな明るい。
唯一無二の設定で観客を作品世界に引き込み、笑いとハラハラが途切れないまま、一気にクライマックスへ展開。そしてラストには爽快感が味わえる! 『ミッキー17』はそんな作品なのだ。
主人公への共感度は8割超え!

ある日、手違いで「もう一人の俺」が現れて事態は一変。マイルドな17番と辛辣な18番、2人になったミッキーは過酷な労働環境から逆転を狙って反撃を開始する。何度死んでも“新しい自分”がプリンターから出てくる斬新な設定の物語だが、そこには観客が共感できるドラマがあるようだ。
Q:主人公のミッキーに共感しましたか?

「ミッキーほどではなくとも生活のために仕事をし、目上の人の判ってくれなさに絶望させられることはよくある」
「本当に死にまくり生き返りまくる!どん底のブラックワーカーだけど奮闘する姿に共感した!」
「理不尽に振り回されても優しさを失わないミッキー17と、ちょっと苛烈なミッキー18の両方とも、人間の色々な面を表しているようだった」
学校や職場で日々、感じている気持ちと本作のドラマはどこか通ずるものがあるようだ。見た目が同じだが性格や出来事への対応が少し異なるミッキー17とミッキー18のどちらにも共感が集まっていたのがポイント。
「17の心も18の心も本当はひとりで全部持ってるものだと思いました」との感想も寄せられており、ワクワク、ドキドキする一方で共感、感動したという声が多く聞かれた。
高い期待も軽々と超えた!観客の声が熱い!

ポン・ジュノ監督の作品はどれも人気が高く、それだけに観る前の期待値は高いのではないだろうか? しかし、最新作『ミッキー17』は想定を上回る内容と完成度だ。観客のコメントもとにかく熱い!
「綿密に練られた設定をここまで物語に昇華させるポン・ジュノ監督の手腕には驚かされるばかり」
「サスペンス・ホラー・コメディ・SFが混ざり合ったポンジュノ監督にしか作れない作品」
「ものすごくぶっとんだ設定ではあるものの、それをうまく利用して今私たちが生きている社会問題のエッセンスをいれていて、痛烈に描いている」
「終盤はコレコレコレ!のダメ押しで、流石はポン・ジュノ監督、本当に裏切らないな〜と。素晴らしいフィルモグラフィーにまた新たな一作が入ったことが嬉しい!」
上映後もポスター前で記念撮影する人が列をつくるなど会場は熱気があり、「圧倒的だった」「笑えた」「最高でした」の声も。
すでに公開がスタートしている地域でもレビューや観客の満足度が高く、ポン監督の最高傑作と評する声もネットなどで見られるが、今回のモニター試写会はそんな高評価を裏付ける結果となった。「また観たい」の声も多く、リピーターが増えることも期待できる、熱気に満ちた一夜だった。
『ミッキー17』
3月28日(金) 公開
mickey17.jp
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